公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 学校のタブレットを正しく使えているか改めて確認

熊本県 大津町立大津小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『スマホのトラブル事例を学校のタブレットに置き換えて考えることで理解が深まりました。』

報告者
3年生担任 西先生
実施日時
2022年2月25日(金)
参加者
全校児童767名(各クラスにて実施)

<目的>

今年度より、1人1台ずつタブレットが配布されました。児童がタブレットを使うにあたり、前期前半に道徳の授業で情報モラルについての授業を実施しました。しかし、その後タブレットの使い方について様々な課題が見えてきたため、再度情報モラルについての授業を行うことが必要だと考えました。授業内容を検討していたときに「初めてのスマホ安心ガイドブック」を知り、このガイドブックを活用した情報モラルについての授業を全校で行うことにしました。

<内容>

各学年の実態に応じて、「初めてのスマホ安心ガイドブック」を使っての授業を、総合的な学習の時間等で実施しました。

3年生では、11項目のうち児童の実態に合った2項目を選んで授業を行いました。このハンドブックで取り上げられている項目について考えた後に、「スマホ」を児童が持っている「タブレット」に置き換えて考え、学校内での出来事を例に挙げながら正しい使い方について考えていきました。

【取り上げた項目】
②やってはダメ!スマホのルール→他の人の作品を勝手に撮ってはいけない。
【学校内での出来事の例】
(1)タブレットを使って、教室の友だちの書写の写真をとって、他の学校の人や地域の人に見せたい。いいのかな?
(2)タブレットを使ってインターネットから写真を保存。学校でみんなに見せたい。いいのかな?

【取り上げた項目】
④やっていない?人がイヤがること
→人を傷つける内容や誰のことかわかることは載せない。
【学校内での出来事の例】
タブレットのロイロノートを使って、友だちの名前をおもしろく変えて、メモをしておいた。みんなに見せよう。いいのかな?

授業での板書
グループの友だちと話し合うようす
ワークシートに自分の考えを書き込む児童のようす

<感想>

児童

  • タブレットを使うときには、個人情報がわかるようになっていないか、人の気持ちを傷つけていないかなどに気をつけて使わないといけないとわかりました。またタブレットは文房具の1つなので、授業に関係があるかどうかも考えなければいけないとわかりました。
  • ふだんの生活と同じように、友だちが嫌がることや悲しむことを、タブレット上でもしてはいけないんだということがわかりました。これからは、友だちが悲しまないか考えたいと思います。
  • スマホやタブレットなどに勝手に写真やキャラクターを保存して友だちに送らないようにしようと思いました。これからこのようなことが自分にもあるかもしれないので、今日知ったことを忘れないようにしたいです。

教員

  • ワークシートやスライドがあったため、1時間の授業の見通しが持ちやすかったです。また、スマホでの具体的な例が挙げられていたため、タブレットに置き換えたときも児童が考えやすかったように感じます。

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