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社会に通用するスキルが身に着く3つの理由 ― タイピングアプリを作る体験からの学び。

今回は、オンライン探究活動を通じて見えてきた、社会に通じるスキルが身に着く理由を3つにまとめてご紹介します。

●中高一貫スタイルで行った探究学習について

「タッチタイピングができる中学生が少ない」という課題を解決するために、編集室では2020年8月からユーザー参加型の「タイピングゲームのアプリを作る探究活動」を行ってきました。探究活動を通して、なぜ社会に通じるスキルが身に着いたのか、その理由をご紹介します。

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●理由1:挑戦が自信となり次のやりたいにつながる

本活動では、中高一貫スタイルの生徒さんと進研ゼミの運営担当が、お互いにコミュニケーションをしながら進めました。実際のゲーム作りに必要なストーリーやイラスト、音楽などの作品を生徒に「投稿」してもらい、その中から投票で採用作品を選ぶ、という過程を経てゲームが完成しました。

勇気を出して作品を投稿し、当選した人たちは自分の作品が選ばれたことに自信を持ち、それが次の「やってみたい」という挑戦につながっていきます。当選しなかったみなさんには、投票者から評価ポイントを伝えるようにし、自分が応募した作品へのフィードバックをしています。

※参考)下記画像のキャライラスト、文章、音楽はすべて生徒さんの手作りです。

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●理由2:議論を通して多様性を受け止めるきっかけが持てる

活動を通して出てきた課題は、議論をしながら解決しました。この結果、自分とは違う意見を持つ人たちの意見を読み、それについて考える機会が多く発生しました。

例えば以下の画像は、ゲームに出てくるボスの性別についての議論です。イラストを投稿した人、自分の経験をもとに意見を述べる人、様々な立場の意見を見て考えることで、多様性を受け止めるきっかけになっています。投稿をする勇気が出ない方も、この議論を見ているだけで勉強になる、といったコメントも。

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●理由3:活動を進める上で出てくる様々な課題から多様な学びがある

何かを「つくる」活動は課題の宝庫。みんなが納得して物事を決めるにはどう進めたらよいか? 意見がぶつかった時の判断はどうする? 適切なスケジュール設計に必要な想定は? など、活動を通して課題は山のように出てきます。

参加している生徒さんたちが、自分の興味関心がある領域に積極的に意見をし、都度みなで話し合いながら進めることで、学習とは違う多様な学びを提供することができました。

●参加してくれたお子さまの声

ゲームの完成に伴いお願いしたアンケートでは、以下のような声があがりました。

・参加しているうちにタイピングができるようになって、学校で役立った。

・このプロジェクトは「やりたい時」に「やりたい人」が「やりたいところ」で参加が出来ます。学校などの取り組みと違って自分が得意ではないものに無理に協力する必要はないし、得意なことだけに専念できる。(中略)みんなを引っ張ったり意見をたくさん出したりするのは苦手です。だから参加出来そうなところで参加しました。

・楽しみながら学べることがとにかく多く、また皆で1つのものを作り上げて行く達成感も味わえた。

・自分の価値観、周りの価値観を知ることで、これからの人生の鍵が見つかるきっかけづくりにもなるし、これからのIT社会で必要なタイピング力を身につけることができるのは決して損なことではないと思う。


●現在は新しい調査についての探究活動が進行中!

今年はタイピングゲームの一般公開に加えて、「調査」の基本を楽しく学べる「ダイゲキロン! みんなでサーベイ」が進行中。タイピングゲームプロジェクトでも、新しいストーリーを作る企画を予定しています。夏休み期間中に、ぜひお子様にもご案内ください。


★コンテンツへの行き方
タブレット内ホーム画面 → やる気アップルーム → ゼミのみんなでつくろうPJ

教科の学習だけではなく、こうした新しい学びの価値をこれからも積極的に提供してまいります。どうぞお楽しみに!

  
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