【進路相談の現場から】 私立併願校決定で「内申点が足りない!」 と後悔しないためには?

進研ゼミ「中学講座」の会員限定サービスである「保護者向け個別相談ダイヤル」に日々寄せられる声をもとに、志望校合格にむけたアドバイスをお届けするこのコーナー。今回は私立併願校決定で後悔しないためのポイントを進研ゼミ高校受験総合情報センター センター長の浅野が紹介します。

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今年も首都圏を中心に多くの受験生保護者から私立併願校のご相談がありましたが、毎年この時期に思うことがあります。
それは、この時期になって「内申点1点」の大切さにはじめて気づく保護者の方が多いことです。
今回は高校入試における内申点の影響について、主に私立併願校決定の観点からみていきたいと思います。

私立併願校決定にも内申点が影響する!

東京都内の併願優遇をはじめとして神奈川県や千葉県においても私立高校併願の成績の基準は内申点です(オープン入試は除く)。
5教科の基準は満たしているのに9教科の基準が1点足らなくて特進コースの併願優遇が取れない...などよく聞く話です。
もちろん、多くの私立高校では検定・資格や活動実績などでの加点があるので、必ず「検定3級などはお持ちですか?」とお尋ねしますが、そういうケースほど「持っていません」となり、希望がかなわない結果になってしまいます。

「入試得点」よりも「内申点」が先に決まる!

高校入試の選抜資料は「内申点」と「入試得点」が一般的です。両者は内容・性質も位置づけも全く異なる選抜資料ですが、最大の違いは「決定の順序」。
基本的には「内申点」が先に決まります。どこまで伸びるかは別にして、入試得点はある意味試験の当日までチャンスがあります。しかし、内申点はそうはいかない。

例えば東京都なら年明けの1月からどんなに頑張ったところでもう内申点は上がりません。12月上旬に中学校で行われる三者面談のタイミングには「仮内申」(事実上の確定内申)という形でもう結果は決まっているということです。まさに後の祭り。
これは逆のことも言えます。確定した内申点は下がることもないので、例えば東京都立の推薦入試ならほとんどの学校で受験前に内申点で50%が決まっているわけだし、神奈川の公立で調査書の比率が高い学校(例えば、調査書:学力検査:面接の比率が5:3:2)ならば、これまた全体の50%が受験前に決まっていることになります。このような場合に、平均的な合格者よりも高い水準の内申点があれば、受験前に他の受験生よりもすでにリードできているわけです。

私立併願校決定は公立高校受験にも影響する!

私立の併願校の決定は公立高校の受験校に影響することもあります。当初見込んでいた内申点が下がってしまい、希望のコースの私立併願が取れなくなってしまった場合、公立の合格の可能性がある程度高ければよいのですが、少しレベルの高い公立高校を志望している場合は果たして無理して公立に挑戦してよいものか、いやここは慎重に一つレベルを下げておいた方がよいのではないか...ここは考えどころです。
反対に、予想よりも内申点が上がって一つ上のレベルのコースが併願で取れることになった場合には、公立に少々自信がなくても後悔が残らぬように強気路線で挑戦することもできるかもしれません。

内申点は「貯金」のようなもの

私は良く内申点は「貯金」だと言います。本当の貯金と違って利息はつきませんから、一度確定した貯金はもう増えることはありませんが、反対に元本割れ(目減り)することも絶対にありません。入試の前にたくさん貯金した人が有利になるのは当然のことですね。
子どもが納得のいく私立併願校を確保して第一志望の公立に挑戦するためにも、低学年のうちから「内申点1点」にこだわって勉強していく必要があるのです。

<筆者プロフィール>
進研ゼミ高校受験総合情報センター センター長 浅野 剛
元首都圏大手進学塾高校入試担当部長、入試情報統括を歴任。25年以上にわたって受験指導を行い、多数の生徒を志望校に合格させてきた高校受験のエキスパート。現在は、入試説明会の講演をはじめ、中学校での進路講演なども担当。


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