公益財団法人ベネッセこども基金

助成団体紹介

2019活動報告|訪問型学習支援活動を始めるまで

一般社団法人 栃木県若年者支援機構

報告者:学習支援コーディネートスタッフ 吉井 久乃 さん

経済的困難を抱える子どもの学び支援

2019年度の活動の一部を団体よりご紹介いただきました。

団体について 教室型の学習支援活動を利用できない子どもたち 訪問型学習支援活動をつくりこむ 専従職員ではなくてもできる形を目指して 訪問型学習支援がスタート

団体について

困難を抱える子ども、若者、保護者の皆さんを支えていくことを目的に設立。以降、活動の現場でみえてきたニーズや新しい動きにあわせてその活動の幅を広げてきました。また、団体の専門性を活かせる公的な事業の委託も受け、子どもから若者まで幅広い相談や困難に対応できる体制を築いてきました。

「全ての子ども・若者が、将来に希望をもてる未来をつくり」を目指して、広く社会の力を集め、3つのテーマに取り組んでいます。

①一人ひとりの子ども・若者とその家族を支える
学校に行けない、働くこともできない、家からでることができない、生活が苦しいなど様々な課題を抱えている子ども、若者と向き合い、個別の課題を克服できるように伴走します。
②社会の中に、こどものセーフティーネットをつくる
困難を抱えている子どもや若者であっても、将来はそれを乗り越え社会で活躍できるセーフティーネットを社会の中に定着させ、拡充しています。
③子ども・若者を育む地域社会を築く
地域の中の様々な大人との関わりあいのなかで、子ども、若者が育まれていく、そんな地域社会をつくるため、地域の人たちや各種団体と協力し、子どもや若者に優しい地域社会をつくっていきます。

教室型の学習支援活動を利用できない子どもたち

当法人は、設立から現在に至るまで、自主事業における寺子屋活動や、生活困窮者自立支援事業における学習支援活動を行ってきました。学習支援に関わる子どもの数は年間300名を超えます。

こうした教室型の学習支援活動を拡充させながら、同時に教室に来ることができない子どもたちの存在にも気をかけてきました。送迎ができない、保護者が鬱で外に出ることが出来ない、子どもが集団の中に入れない、困窮していて生活が安定していないなど様々な理由により従来の学習支援活動に参加できない子どもたちの存在です。

訪問型学習支援活動をつくりこむ

そこで本助成を活用し、こちらから家庭に出向き学習支援活動を行う「訪問型学習支援活動」を本格的に開始することを決意し、これまでスクールソーシャルワーカーから相談を受けている子どもたち、お弁当のお届けでつながっている子どもたちなどを対象に小規模でスタートし仕組みを整えることを目指しました。

訪問型の活動は難易度も高く、またリスクも高いので、安全性を高めながら活動内容を充実していけるように、当法人の考え方だけでなく多角的な意見を聞き事業を構築していけるように、有識者に参加いただいて「検討委員会」も並行して行っていきました。

子どもや家庭の状況を把握し、ボランティアが行けるか、スタッフが行くべきかといった判断をするために必要な検討項目をあげ、リスト化したりもしました。

検討委員会の様子

専従職員ではなくてもできる形を目指して

難易度もリスクも高い活動ではありますが、専従職員だけが訪問型学習支援を行うのでは学習を行う子どもの数を増やすことに限界がありますので、大きな目標としてボランティアとともに運営していける活動を目指しています。

そこで、検討委員会ではボランティアの皆さんの力を集める工夫や、ボランティアの皆さんにノウハウを共有していくための研修についても検討し、それをもとに研修会も開催いたしました。研修会には11人のボランティアが参加してくださいました。 



養成研修の様子

訪問型学習支援がスタート

1年目の下半期から実際の訪問型学習支援活動を開始しました。

スクールソーシャルワーカーとも連携を取りながら訪問型学習支援についての広報も行い、実際に4人の子どもたちへの訪問活動を始めました。

訪問回数は延べ78回となりました。各回の訪問時間は長くはないですが、回数を重ねることで子どもたちと関係性を構築していけることも実感することができました。 

訪問学習

一般社団法人 栃木県若年者支援機構

学習支援コーディネートスタッフ

吉井 久乃 さんさん

貧困家庭の子どもたちなどを対象とした学習支援プログラムや「働きたい」「自立したい」と思っているけど、不安で悩んでいる若者の就労支援をプログラムを担当しています。昨年の夏は、大学生と一緒にインドネシアで貧困家庭の子ども達をサポートする団体を訪問し活動しました。




助成事業の概要|一般社団法人 栃木県若年者支援機構

採択団体一覧|2019年度<経済的困難を抱える子どもの学び支援活動助成>




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