お子さまの中学入学も、もうすぐですね。中学での学習に関して、「内申点」という言葉を耳にされたことのある保護者の方も多いと思います。内申点は、高校入試に大きく影響する大切なものです。
「中学入学前から、高校入試の話なんて...」と思われるかもしれませんが、実は、中学1年生の評定から内申点に含まれる都道府県も多くあります。中学入学前から内申点のしくみや上げ方を知って、お子さまの学習をサポートしましょう。
内申点は、高校入試に大きく影響する
「内申点」とは、おもに「内申書」(調査書)に記載された各教科の評定を、各都道府県が定めた計算方法で点数化したもので、入試の合否判定では学力検査の点数とともに重視されます。学力検査点と「内申点」の両方で選抜される入試では、できるだけ高い「内申点」を取っておくことが有利になります。
「内申点」や「内申書」に関して、<高校入試情報サイト>でも詳しく解説しています。
- 高校入試において「内申点」が重視される割合は、都道府県によって異なります。
評定は、定期テスト、授業態度、提出物などをもとに決まる
「内申点」のもととなる各教科の評定は、各教科の目標に対しての実現状況を観点別に評価した「観点別学習状況の評価」を総括して決まります。各観点について、何をもとに評価するかが細かく決まっています。定期テストはもちろん、授業に取り組む姿勢や、ノートや「振り返りカード」などの提出物など、さまざまな場面が評価されます。
中学生の先輩直伝! 内申点を上げる工夫
それでは、どうすれば内申点を上げられるのでしょうか? ズバリ、内申点を上げるには、定期テスト、授業態度、提出物などに意欲的に取り組むことが大切です。中学生の先輩たちがどのような工夫をしているのか、体験談をもとにご紹介します。
●定期テスト対策は早めにスタート
テストの範囲表が配られたら、勉強をスタート! 部活もあるから、ちょっとずつコツコツやる! テスト前になって部活が休みに入ったら、一時間から二時間勉強しているよ!(中1・むーちゃんさん)
●授業に積極的に取り組む
発表を頑張っていたら、テストの点数が少し低くても、5がとれたよ!(中2・サイダーさん)
体育などは、準備・片付けから! 運動が苦手でも、準備・片付けをしているところを先生に見せるといいかも。(中1・たんちのさん)
●ノートの取り方を工夫する
ノートの右端に線を引っ張って、メモ欄を作っているよ。重要な語句の説明や、先生の「ここテストに出るよ」などの言葉をメモ。テストの対策に役立ったし、ノートの評価もよくなったよ。(中1・ゆとさん)
●提出物・忘れ物に注意!
提出物を必ず出す! あと、できるだけ忘れ物をしないこと! これらは実は成績に関わっているから注意!!(中1・ゆい♪さん)
ワークを二回やる! 1回やるだけだとAだけど、2回やったらAプラスになって、成績がアップしたよ!(中1・はなさん)
●振り返りには、「次の授業で頑張ること」も書く
授業の振り返りを書くときは、今日できたこと、できなかったこと、次の授業で頑張ること、この三つを具体的に書いたら評価が上がったよ!(中1・アオハルバレー部さん)
いかがでしたか?
「内申点」と聞くと構えてしまいますが、実は、小学生のうちからできることがたくさんあります。学校の授業に積極的に取り組む、提出物の期限を守るなど、今から身につけておくことで中学での学習もスムーズに進めることができます。お子さまの様子を見守り、そっと声をかけてみましょう。
- この記事に掲載している体験談は、「中学入学後の状況についてのアンケート」(2021年10月)より抜粋しています。