公益財団法人ベネッセこども基金

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ネット 【兵庫県西宮市立北夙川小学校】大石学先生の「スマートフォン・インターネット安全教室」を見学しました!

子どもの安心・安全を守る活動

 

 

2019年度、西宮市教育委員会では、小学生のスマートフォンやインターネットでの安全意識を高めるために、市内の公立小学校(一部私立含む)4年生全員約5,000名に、「初めてのスマホ安心ガイドブック」を配布いただきました。また、「スマートフォン・インターネット安全教室」の実施プログラムの使用もお勧めいただきました。

 

北夙川小学校画像①.jpg

 

今回、北夙川小学校4年1組では、担任の大石先生が実施プログラムに沿った授業を実施されることになり、見学させていただきました。授業の概要と大石先生のインタビューを掲載します。

 

◇授業実施概要

日 時:2019年11月28日(木) 3時間目 10時50分~11時35分
児童数:33人

 

導入の「インターネットが使える機械は何?」「インターネットではどんなことができる?」の質問にはどんどん手が挙がります。SNSという言葉については丁寧に説明されていました。

その後は、プログラムに沿って、[①SNSでトラブル][②写真でトラブル][③時間でトラブル][④ネットでトラブル]の4つのトラブルについて順番に授業を進めています。

 

大石先生は、オリジナルのワークシートを作成されました。各トラブルについてディスカッションする部分は、いったん一人ひとりに記入させてから発言させる展開としています。

 

▽大石先生オリジナルワークシート

北夙川小学校画像②.jpg

 

[①SNSでのトラブル]では、公園に行く約束をしようとしたところ、勘違いで行くことができなくなった花子ちゃんには、「こういうときは周りのみんなが勘違いであると教えてあげようね」と対応の方法を確認されました。

[②時間でトラブル]では、多くの子がゲームをやめられない子どもの気持ちがよくわかっているようでした。ワークでは、「よくないのは、1日1時間だけという約束を守れなかったこと」というひろしくんの問題点を指摘していますが、「自分の部屋でゲームをしていること」については意見が挙がりませんでした。そこを先生が、「さっき映像を見ていた時に、そう言っている子がいたね。」とフォローし、部屋への持ち込みはよくないことも伝えていました。

 

▽知らない人とは「会わない!」に手をあげている子どもたち

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最終的には、子どもたちの発言にもとづいたトラブルが起こった原因とその対応方法が、一目でわかるような板書ができあがり、それを確認しながら「ふりかえりシート」をしっかり記入します。

 

▽最終的にできあがった板書

北夙川小学校画像④.jpg

 

授業の締めも大石先生の工夫がありました。
「人の気持ちを考える」
「時間の使い過ぎに気を付ける」
「知らない人には会わない」
は、インターネットの時だけ気を付けることではなく、「普段の生活から気を付けること」であることを、子どもたちの発言からから引き出してまとめました。

 

▽ふりかえりシート

北夙川小学校画像⑤.jpg

 

◇大石先生インタビュー

Q:授業をされての感想はいかがでしたか?

A:4つのトラブルがありますが、時間的には2つくらいが適当ではないかと思いました。しかし、どうせならと4つやってみましたが、なんとか4つできました。振り返りも書けています。
[③時間でトラブル]は、4年生でもゲームをやっている子が多いので、とても共感した子が多いと思いました。
[④ネットでトラブル]の知らない人には会わないについては、子どもからなんとか理由をつけて個人情報を引き出そうとする大人がいるので、どういう場合に注意が必要なのかを、もう少し詳しく説明すること必要だと思いました。特に高学年の子どもはSNSをやる子も増えてくるので、詳しく説明する必要があります。
実は事前にアンケートをとっていて、4分の1の子どもたちが自分のスマホ(キッズ携帯)などを持っていることがわかりました。その他の子はわからない子もいるかなと思い、「わからない子はいいよ」という声掛けを意識的にして、授業を進めました。

 

Q:事前準備についてお教えください。特にワークシートを作成いただいたことや、素晴らしい板書についてお伺いしたいです。

A:準備は2時間程度だったと思います。ワークシートを作ったのは、「どう思う?」ときかれても全員からすぐに発言が出てはこないかなと感じたからです。書いた方が自分の考えが出やすいと思うし、最初からディスカッションにすると、自分の意見を持てないまま終わってしまう子も出てしまいます。ただ、時間の関係もあると思うので、全部のトラブルでできなかったとしても、自分の考えを書かせる部分があるとよいと思います。
ふりかえりは重要ですし使いやすいので、ベネッセこども基金から提供された授業用のキットの中にある「ふりかえりシート」を使おうと決めていました。授業用のキットは、パワーポイントが用意されているのもとても便利だと思います。
板書は、4つのトラブルの注意点を一覧できるようにしようとは考えていました。最初からこう仕上げようと思っていたわけではありませんよ。笑 ※この板書は普通だと大石先生はおっしゃっていましたが、北夙川小学校の米口校長も感心されていました!

 

Q:情報教育について考えていることをお聞かせください。

A:本当は保護者にも伝えることができたらと思います。保護者は課金のことは気になるようですが、他は子どもの方が詳しいという気持ちがあって、あまり関知していないこともあります。しかしもっと巻き込まなければと思います。
情報モラルについては、子どもたちにしっかり伝えていくことが必要ですので、授業時間に組み込むことが大切だと思います。いただいた「初めてのスマホ安心ガイドブック」は今日の振り返りに後で配布しようと思っています。他のクラスも冬休み前に今回のプログラムを実施していければと思っています。

 

 

◇見学を終えて

ベネッセこども基金が講師を派遣した授業は見学したことがあったのですが、学校の担任の先生が「スマートフォン・インターネット安全教室」を実施されるのを拝見するのは初めてでした。大石先生のお力のおかげではありますが、実にスムーズに、子どもが主体的に考える授業となっていて大変安心いたしました。今日の見学や先生のお話を受けて、実施プログラムの内容もさらに充実させていきたいと思います。

最後になりますが、西宮市北夙川小学校米口校長、大石先生のご協力のおかげで、大変すばらしい授業を拝見できました。ありがとうございました。 また、西宮市では、次年度も4年生に「初めてのスマホ安心ガイドブック」を配布いただく予定です。ありがとうございます。これからも多くの子どもたちに、情報についての正しい知識や考え方をお伝えできればと思います。

 

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