公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

防災 0・1歳児の低年齢で、紙芝居を短めに読んで忍者歩きの練習

NPO法人フローレンス おうち保育園なかの新橋

子どもの安心・安全を守る活動

『紙芝居は途中で飽きてしまったため、逃げるときの歩き方をみんなで実践しました。』

報告者
森島園長先生
実施日時
2022年2月24日(木)
参加者
0・1歳児クラス園児 6名(1歳半~2歳半の子どもたち)

<目的>

毎月15日を避難訓練日として取り組んでいます。1年間で火災、地震、不審者、水害など一通り訓練できるようローテーションを組んで避難訓練の計画をしています。対象年齢が低い施設なので、子どもたちへの説明がやや難しいなと感じていたところ、子どもたちにもなじみのあるしまじろうの紙芝居が案内されたため、ぜひ利用したいと考え、申し込みました。

<内容>

紙芝居を読む前に、「はじまるよ」の手遊びで忍者を登場させ、さらにもう少し対象年齢が低めの「まんまるまんまたんたかたん」という忍者の話を導入に使用しました。
その流れでしまじろうの紙芝居を続けて読んだので、紙芝居中に忍者が出てきたときには「あ、にんじゃ!」という声が聞かれました。
ところが5枚目の園内の話になったあたりから、飽きてきたのか、少し内容が難しかったのか、だんだんと見なくなってきました。やはり対象年齢的に難しいのかなと思い、忍者のポーズをとる場面あたりで「みんなでやってみよう」と促しました。

興味深そうに紙芝居を見る子どもたち。思わず近づいて一生懸命見ようとする子どもも。
だんごむしのポーズをまねっこしているところ。「お口もシーだよ」と伝える保育者。
そろそろ歩きの練習。走り出す子もおらず、「お口はシーのままだよー」「ソロソロー」と保育者が声をかける。

<感想>

教員

  • 導入に別の話を読んでいたこともあり、「忍者」はすんなり入っていったように思います。また、1枚目を見せて「だーれだ?」と聞くと「しまじろう!!」と食いつきがとてもよかったです。しかしいつもは8枚程度の紙芝居を主に読んでいるためか、途中から集中力が切れてしまいました。もう少し年齢が上の幼児なら、もう少し地震の避難訓練と関連付けて見ることができたと思います。低月齢児にもわかりやすいように、紙芝居を短めにしたり、順番を工夫したりできるのかなと思いました。地震の避難訓練の際には毎回読んで、理解度を少しずつ深めていくののもいいなと思いました。(紙芝居読み手)
  • 紙芝居への集中力が切れたときに、読み手が「じゃあ、しまじろうのまねっこをしよう!」と保育の場面を切り替えたことで、子どもたちの気持ちも変わり、楽しくまねっこ遊びができました。「あおにんじゃ」を見て「あお!」と言いながらまるまったり、そろそろ歩きをしたり、保育者も同じ動作をしながら楽しく取り組めました。(担当スタッフ)
  • 地震の避難訓練は3か月に1度くらいの頻度で行っており、普段の訓練では静かにするよう声をかけることはあっても、まるまったり、そろそろ歩くなどはやっていませんでした。理解できるのかな?と初めは思いましたが、意外にもちゃんとやってくれていました。しまじろうのまねっこ遊びという観点だとは思いますが、訓練のきっかけとしてはよいのかなと感じました。(補助スタッフ)

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