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2020/02/13 (木)

読む・書く・聞く・話す「ことばの支援」①

NPO法人アピュイ代表/言語聴覚士 社会福祉士 武内典恵先生
「進研ゼミ」の相談窓口には、学習のご相談に関連して「文章の組み立てができない」「文を読むことが苦手」など、発達に関するお悩みの声をたくさんいただいています。 ことばの発達を支援していく方法について、療育に長く関わられている、大ベテランの武内先生にお伺いしました。

お子さまのちょっとした成長をみとめ、喜んで、発達に応じた関わりを積み重ねましょう。

自分の五感を通して体験したことは、生きたことばにつながります。

例えば、絵カードを見て、ぞうが「大きいね」と教わるより、本物のどっしりした迫力あるぞうを見るほうが、大きさを実感できます。いろいろな経験を大事にしていただきたいと思います。

小中学生のお子さまと多く関わっている中で感じるのは、語彙が豊かに積まれていることの大切さです。文を読むことが難しい場合は、読んできかせてあげたり、交代で読んだりすると良いでしょう。

小さいころから絵本の読み聞かせをするなどして、ことばにふれる経験をすることが、大切であると感じています。

家庭や親の存在が子供にとって安心できる場であることは大切です。一人で悩んで抱え込むのではなく、専門家と一緒にお子さまのことを理解し、目の前のお子さまのちょっとした成長をみとめ、喜んで、発達に応じた関わりを積み重ねていくことがとても大事です。

学年が上がるにつれて、がんばってもなかなか難しいことがでてきます。「もっとがんばれ」ではなく、お子さまが無理なく学びを積んでいける環境の整備や、どう補えば学びやすくなるかという支援が必要になります。将来的には、何を手伝ってほしいか自分で選択できるようになることが、自立につながっていきます。

家族だけで課題を解決することは難しいので、ぜひ専門家に相談しましょう。

  

  

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