今後の入試を予測する材料の一つとして、2018年度入試で見られた大きな変化を検証。今回は英語の入試方式の変化について解説します。
2018年度入試でも多く見られた
英語の資格・検定試験を利用する入試
近年増えているのが英語の「資格・検定試験」を活用した入試。2018年度入試でも多くの大学・学部、入試方式で見られました。その背景となっているのが2021年度入試(現在高校1年生が受験する大学入試年度)の新大学入試です。2021年度入試より、センター試験に代わって「大学入学共通テスト」が実施されるとともに、国立大では民間の「資格・検定試験」を活用して受験生の英語4技能を測ることになっています。
また、2021年度入試より活用される民間の「資格・検定試験」にはいくつかの種類がありますが、参加要件を満たしていると発表されたもの(2018年3月)が下記の一覧です。
資格・検定試験の高スコアで
進路選択の幅が広がる
公立大や私立大の方針はこれから出る予定ですが、私立大では現行入試でも民間の「資格・検定試験」が活用されています。 また、民間の資格・検定試験の利用(活用)といっても、使い方は大学によって異なります。下の表のように、一定のスコアを持っていないと出願できないという大学から、基準以上のスコアを保持していれば、英語試験に点数加算される大学、英語入試自体が免除になる大学など、いくつかの種類に分類できます。
また、求められるスコアに関しても、大学単位ではなく、学部・学科単位で異なるところが多いですから、志望する大学の入試要項をチェックしておくことも大切です。
入試改革が進むなかで、今後も資格・検定試験を活用する大学は増えていくでしょう。現高3・高2のお子さまも、積極的に資格・検定試験を受検してスコアを保持していれば、進路選択の幅が広がります。今後、お子さまが資格・検定試験を受ける機会もあると思いますので、「その試験が入試につながっている」と保護者のかたから伝えることで、学習の動機づけにもなるのではないかと思います。
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文:進研ゼミ高校講座入試担当