数えられる名詞と数えられない名詞について

     
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<質問>

many」は数えられる名詞の前につき,「much」は数えられない名詞の前につき,

a lot of」は,そのどちらにもつけることができるという理由がわかりません。

この,「数えられる名詞」と「数えられない名詞」をなぜわざわざ区別したのか。

また,区別したのならなぜ,どちらにもつけることができる語を作ったのですか?

わざわざそのようなものを作っても意味がないような気もするのですが・・・。

 

<回答>

これは大変難しい質問です。
英語の歴史,言語の歴史にも関係してくるので,少なくとも高校受験のレベルで,

もっというと大学受験のレベルでもこの解答を見出すのは至難の業です。
言語とそれを使う人々の文化は密接に関係していますので,それらをひも解いていかないと
満足いく答えは得られないでしょう。

高校受験を突破するためのアドバイスとしては,
進研ゼミやエベレスで紹介している表現を覚えてしまいましょう,という回答になります。
dogなどの
数えられる名詞,waterなどの数えられない名詞の例を頭に入れ,
many
は数えられる名詞に,muchは数えられない名詞に用い,a lot ofはどちらでも使える
ということを覚えてしまうのが最も効率的な方法だと思います。

しかし,高校受験のさらにその先,これから先の人生で知性をより豊かにするために,
この根本的な疑問に目をつけた点は,すばらしいと思います。
「なぜ?」という着眼点は,学習において最も大切です。

ここから先は,ご質問への回答には直接関係ありませんが,知的好奇心をくすぐる内容としては
興味深いと思いますので,ぜひ読んでみてください。

英語には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」がありますが,
フランス語は,これに加えて,「男性名詞」と「女性名詞」があります。
ドイツ語は,さらに「中性名詞」というものもあります。

逆に日本語が特殊なところも多くあります。
たとえば,英語の場合,「2匹の犬」はtwo dogs,「3人の男の子」はthree boys

「5本のペン」はfive pensですね。
日本語と英語の複数名詞の表し方を比較してみてください。
英語の場合は,基本的に「個数+名詞の複数形」で表現できますが,

日本語は名詞によって「数え方」がすべて違うのです。
さらにいうと,同じ数え方でも,「1匹」の場合は「いっぴき」,

「2匹」の場合は「にひき」,「3匹」の場合は「さんびき」・・・と
数え方の「読み方」もすべて違うのです。

では,これらの理由がすべて説明がつくか,というと,
おそらく経緯や理由が存在するのは間違いないのでしょうが,
私たちはそれらのルーツをすべて知ったうえで,日本語を使いこなしているかというと,

そうでない場合も多いと思います。

英語のような外国語を習得するとき,何もかも暗記で覚えてしまうのは味気ないかもしれませんが,
逆に今日に至っても,そのルーツが謎に包まれている表現などが多く存在することもまた事実です。

高校受験や英語を実用的に習得する目的においては,ある程度暗記も必要ですが,
本格的に何かを勉強するときは,「なぜ?」という好奇心から目的が湧いてくるものなので
「なぜ?」の答えを探求していく勉強は非常に楽しいものです。
エベレスを通じて,高校受験対策のお手伝いをさせてもらうだけでなく,勉強そのものの楽しさも
一緒に共有できればうれしいなと思います。

このブログ記事について

このページは、エベレス事務局が2010年8月30日 00:00に書いたブログ記事です。

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