公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 長期休みを安全に過ごしてほしいという思いからメディア指導を実施

岩手県 一関市立大東小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『身近な題材を使って、必要なことを指導することができよかったです。』

報告者
4年生担任 刈谷先生
実施日時
2021年12月16日(木)
参加者
3~6年生児童

<目的>

今年から一人一台自分用のタブレットを持ち、タブレット端末を使用した学習の場面が増えています。中・高学年を見てみると家庭でのメディア機器の使用も昨今は増えてきているようです。メディア機器の利便性の中に潜む使用の注意点についてしっかりと確認したうえで、長期休業に入ってほしいという願いから教材を利用しました。

<内容>

情報モラルの学習として、道徳の時間を活用し45分の授業を実施しました。

子どもたちは特に、メールでのやりとりで自分の発信した内容が相手にうまく伝わっていない場面に興味をもっていました。同じ場面に遭遇した場合、どのようにしたらよいかを、自分や相手の立場になって考える話し合い活動をしました。自分のことだけではなく相手のことも考えてメディア機器を使用していく必要があることをみんなで確認しました。

今回のプログラムは、自分自身の振り返りにもつながるなど効果的な学びとなりました。学んだことを行動として移せるようにすることや、保護者と再度確認をして使用することを指導しました。

話し合いの様子 
考えを学級全体で共有している場面
振り返りシートを記入し学びのまとめをしている子どもたち

<感想>

児童

  • 話を聞いて、これから始まる冬休みが怖くなりました。ゲームはやりすぎず、メールなどは相手の気持ちを考えて送るようにしたいです。また、写真を撮る時は親に相談する等使い方を考えていきたいです。
  • 自分だけの考えで写真やメールを送ったりしてはいけないことがわかりました。相手の気持ちを考えた使い方をしていきたいです。そのために、ルールをもう一度お家の人と話し合って決めたいと思います。
  • インターネットは楽しく使えるけれど、使い方を間違えると怖いこともあることがわかりました。相手を悲しい気持ちやいやな気持ちにしないためには、本当に送ってよいのか考え、もう一度見直すことが大切だと気づきました。

教員

  • 子どもたちに身近な題材であり、必然性のある内容について効果的に指導することができました。授業の中で使用した講師用プログラム、そして児童に配布したガイドブックは子どもたちにとってわかりやすく理解のしやすいものでした。長期休業へ入る子どもたちの意識づけとして活用できたことが、安全なメディア機器の利用につながることを願っています。

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