お知らせ

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2018年11月27日

2018年9月15日 保護者の方向け発達障がい支援プログラム「自分を知り、やさしい子育てを実践するためのプログラム」を開催

9月15日(土)、横浜みなとみらいホールにて、保護者の方向けの発達障がい支援プログラム「自分を知り、やさしい子育てを実践するためのプログラム」を開催しました。

このプログラムは、発達障がいを持つ子どもを持つ保護者の方を支援する目的で、ベネッセこども基金と、横浜市を拠点として児童発達支援などを行うNPO法人アントワープカウンセリングオフィス(以下、ACO)が主催したものです。当日は11名の保護者の方に参加いただきました。今回は、その様子をレポートします。

プログラムの講師を務めてくださったのは、NPO法人アントワープカウンセリングオフィス(ACO)の代表理事である野中友美先生です。

0915発達障害WS①.jpg▲レクチャーを務めたACO代表理事の野中友美先生

今回のプログラムは、全3回で構成される講座の1回目になります。今回は、わが子の像をどうとらえるかをテーマに、野中先生から誰にでも起こりうる錯覚や錯視に関するレクチャーが行われたほか、保護者同士のグループワークを通して、保護者が自身について振り返り、子どもと前向きに向き合うコツなどを学びました。

グループワークでは、臨床心理士がファシリテーターとして参加し、参加者が子どもの様子や日々の子育においてどのようなことに苦労しているかなどを共有しました。発達障がいの子どもを持つ保護者にとって、このように自分の思いを吐き出すことが、大切だと野中先生は言います。

「自分だけで問題を抱えてしまうと、時間だけが経過し、子どもの抱える問題は大きくなってしまうことが多いからです。今回のプログラムでは、ファシリテーターに話しやすい雰囲気づくりを心掛けてもらい、保護者が自分を出せるようにしました」(野中先生)

0915発達障害WS②.jpg ▲ファシリテーターと参加者のグループワークの様子

今回のプログラムで特に時間をかけて行われたのは、保護者自身の「考え方のクセ」を知ることでした。子育てにおいて、保護者の不安や悩みが増大してしまうのは、実は保護者自身の「考え方のクセ」が大きく影響していると野中先生は話します。

「例えば、『息子に友だちが少ないのは、息子が嫌われているせいだ』と根拠のない決めつけをしてしまったり、『私の将来は真っ暗だ』と結論の飛躍をしてしまったりして悲観的になってしまうのは、『考え方のクセ』が原因のことも多いです。認知療法ではこれを『認知の歪み』と言います。今回は、簡単なワークシートを使ってご自身にどんな『考え方のクセ』があるかチェックしていただきました。数が多いほどストレスを抱えがちだと言えます。正常な判断を妨げるような『考え方のクセ』は誰にでもあります。ただ、自分がどんな『考え方のクセ』を持っているのかを理解し、自分を見つめ直すことで、子育てにおける不安や悩みを軽減させることができます」(野中先生)

0915発達障害WS⑥.jpg ▲ワークシートに記入中の参加者の皆さん

 保護者の「気になること」を手放してもらう第一歩として、「風船飛ばし」が行われました。自分の「考え方のクセ」を理解した上で「子育てで抱えていることを整理し、日々「子育てで抱えていること」の中で手放してよいものに気づき、手放してみるという方法です。実際に、手放してよいものを風船にこめて、「気になること、さようなら」と言いながら風船の栓を抜き、飛ばしました。今回のプログラムは、みなとみらいの海の見える開放的なホールで開催されたので、まるで本当の空に風船を飛ばしているようでした。プログラム終了時には各グループでの話し合いの感想を共有し合いました。  「風船を飛ばすことで自分の悩みを手放すことができ、心にスペースができるような気がしました。私が手放せたのは、子どもを心配しすぎることです。子どもの一挙手一投足が気になり、常に子どもを心配していましたが、子どもは私が思っているほどつらいことばかりではなく、楽しく生きているのかなと思えるようになりました」(参加した保護者)。

0915発達障害WS⑦.jpg ▲抱えている悩みを手放すための風船飛ばしのワーク

最後に、野中先生は「今日、ここに来てくださった方は何かしら気づきを得て、少しお子さんに優しくなれるかなと思います。でも、すぐに忙しい日々のなかでその気持ちを忘れてしまうかもしれません。そんなときには、お友だちとおしゃべりをしたり、こうした研修を活用したりして、自分を取り戻す時間を作ってほしいと思います」と参加者にメッセージを送り、プログラムは終了しました。

今回のプログラムの第2回は11月3日(土)に開催しました。第3回目は2019年1月26日(土)に開催予定です。ベネッセこども基金とACOは、このような保護者向けプログラムを共同開発・実施しながら、より広く提供していくような仕組みづくりを勧めていきます。

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