高校に入学して約2か月。高校生活に慣れるとともに、部活動や委員会活動・学校行事などで忙しくて、疲れた表情を見せているお子さまもいらっしゃると思います。
「帰宅する時間も遅いし、家での勉強時間が短くなっているのでは?」と、保護者の方は心配になってしまいますよね。
高校生活は中学と比べて忙しいと、多くのお子さまが感じます。
◆高校に入学したお子さまにとって、どんな環境の変化が今起こっているのか
◆先輩たちは、そのような環境の中でどのように勉強をしていたのか
この2点を理解することで、忙しいお子さまの見守り方や勉強方法のさりげない声掛けができるようになるので、ぜひ参考にしてください。
【環境の変化】高校は中学と比べて忙しい
高校生活に慣れてくると、多くの高校生が「高校は中学と比べてグッと忙しくなった」と感じるようになります。
保護者の方も、ご自身の経験を振り返ると、思い当たる部分もあるかもしれません。例えば、高校では、こんな変化があります。
◆中学のときと比べて、通学時間が長くなる場合が多く、電車やバスなどの混雑する公共交通機関を利用するお子さまも多い
◆部活動が本格化して忙しく、帰宅時間が遅くなりがち
部活動などが忙しいことに加え、通学時間の増加により、帰宅時間が遅くなるお子さまが増えます。
また、勉強面でも高校では負担が大きくなるとともに、コロナ禍が影響することも。
◆テストの教科・科目数が、中学より増える
◆休校などの影響で中間テストがなくなった分、期末テストの範囲が広くなっているところもある
このように高校生になったことで環境が大きく変わり、今はまさに疲れが出てくる時期になります。
高校が忙しいという声を漏らしたり、疲れた表情をお子さまがしていたりする場合は、このような事情があることをまず理解して、共感する声掛けをしましょう。
【見守り方】勉強する場所は家だけじゃない!自宅ではゆっくり休むお子さまも
帰宅時間が遅かったり、疲れた表情をしたりしているお子さまを見て、こんなことが気になる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
「家で全然勉強してなさそう...」
「帰ってきたと思ったら、横になって寝てる!」
しかし、だんだんと高校生活のリズムに慣れてくると、忙しい中でも自分で工夫をして勉強時間を確保しているお子さまもたくさんいらっしゃいます。
例えば...
◆部活動が忙しくて勉強時間が少ない分、授業は全力で集中
◆通学時間、休み時間、寝る前(記憶のゴールデンタイム)を有効活用して、勉強している
このように、高校生活が忙しいお子さまの場合、違うところでしっかり勉強をして、自宅では疲れた体をゆっくり休めるというケースも多いです。
自宅で机に向かうことだけが勉強ではないので、まずは見守ってあげましょう。
【先輩体験談】スキマ時間を活用し、集中して勉強
「勉強する時間が全然ないよ~」
「テスト範囲が全然終わらない!」
もし、お子さまがこんな不安や焦りを抱えているときは、スキマ時間を使った勉強法をお勧めください。
ポイントは「短い時間で集中すること」です。
部活動で忙しかった多くの先輩も「部活動後は疲れて勉強する気にならないので、通学中や部活動前のスキマ時間を活用した」と振り返っていました。
部活動の練習が厳しかったので、帰宅後に勉強しても頭に入りませんでした。
そこで、通学の時間や休み時間に集中して勉強して、帰宅後はゆっくり休むことにしました。
電車通学で往復30分かかったので、その時間に英単語や古文単語など、読むタイプの勉強をしました。
「英単語をここまで覚える」など、限られた時間の中で目標を定めて、それを達成できるように読み込みました。
疲れた状態でダラダラ勉強するよりも、限られた時間に集中するほうが身につきやすかったようです。
長い時間を確保できなかったり、集中力が長時間続かなかったりするお子さまでも、このスキマ時間に集中して勉強する習慣を身につけると、受験生になったときにも役立ちます。
まずは少しの時間から。ハードルの低い勉強法をお勧めすると、お子さまもやってみようかなという気持ちになるので、こうした具体的な勉強法を提案する声掛けを行ってみてください。
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
※ここで紹介している体験談は2019年2月実施の「高1生向け 定期テスト対策のコツに関するアンケート」に回答してくれた先輩(ゼミサポ)500人の回答をもとにしています。