公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

ネット 不安のあったSNSやゲームの使用モラルをきちんと指導できました

愛知県 豊川市立中部小学校

子どもの安心・安全を守る活動

『スマホやSNSのトラブルに遭いたくないと実感できたようです』

報告者
校務主任兼生徒指導主任 有福先生
実施日時
2020年7月27日(月)~29日(水)
参加者
4~6年生児童 349名(学年ごとに実施)

<目的>

昨年度は高学年・低学年・保護者を対象に、企業の方に依頼して「スマホ・ケータイ安全教室」を実施しましたが、それ以降SNSやオンラインゲームの使用モラルに不安を感じる事案がいくつかあったこともあり、改めて指導する機会をもつこととしました。

<内容>

講師用プログラムに沿って、学年ごとに約45分の授業を行いました。感染症拡大防止のため、体育館で間隔をとって座り、話し合いの際は短時間で距離をとって話すようにし、数名に発表させる形をとりました。動画教材は身近な内容だったため、自分たちのことと置き換えて考えるよいきっかけになったようで効果的でした。5年生のときだけ途中で動画が止まってしまったので、言葉で内容を説明して、後日教室でクラスごとに動画を見ることにしました。

教室に戻ってから各担任が冊子を配付して振り返りを書かました。「わが家のスマホルール」のページは、家庭で記入して目立つ所にはっておくように呼びかけました。ちょうど保護者懇談会が実施されている時期だったので、保護者に内容を伝えて確認することもできたのでよかったです。

集中して話を聞く児童たち(4年生)
積極的に自分の考えを発表する児童たち(5年生)
困ったときにどうするか、具体的な行動を学ぶ(6年生)


<感想>

児童

  • インターネットは上手に使わないとトラブルが起きるので、気をつけたいと思います。メールを送るときは、何度も読み返して友だちの心を傷つけないようにしたいです。ゲームを使いすぎないようにするために、宿題をやってから1時間だけゲームをすると家族でルールを決めようと思いました。(4年生)
  • 相手に伝わるような文章を送ることはとても大事だと感じました。SNSで人間関係が壊れていくのは嫌です。ネットでは簡単に嘘がつけてしまうということも忘れないようにしたいです。ゲームはやり始めるとなかなかやめられないので、家の人とルールを決めて、きちんと守るようにします。ゲーム依存症にならないように気をつけます。(5年生)
  • トラブルに巻き込まれたくないので、SNSを使うとき、知らない人と関わらないようにしようと思いました。また、ゲームは時間を守って、楽しくやりたいです。動画にあったひろしさんのようにならないために、ゲーム使用のルールを作りたいと思いました。ネットでは、投稿したものを後で消しても、誰かが保存していたらずっと情報が残ってしまうので怖いなと思いました。自分のはもちろん、友達の情報がばらまかれてしまったら、取り返しがつきません。気をつけて使わなければいけないと改めて思いました。(6年生)

教員

  • パワーポイントのスライドは、話す要点が簡潔にまとめられていたものだったので、説明しやすかったです。子どもたちは話を聞くときは静かに集中し、話し合いや発表のときは意欲的に活動できていました。高学年になるにつれて、インターネットが身近なものとなり、危険も増えてきます。今年は特に臨時休校中にインターネットを使う機会が増えたので、話の内容に共感できる部分が多かったようです。教材冊子の内容もとてもわかりやすかったです。


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