公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 冊子を活用して指導、さらにオリジナルのワークシートでクロームブックの使い方を約束

奈良県香芝市立関屋小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『これからの時代、インターネットは必要な存在。「正しく、便利に、有効に」使えるよう指導していきたいと思います。』

報告者
5年生担任 中尾先生
実施日時
2021年7月19日(月)
参加者
全校児童406名

<目的>

夏休み前の指導として、また、長期休みで初めてタブレット端末を持ち帰るため、インターネットやスマホの有効な使い方を確認するという目的で実施しました。

<内容>

全校児童を対象に、各学年の実態に合わせて実施しました。各学級へ冊子を配布する前に、指導を担当する先生方に対しても冊子の説明を行い、共通理解を図りました。

5年1組では、夏休みの過ごし方の指導の流れからこのハンドブックを配布し、ペアで理由を話し合わせたり、ロールプレイングを取り入れたりして楽しく情報モラルについて学べている様子でした。

ハンドブックを使った指導後には、学校で作成したクロームブックの使い方のワークシートを配布し、使い方について記入させました。このシートは個人面談で保護者にも見せ、家庭の協力も得られるように工夫しました。

冊子をもとに、ネットの安全な使い方を考える

<感想>

児童

  • 使いすぎてはいけないことはわかっているけれど、ついついスマホに手が伸びてしまうので、今日学習したことを忘れず夏休みをすごしたいと思います。
  • オンラインゲームでトラブルになりそうなことがありました。今日の授業で、インターネットでのコミュニケーションでは自分の気持ちや相手の気持ちが100パーセント伝わらなかったからだったのかなと感じました。原因が少しわかった気がして安心しました。

教員

  • 5年1組の指導にあたりましたが、みんな意欲的にスマホの使い方について学んでいました。問題自体は簡単と思いきや、ついついいけない方向に進んでしまうことがあるのだと気が付いた児童もいれば、そうなってしまっていると自覚のある児童もいました。また自分のスマホを持っていなくても、保護者のスマホを使っている児童も多く、ほとんどの子がスマホからインターネットにアクセスできてしまいます。また、私たちの生活にスマホやネット環境が不可欠なように、もう、これからの時代を生きる子供たちにとってインターネットは切っても切り離せない存在なのだということが改めてわかりました。「インターネットはよくないもの」と学校現場では考えられがちですが、これからの社会をみすえて、「正しく、便利に、有効に」インターネットを活用できるように指導していく必要があると感じました。

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