公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 児童の実態に即してネットモラルを指導

群馬県 東吾妻町立原町小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『これまで手探りでやってきた授業が、この教材があれば負担なく的確に展開できます。』

報告者
養護教諭 富澤先生
実施日時
2020年12月11日(金)
参加者
6年生児童34名

<目的>

東吾妻町では「小中学生にスマホを持たせない」という町の方針があり、これまでアウトメディアの指導を続けてきました。しかし児童の実態として、スマホは持っていなくてもゲーム機やタブレットなどは所持している児童が多く、様々な機器でインターネットに接触しているという実態がありました。

オンラインゲームやSNS投稿に関する課題も散見し始め、「持たせない」「禁止」の指導ではなく、児童の実態に即した「よりよい使い方」についての指導が急務となってきました。そこで、冬季休業前の指導の一環として本プログラムを活用し、指導の時間をとりました。

<内容>

講師用プログラムに沿って、情報主任が45分間の授業を実施しました。昨年度も学校保健委員会などでくり返し指導しているので、「時間の使いすぎ」に関しては子どもたち自身も課題意識をもっていました。しかし、SNSでのやりとりが意図せずトラブルに発展することや、気軽な気持ちで写真を投稿することの問題点については気づいていないことも多いようすだったので、今回のような「よりよい使い方」の指導はやはり必要だったと思います。

これまで手探りで指導をしてきましたが、必要な指導を的確に、かつ最小の準備でできるこのプログラムで、指導者へのハードルも下がって良かったと思います。

積極的に授業に参加。
振り返りシートに記入。

<感想>

児童

  • ちょっとした悪気のない書き込みでも相手を傷つけてしまうことがあるとわかりました。自分の言葉を、ちがう意味でとらえられてしまうことがあるので、メッセージを送るときには読み返して誤解が生じないようにしようと思いました。
  • インターネットでは顔も名前も年齢も住所も嘘をつけるので、よく気をつけようと思いました。また、インターネットを使いすぎると生活に影響が出ることがわかったので、家族できまりを作って気をつけて使おうと思いました。
  • SNSでのやりとりでは、相手に誤解される可能性があるということがよくわかって、危険だなあと改めて思いました。でも、やはりスマホはほしいから、自分の部屋ではやらないなど、家族とルールを考えて安全に使用したいと思いました。

教員

  • 資料にシナリオがついていたので、使いやすかったです。また、指導内容が簡潔にわかりやすい言葉で表現されていたので、盛りだくさんの内容をスムーズに指導することができました。次回はもっと子どもたちの話し合いの時間を取り入れても45分でできるのではないかと思います。


SNSでこの記事をシェアする

一覧に戻る