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現役高校生にも影響!?「大学入学共通テスト」

大学入試改革を受けて、2020年度から大学入試センター試験は『大学入学共通テスト』に移行、新制度になります。試験変更の直接影響をうけるのは共通テストの最初の受験生となる現中3生ですが、現高校生にとっても他人事ではありません。今回は、現高校生にとっての大学入学共通テストへの移行の影響をご案内します。

pixta_28638234_M.jpg大学入学共通テストへの移行で高まる現役志向

2021年1月から始まる「大学入学共通テスト」。最初の受験生は、現在中3生です。

今回の試験の変更は、既に大学入試センターより発表されておりますが、より思考力、判断力、表現力を問う出題が行われるようになり、特に、一部の教科では、これまでのマークシート方式に加え記述問題が入り試験時間も長くなることが検討されています。
これは、あくまで試験形式の変更なので、移行措置が実施されない可能性があります。(逆に言うと、移行措置が設けられずとも困らない、現役世代が特別有利にならない、という判断であるとも言えます。)
この変化が、今の高1・高2生にどのような影響を与えるのでしょう。
まず、現高1生は、仮に浪人、ということになると、新しい試験形式を受験する必要性があるため、「是が非でも現役合格を。」と考える受験生が増えると予想できます。
そうなると、現高2生も浪人してしまうと、是が非でも現役合格を!という今の高1生と一緒に受験することになり、厳しい競争が待っていることになります。
2020年度の入試変更はまだ先ですが、現役志向の高まり、という形で、既に影響は出始めている、とお考えください。

現役志向の高まる入試では、第一志望に挑戦しつつ併願大をしっかりと

このように、大学入試の現役志向が高まることが考えられますが、保護者としてはどのような心構えが必要でしょうか。
絶対に避けるべきなのは、入試が厳しくなりそうだからと、お子さまに「目標を下げてはどうか」とコミュニケーションすることです。

入試環境の変化の中にあっても、しっかりと第一志望校は高く定め、そこに向けて学習を進めていくことを応援していただきたいと思います。
保護者からこのような投げかけをすると、お子さまとしてもモチベーションは上がりません。目標を最初から低くするような判断は慎むべきです。
第一志望校は必ずしも一つに定める必要はありません。目標とする大学「群」をイメージし、一つにしぼっていくタイミングは高3の夏休み前くらい、というのがよいでしょう。

一方、併願大の考え方は慎重にしてください。
現役志向が強くなる場合ボーダーラインのわずかな点差で合否が分かれるケースも多くあります。慎重に安全校を検討、受験することが現役進学のためには重要になってきます。

ここまでの話を整理すると、
・高3の7月までは高い目標をもつ(目標を下げない)
・高3秋は併願校の検討、特に安全校を慎重に決める
の2点となります。
こうした先をみこした計画立案はお子さまだけでは難しいこともあります。ぜひ、保護者の方からサポートしていただきたいと思います。

  
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