• 全学年

更新日:

【「ゼミ」の進路相談室から】オススメの大学はどんな大学?

「進研ゼミ高校講座」で提供している情報を、中高一貫校生保護者のかたに先取り情報としてお届けしております。


「個別進路アドバイス」の進路アドバイザーが高校生からよくうける相談についてお知らせするシリーズ。今回は「オススメの大学」についてです。

33000001152.jpg

「○○を学びたいのでオススメの大学はありますか。」「××になりたいのでオススメの大学はありますか。」という相談が、どの学年のお子さまからもよく寄せられます。全国に数多くある大学から志望大を選ぶことは、確かに迷うものです。でも、大学はほかの人からすすめられて選択するのではなく、お子さまご自身が自分の行きたい大学を選ぶことが一番大切なのです。


■自分の興味・関心に合わせて学べるのが大学時代


大学の4年間は自分で使える自由な時間が豊富にある、社会に出る前の貴重な時間です。

各大学ではそれぞれ特色のある教育や研究が行われているので、「○○演習」「△△特講」という名称でもテーマは千差万別。なぜなら、担当する先生方の研究分野や研究テーマに沿った内容になるからです。そして、大学の時間割は自分で作るものなので、必修科目以外は自分の興味や関心に合わせて選ぶことができます。

また、それぞれの大学の人材育成の目標にも違いがあります。だからこそお子さま自身が過ごしたい大学生活や、将来の目標から志望大を選ぶことが大事なことなのです。

そのため、次のようなことに目を向けて、大学選択の手がかりとしてみてはいかがでしょうか。


■ディプロマ・ポリシーから大学で「学ぶ」イメージを広げる


2017年度からすべての大学で、「アドミッション・ポリシー(入学者の受け入れに関する方針)」、「カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成及び実施に関する方針)」、「ディプロマ・ポリシー(卒業の認定に関する方針。つまり、卒業までにどんな力を身につけさせる人材育成を行うのか)」の「3つの方針」を策定し、大学のホームページ等で公開することが義務付けられました。

そのため、大学や学部の「ディプロマ・ポリシー」を見ると、将来の活躍の仕方が具体的に示されています。地域貢献を目標とする大学、国際社会で活躍する人材育成を目指す大学、その分野の指導者の育成を目指す大学、など「ディプロマ・ポリシー」は様々です。

そのうえで、カリキュラムや先生方の研究テーマなどにも目を通し、お子さまとともに「大学でどのようなことを学びたいのか」「大学で学んだあとに、どんな職業に就きたいのか」などのような観点でご一緒に考えてみてください。

そうすれば、お子さまご自身が、「行きたい大学はここ!」という気づきが生まれてくるかと思います。

■「決め手」を考えれば「行きたい大学」が見えてくる!

大学の決め手は、学びたい学問が学べるか、キャリア支援制度は充実しているか、留学制度は充実しているか、資格の取得率は良いか、など人それぞれです。お子さまが何を一番重視しているのか、時間のあるときに話し合ってみてください。

また、保護者のかたが希望する、大学進学にあたっての必要な条件は必ず伝えておきましょう。
例えば、「自宅から通える大学にしてほしい」「私立大学ではなく国公立大学がうれしい」「金銭的にここまでは出せるけど、これ以上は無理」など、お子さまに明確に伝えておくことが大切です。

なぜなら、せっかくお子さま自身が自分の行きたい大学を選んだとしても、保護者のかたが希望する大学進学の条件と合致しなければ、また一から大学を選ぶことになってしまいます。

大学のホームページやオープンキャンパスなども利用しながら、ぜひお子さまとご一緒に行きたい大学を選んでみていただければと思います。

文:進研ゼミ高校講座 進路アドバイザー 廣瀬








  
記事一覧に戻る