公益財団法人ベネッセこども基金

プログラム活用事例

防災 【女川町地域医療センター 病児病後保育室】被災地だからこそ伝えたい...。保育所のイベントで子どもたちと一緒に災害時の行動を練習しました。

女川町地域医療センター 病児病後保育室

子どもの安心・安全を守る活動

 

 

宮城県 女川町地域医療センター

『病児病後児保育室じょっこおながわ』 保育士 門真先生よりご報告いただきました。

 

 

日 時: 2019年8月24日(土)

参加者:1歳~5歳の子ども14名、大人20名(職員6名を含む)

 

 

<きっかけ>

保育室のオープンイベントで防災について扱いたいと思い、よい教材がないか探していたところ紙芝居教材の存在を知り、実施することにしました。

 

<目的>

8年前に震災被害を経験した宮城県女川町にある保育施設として、災害が発生したときの適切な行動を伝えていくことは責務だと考えています。そこで子どもたちや保護者、職員が、災害時にどう行動したらよいかを学ぶことができるようにイベントを開催しました。

 

<内容>

冒頭に、本イベント中に災害が発生した場合の避難体制について説明してから開始しました。開始後まず、じしんのときのおやくそくの紙芝居を読みました。1歳から5歳まで幅広い年齢の子どもが参加していたため、集中して見られるように時間を調節しながら読んだり、「チャレンジ園」というところを「保育所」にするなどなじみのある言葉に言い換えて読んだりしました。

 

女川町地域医療センター画像①.jpg

△紙芝居が始まると静かに聞き入ってくれました

 

 

「あおにんじゃ」のポーズのところは特に大事なところなので、ゆっくり、はっきり聞き取りやすいように読みました。スタッフがポーズの見本をみせ、子どもたちにも一緒にやってもらいました。紙芝居を読み終わった後にも、実際にみんなで「だんごむしのポーズ」をやってみたり、床に置いたブロックにぶつからないよう「にんじゃあるき」で歩いてみたりしたところ、子どもたちが喜んで参加してくれました。

 

女川町地域医療センター画像②.jpg

△みんなで「だんごむしのポーズ」を練習。どうして頭を守るのか、

イラストを使ってわかりやすく説明もしました

 

女川町地域医療センター画像③.jpg

△「にんじゃあるき」も実践。床にブロックを散らばせて置き、ぶつからないようにそろりそろり...。

子どもたちは楽しみながらも命を守る大切な約束を勉強することができました

 

<感想>

保護者:

・娘は人見知りが強いのですが、大好きなしまじろうが出てくるお話だったので興味深そうに聞き入っていました。「にんじゃあるき」は私から離れたくなかったようでしませんでしたが、「だんごむしのポーズ」はみんなと一緒に手で頭を守る姿勢をとっていました。 ・親子で参加したので、一緒にポーズをとって楽しみながら防災について学ぶことができました。

講師:

・紙芝居は、子どもたちに親しまれているキャラクター「しまじろう」が主人公ということで、興味をもって最後まで集中して見てくれる子どもが多かったと思います。「あおにんじゃ」のポーズもわかりやすく、子どもたちがまねしやすいのはもちろんのこと、保護者のかたにも一緒に覚えてもらうことで、家族全体で災害時の行動について意識してもらうことができました。Youtubeからも動画を見ることができると伝えると、興味をもってくれた保護者が多かったように感じました。今後も機会を作って使い続けていきたいと思います。

 

 

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