itとthatの使い分けについて


<質問>

相手の台詞や考えた内容を言い換えるときに使う単語はitでしょうか,

それともthatでしょうか。

 

 

<回答>

結論から先に言うと,相手の台詞や考えた内容を言い換えるときに使うのは

thatです。itは使うことができません。

 

代名詞のitthatの使い分けは,日本語ではどちらも「それ」と訳されるので,

難しいと思いますが,次のルールをしっかり覚えておきましょう。

 

              it            具体的な名詞(=何を指しているのか文脈から明らか)の言い換え

              that        台詞や考えの内容などの言い換え

 

次の例文を見てください。

              A: Who made this cake?

              B: ○ It was made by Mary.    /× That was made by Mary.

 

この文ではAの台詞からthis cakeがケーキ全般を指すのではなく,AさんとBさんの

目の前にある特定のケーキを指していることがわかります。

BさんはThis cakeAさんの台詞を繰り返す代わりに,具体的な名詞の言い換えである

Itを使って答えています。特定の具体的なケーキ(ここではメアリーが作ったケーキ)を

指しているので,Thatで言い換えることはできません。

 

次の場合はどうでしょうか。

              A: Did Mary make this cake?

              B: ○ That's right. / × It's right.

 

このやり取りではAさんが「メアリーがこのケーキを作ったの?」と確認し,Bさんが

「その通り」と答えています。この場合,Aさんの前の台詞全体を指しているので,

Itではなく,Thatを使うことになります。

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このページは、エベレス事務局が2010年8月30日 00:00に書いたブログ記事です。

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