1月19日(土)、20日(日)に行われた2019年度大学入試センター試験について、ベネッセコーポレーション・駿台予備学校が共同実施したセンター試験自己採点集計データネットの分析をもとに、最新の情報をお伝えします。
文理とも平均点がUP!
データネット実行委員会の発表によると、文系5教科8科目、理系5教科7科目の予想平均点(900点満点)は、文系が570点(+16点)、理系が576点(+12点)と文理ともに前年度よりも平均点が上がると予想しています。
※( )内は対前年での得点差。以下同じ。
教科・科目別平均点の前年度比較
教科・科目別では、2年続けて平均点が低下していた国語が122点(+17点)と平均点アップの予想です。また英語・リスニングも31点(+8点)と上がりそうです。英語・筆記、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・Bは前年並ですが、理科では生物基礎31点(-5点)、地学基礎30点(-4点)、物理58点(-4点)、化学55点(-6点)で平均点が下がる予想です。また、前年度平均点が73点と高かった倫理、政治・経済も65点(-8点)と下がる見込みです。
ココに注目!学部系統別・大学別の志望動向
上記を踏まえ、現段階の志望動向をお伝えします。文系では法学系統(志望者指数102※1)や語学系統(同104)などで志望者数が増加しています。一方、経済・経営・商学系統では志望者数が減少しています(同98)。理系では理学系統(同102)などで志望者数が増加、医学系統(同97)や薬学系統(同94)などで志望者数が減少しています。難関国立大学の動向では、北海道大や名古屋大などで志望者数の増加が目立ち、京都大、一橋大で志望者数の減少が目立ちます。
※1前年の志望者数を100としたときの今年の指数。
2021年度からの新入試や私立大入試の難化の影響も
今年の大学入試に影響を与える要素として、①2021年度入試から始まる新入試が控えていること、②入学定員厳格化の影響で都市部の私立大中心に入試難易度が上昇していること、の2点が挙げられます。
①②により、「現役志向」、「安全志向」が高まっています。
前述の通り、5教科では平均点アップの予想ですが、実力相応もしくはより合格可能性の高い大学を狙う傾向が強まると考えられますので、センター試験の得点状況に加え、個別試験の科目・配点・募集人員や問題傾向などをしっかりと見極めた上で、出願校を決めていくことが重要です。また、出願が間に合う私立大入試を積極的に利用することで、可能性を広げておくこともお勧めします。
ちなみに、過去最多の531大学が参加する私立大のセンター試験利用入試ですが、全体では志望者数が減少しています(志望者指数94)。特徴的なのは、全体の志望者数は減少していますが、第3回ベネッセ・駿台マーク模試のB判定値(偏差値)が50未満の大学群では志望者数の増加が目立ちます。私立大の入学定員の厳格化の影響を受け、私立大のセンター試験利用入試で着実に合格を押さえておこうとする動きが強くなっていると言えます。
出願、そして個別試験に向けて
今後、出願校を決定していくことになると思いますが、どのような選択をしようとも、目指す先が決まったら気持ちを切り替えて、全力で次の試験に向けて取り組んでください。センター試験の結果は変えられませんが、次の試験で自分の未来を変えることは可能です。ぜひ、保護者の方にはお子様の気持ちの切り替えと、次に向けた励まし、そして保護者にしかできない日々のサポートをお願いします。
この時期の努力や苦労、そしてその先にある喜びは一生の財産です。ぜひ、お子様と一緒に受験という山を乗り越え、達成感とお子様の成長を実感していただけると幸いです。進研ゼミ高校講座も、皆様に『桜咲く』の朗報が届くその時まで、全力で応援して参ります!
進研ゼミ高校講座 進路情報責任者 相武貴志
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1月19日(土)~2月6日(水)の期間限定。精度の高い入試データをもとに、納得のいく出願を進路アドバイザーが一緒に考えさせていただきます。
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