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高校入学から卒業までに、意外にかかるチリツモ出費!【知っておきたいお金の話】

高校生活って意外にお金がかかるもの。授業料以外に、制服や教材費、通学用品、部活動に必要な費用から、スマホ代、飲食代など、お子さまの興味や活動範囲が広がる高校時代には様々な出費が。1つひとつの金額は少なくても、重なればかなりの負担になるチリツモ出費。高校3年間でいったいどれくらいのお金がかかるのかをあらかじめ想定して、ある程度心づもりをしておくと安心です。

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■高校時代の学習費総額は公立約46万円、私立約97万円

文部科学省による平成30年度の「子供の学習費調査」によると、保護者が1年間に支出した子供一人あたりの学習費の総額は、授業料なども入れて公立高校で約46万円、私立高校では約97万円となっています。

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このうち学校教育費とは、学校に支払う授業料や納付金等と、通学費を含む学校教育に必要な様々な費用のこと。学校外活動費は、家庭での学習に使う参考書代や学習塾などの代金、スポーツや文化活動などの用具購入費など学校外での活動のために支出した費用のことです。どちらも公立より私立の方が高い傾向があります。

■交通費や制服など通学に必要なお金はけっこう高い!

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授業料や納付金を除くと、意外とかかっているのが通学関係費の部分。高校は中学までと違って家から離れた学校に通うことも多く、交通費がかかるのはもちろんですが、実はこの項目には通学時に着用する制服なども含まれています。

特に私立の場合、学校によっては学校指定の夏・冬の制服やカバン、靴などをそろえるとかなり高額になることがあるので要注意。また私立は、修学旅行で海外に行くなど学校行事にお金がかかることがあるため、修学旅行・遠足・見学費も高めになっています。

【保護者の声】
★意外に交通費が高かった。電車の定期代が年間12万円、ほかに駅から高校まで通う自転車の購入代や高校の最寄駅の駐輪場代で、1年目は17万円ちょっとかかりました。(公立高校・女子の保護者)

★うちの子の高校は制服がアレンジ自由。ベスト、カーディガン、ネクタイにシャツまでいろいろ変えられるんです。靴下まで全部ブランドものでそろえたいというので、母もウキウキで購入! 一気に数万円かかってちょっと冷や汗...。(公立高校・女子の保護者)

■部活動は思っているより出費がかさむ

中学までは無料だった教科書などもすべて有料になるため、図書・学用品・実習材料費等もそれなりにかかりますが、なんといっても注意すべきは教科外活動費。特に予想外の出費が発生しやすいのが部活にかかるお金です。

入る部によって費用が大きく変わるとはいえ、運動部だと指定の練習着をそろえたり練習試合などの遠征費用など年間数十万円かかるケースも。文化部でも他校との交流や夏休みの合宿、吹奏楽部であれば高額の楽器を購入するなど、かかるお金は中学よりもぐんと増えます。

【保護者の声】
★学校で使う参考書・問題集、GTECなどの受検料、芸術鑑賞やその他諸々の費用として、学年の初めに教材費を10万円ほど請求されたのには驚きました。(公立高校・女子の保護者)

★息子が入った部では部活飯を指定されたのがけっこうきつかった...。プロテインを飲まなきゃいけなくて、1年に20万円近くかかったりしました。(私立高校・男子の保護者)

★野球部はユニフォーム一式から始まり、遠征バッグ、通常バッグ、グランドコート、トレーニングシューズ、スパイクなど、初めに10万円くらい必要でした。でも何より大変だったのは交通費。近くても往復2000円~3000円、他県の遠征だと簡単に1万円で、これが月にMAXで8回!(公立高校・男子の保護者)

★娘は吹奏楽部なのですが、楽器購入代で40万円! 部費も年間5万円、さらにコンクール用の衣装購入。とにかくお金が飛んでいきます~。(公立高校・女子の保護者)

■参考書代や塾に通うお金は学年が上がるとUP!

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学校外活動費は、補助学習費とその他の学校外活動費に分かれます。補助学習費は家庭学習で使う参考書代や通信教育、家庭教師、学習塾の費用などを合わせたもの。その他の学校外活動費は、体験教室や習い事、スポーツ、レクリエーションなどにかかる費用です。金額が大きいのは補助学習費の方で、学年が上がるにつれて金額もアップ! 次第に受験モードに突入し、大学受験に向けて家庭学習に力が入る高校生が増えていく状況がうかがえます。

■スマホや飲食代、おこづかい...行動範囲の広がりに合わせて交際費もUP!

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高校生ともなると、友達づき合いも活発になります。行動範囲も広がり、友達同士で遊びに行くならそれなりの額のおこづかいも必要です。スマートフォンを持ちたがる子も少なくありません。うちの子だけつき合いに参加できないのは...と思ってしまうのも親心。ついつい渡してしまうお金が意外とチリツモで無視できない金額に!...なんてこともあるので注意しましょう。

【保護者の声】
★スマホを持つようになって通信代が高額に。一度、通信制限になるまで動画を見たらしく、さすがに怒りました。それ以来、制限がかかるほどではないけれど、それでも月々1万円くらいかかってますね。(公立高校・男子の保護者)

★男の子なので、お弁当だけでは足りずにラーメン食べちゃったりとか。そういうちまちました飲食代がおこづかいでは足りなくなり、結局土日は1000円くらい食費を渡すことに...。(公立高校・男子の保護者)

【データ出典】
文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」


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