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2020/02/13 (木)

読む・書く・聞く・話す「ことばの支援」②

NPO法人アピュイ代表/言語聴覚士 社会福祉士 武内典恵先生
「進研ゼミ」の相談窓口では、「文章の組み立てができない」「文を読むことが苦手」など、発達に関するお悩みの声をたくさんいただいています。
文章の読みや文章の組み立ての理解には、一つひとつの言葉についての理解と支援が必要です。
そこで、ことばの発達を支援していく方法について、療育に長く関わられている、大ベテランの武内先生にお伺いしました。

言語聴覚士の支援によって、言葉の力の向上をめざすことができます。

言語聴覚士は、主に「ことば・コミュニケーション・食事」に困りがあるかたへの支援が専門領域です。

ことばのトレーニングでは、文字と音が一対一対応していること、ことばがそれらの音から構成されていることを理解するように、文字カード、しりとり、かるたなどのことば遊びを通して読み書きの基礎づくりをします。発音の明瞭度を改善する練習をする場合もあります。

ことばをカテゴリーに分けたり、別のことばで言いかえたり、説明したりするなど、ことばの概念を深める支援もします。これらは、ことばで思考するための土台になります。

また、「~だから~した」というように理由を言う練習、自分の弁護をする練習をし、自分の感情や気持ちをことばで表現し、コントロールできるようになることをめざしています。

言語聴覚士による支援は、医療機関で医師の診察・指示を経るなどして、受けることができます。医療機関の他、放課後等デイサービスなどの福祉施設や教育機関などに、言語聴覚士が在籍している場合もあります。

  

  

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