公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2022年事業紹介 子ども達への包括的な支 援活動を持続させるためのファンドレイジング推進及び基盤強化事業

特定非営利活動法人 いるか

経済的困難を抱える子どもの学び支援

子ども達への包括的な支援活動を持続させるためのファンドレイジング推進及び基盤強化事業


重点実行項目
テーマ①
Ask!!マナビバ事業の人的補強と、運営体制の見直し

テーマ②
マンスリー会員制度設計、潜在寄付者等とのコミュニケーションツールの整備


助成金額
4,748,050円

選考にあたっての評価点
事業基盤を整え、学習の機会格差の面において不利な条件にある離島や山間部地域への支援のモデルケースとなることを期待します。

1)団体の紹介

福岡県福岡市西区を拠点に、福岡県及び近郊エリアの県域にて子どもに関する支援事業、介 護福祉サービス事業等を展開しています。子どもに関する事業では、貧困の連鎖解消を主目的とした無料学習支援プログラム「マナビバ」、SNSを活用した「Ask!!マナビバ」、子ども食堂の運営や他の食堂の運営支援、子育てのサポートが必要なご家庭に向けて生活支援などを行うアウトリーチ事業等を展開しています。


2)今回助成を受ける事業の紹介(課題、実行項目)

本助成金では、SNSを活用した学習支援プログラム「Ask!!マナビバ」について取り組みます。 弊法人が実施している「マナビバ」は、週1回、子どもが教室にやってきて講師と1対1で学習支援を行うプログラム(オンライン形式も実施)ですが、Ask!!マナビバは、子どもが1人で勉強している時にいつでも気になった問題について質問、解説を受ける事ができるプログラムです。コロナ禍で休校が相次ぎ、気軽に先生に質問することができない状況に対応していくために開始したプログラムです。

この支援プログラムは、弊法人の運営に参画している大学生ボランティア達の企画主導で運営が進んできました。その一方、現在利用登録者が約2100名まで伸びている状況にあり、業務の整理と効率化、バックオフィスの整理・拡充が課題となっています。本助成金を活用させていただき、これらの組織基盤整備に取り組みます。また、この取り組みを通じて、離島・山間部地域の学習支援があまり存在していない地域において本事業の導入を行います。 加えて、学習支援事業を資金面でも安定させるために会員制度の再設計や寄付募集にも取り組みます。


3)事業を実行していく上でのポイント・抱負

大学生を中心に運営してきたAsk!!マナビバについて、今後も安定的な運用体制を構築するためには一定の人員補強、予算面での手当てが必要と考えています。運営・講師ボランティアが育んできたしなやかな運営の文化を損なわずに、子ども達への支援を安定的に行える体制にシフトしていくことを目指します。また、これまで子ども達への支援活動の拡大に比べると、十分に取り組めてきていない寄付会員の募集についても、コミュニケーションツールを整備し支援してくださる方を増やしていきたいと考えています。

特定非営利活動法人 いるか

理事長

田口 吾郎 さん

福岡市出身、1977年生まれ。
福岡大学人文学部歴史学科卒。 株式会社リクルートや楽天株式会社、有限会社いるかでの勤務を経て、 東日本大震災でのボランティア活動に取り組んだ後、 2013年10月にNPO法人いるかねっと(現:NPO法人いるか)を設立して、 代表理事(現:理事長)に就任。
2014年1月生活支援ワンコイン家事援助サービス、 2014年12月無料学習会『マナビバ』を立ち上げる。
現在、介護福祉専門学校講師のほか、学習支援、子ども食堂、 奨学金給付など様々な子ども支援に取り組む全国団体等の理事等を勤める。

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