aとtheの使い分けについて


<質問>

英作文を書いていて思ったのですが,冠詞の a と the の区別がよくわかりません。 

a は特定のものだといえない場合, the は特定できる場合らしいのですが,

特定できるのはどういう場合で,できないのはどんな場合なのか,

いまいちよくわかりません。
また,the は the earth のように1つしかないものにつくときと,

the games のように複数形につくときがあるようなのですが,

the は複数形につかってもいいんですか?
初歩的なところですが教えてください!


<回答>

近くにペンはありますか?
今,目の前にある,もしくは手にしているペンはthe penです。
一方,今ご自分の部屋にライオンはいませんね。
では頭の中で,ライオンを1体イメージしてください。
こういった場合,ライオンはa lionとなります。
ただし,「一週間前にテレビ番組で見た,あのライオン」というように
ライオンの中でも特有のライオンを指す場合はthe lionとなります。

つまり,まとめると,
 theを使う場合・・・特定された【ひと,もの,こと】
 aを使う場合 ・・・特定されない【ひと,もの,こと】


次の例文を見てください。

There is a pen on the table.
The pen is mine.

1文目はa pen で,2文目は the pen になっていますね。
これはどちらも同じペンを指しているのですが,
ペンに対する特定/不特定の考え方が異なります。

1文目
の場合は文や話の中で初めて出てきたペンです。
ここでいう「ペン」とは,「テーブルの上に」あるものが
「消しゴム」でもなく「定規」でもなく「ペン」なのだ,ということです。
しかし,このペンが「だれのものであるか」といった
「どんなペンであるか」を特定する情報は含まれていません。
だから a を使います。

一方,2文目のペンは一文目で出てきたペンを指してます。
これは「学校の机の中にあるペン」でも「お店で売っているペン」でもなく
1文目で述べた,まさに「そのペン」を指している,ということです。
「どんなペンであるか」を特定しているわけです。
だから the を使います。

 
以上のことから,the gamesのようにtheが複数形につくことは
  まったく不思議なことではありません。よく使われます。
  たとえばdogsthe dogsでは,同じ「犬たち」でも
  特定/不特定の点で,扱いが異なります。
  dogsは,「ネコ」でもなく「サル」でもなく「イヌ」が
  「2匹以上」いる,ということであり,少し難しくいうと
  「犬という種類の集合」ということです。
  the dogsは,「その辺にいる複数の犬」ではなくて,
  「昨日公園で見かけた,あの4匹の犬」といった類の
  「特定された2匹以上の犬」ということになります。

  「わたしは犬が好きです」は
  英語でI like dogs.といいます。
  実用英語でI like a dog.ともI like the dog[dogs].とも
  言わない理由は,こうした考え方の違いにあります。

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このページは、エベレス事務局が2010年8月30日 00:00に書いたブログ記事です。

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