2010年8月アーカイブ

aboutの使い分けについて

<質問>

aboutの使い方がよくわからなくなってしまいました。

どのような使い方のルールがあるのか教えてください。

 

<回答>

aboutというのは「前置詞」の仲間で,inonwithなどと同じように,

名詞(ひと,もの,こと)の前にくっついて,「~について」という意味として用いられます。

たとえば

 

I talked with Mary about Tom's idea.


という例文の場合,aboutTom's ideaという名詞の前にくっついて,

「わたしはメアリーとトムの考えについて話した」という意味になります。

ですから,次の文は誤りとなります。

 

I want to have many chances about to enjoy nature.

 

この文がなぜ誤りかというと,aboutのうしろがto enjoy natureという

不定詞になっていて,名詞がないためです。
前置詞は,「名詞の前に置く」ことばなので,後には名詞が伴っていないといけません。
<To
+動詞の原型>にはI like to run. (私は走ることが好きです)のように,名詞的用法も

ありますが,名詞そのものではないので,直前にaboutを使うことはできません。


では,natureの前にaboutをおいて,enjoy about natureに変えたらどうか,

というと,これも誤りです。
「自然について楽しむ」というのは日本語では通じないこともありませんが,

英語では,enjoyという単語は,楽しむ内容が直後に入り,前置詞を用いないためです。
これはenjoyという単語自体がもつルールとなります。
(日本語で「リンゴを食べる」のことを「リンゴに食べる」とか「リンゴへ食べる」と

言わないのと同じようなことです)

まとめると,下記のようになります。
1)基本ルールである,「前置詞は直後に名詞がくる」ことを理解する。
2)どんな場合にaboutを使うかは,個々の例を学習して積み上げていく。

aとtheの使い分けについて

<質問>

英作文を書いていて思ったのですが,冠詞の a と the の区別がよくわかりません。 

a は特定のものだといえない場合, the は特定できる場合らしいのですが,

特定できるのはどういう場合で,できないのはどんな場合なのか,

いまいちよくわかりません。
また,the は the earth のように1つしかないものにつくときと,

the games のように複数形につくときがあるようなのですが,

the は複数形につかってもいいんですか?
初歩的なところですが教えてください!


<回答>

近くにペンはありますか?
今,目の前にある,もしくは手にしているペンはthe penです。
一方,今ご自分の部屋にライオンはいませんね。
では頭の中で,ライオンを1体イメージしてください。
こういった場合,ライオンはa lionとなります。
ただし,「一週間前にテレビ番組で見た,あのライオン」というように
ライオンの中でも特有のライオンを指す場合はthe lionとなります。

つまり,まとめると,
 theを使う場合・・・特定された【ひと,もの,こと】
 aを使う場合 ・・・特定されない【ひと,もの,こと】


次の例文を見てください。

There is a pen on the table.
The pen is mine.

1文目はa pen で,2文目は the pen になっていますね。
これはどちらも同じペンを指しているのですが,
ペンに対する特定/不特定の考え方が異なります。

1文目
の場合は文や話の中で初めて出てきたペンです。
ここでいう「ペン」とは,「テーブルの上に」あるものが
「消しゴム」でもなく「定規」でもなく「ペン」なのだ,ということです。
しかし,このペンが「だれのものであるか」といった
「どんなペンであるか」を特定する情報は含まれていません。
だから a を使います。

一方,2文目のペンは一文目で出てきたペンを指してます。
これは「学校の机の中にあるペン」でも「お店で売っているペン」でもなく
1文目で述べた,まさに「そのペン」を指している,ということです。
「どんなペンであるか」を特定しているわけです。
だから the を使います。

 
以上のことから,the gamesのようにtheが複数形につくことは
  まったく不思議なことではありません。よく使われます。
  たとえばdogsthe dogsでは,同じ「犬たち」でも
  特定/不特定の点で,扱いが異なります。
  dogsは,「ネコ」でもなく「サル」でもなく「イヌ」が
  「2匹以上」いる,ということであり,少し難しくいうと
  「犬という種類の集合」ということです。
  the dogsは,「その辺にいる複数の犬」ではなくて,
  「昨日公園で見かけた,あの4匹の犬」といった類の
  「特定された2匹以上の犬」ということになります。

  「わたしは犬が好きです」は
  英語でI like dogs.といいます。
  実用英語でI like a dog.ともI like the dog[dogs].とも
  言わない理由は,こうした考え方の違いにあります。

every dayとeverydayの使い分けについて

<質問>

every dayeverydayの違いがよくわかりません。

何が違うんでしょうか?

 

 

<回答>

たとえば,「毎日勉強する」といったように副詞的な意味で使う場合は

study every day」のようにeverydayの間を開けて2語で表現します。


             
I study English every day.

              × I study English everyday.

              (訳:私は毎日英語を勉強する。)

 


everydayeveryday life(毎日の生活)などといったように
うしろに名詞がきて,「毎日の~」という形容詞的な意味で使います。


             
I am trying to use English in everyday life.

              × I am trying to use English in every day life.

              (訳:私は毎日の生活で英語を使おうとしている。)

allとeverythingの使い分けについて

<質問>

「すべて」という意味のalleverythingの違いを教えてください。

たとえば次のような文の場合,どちらも使えるのでしょうか?

              I have to finish (     ) the homework.

 

 

<回答>

alleverythingも「すべて」という意味がありますが,使い方が異なります。

 

まず,everythingですが,~thingとなっていることからもわかるように,

この単語は代名詞で「すべてのもの」という意味があります。

 

一方でallは「すべてのもの」という代名詞の使い方だけではなく,

「すべての~」という形容詞の使い方や「完全に~」という副詞の使い方もあります。

 

ですから,everythingallを「すべてのもの」という代名詞として使うときには

文法的にはどちらもOKで,ニュアンスの違いで使い分けることができますが,

代名詞以外の場合では,allを使わなければならない,ということになります。

 

例文に戻って考えると,空欄の直後にthe homeworkという名詞が続いています。

直後に名詞を伴うので,その直前の空欄には名詞は入らない,ということがわかりますね。

ですから,例文ではeverythingを空欄に入れると間違いになります。

ここではallを形容詞として使い,「すべての宿題」とすれば正解になります。

 

              ○ I have to finish all the homework.

              × I have to finish everything the homework.

anythingとsomethingの使い分けについて

<質問>

anythingsomething は,どのように使い分けるのですか?
例えば 何か冷たい飲み物をくれませんか? は 

Can you give me something cold to drink? ですよね。
疑問文なのにどうしてsomethingが使えるのでしょうか?

 

<回答>
基本的にはsomeanyの使い方と一緒です。
some
は主に肯定文で用い,anyは主に疑問文と否定文で用います。
ただし,疑問文の場合はsomeも使われることがあります。
なので,Can you give me something cold to drink?の場合もありますし,
Can you give me anything cold to drink?
という場合もあります。

では意味はどう違うのか,というと,
any
にはもともと「任意の」という意味があるのです。
「任意の」という日本語は難しいかもしれませんが,

英語でAnything is OK.という表現を聞いたことがありませんか?
これは「何でもOK」という意味になります。

したがって,Can you give me anything cold to drink?
「何か冷たい飲み物をくれませんか」という日本語訳なのですが,行間を補足すると
「(何でもいいから)何か冷たい飲み物をくれませんか」といったニュアンスになります。

一方でCan you give me something cold to drink?の方も

「何か冷たい飲み物をくれませんか」という日本語訳なのですが,

「冷たい飲み物」について何かイメージがあるとき(例えば,水なのか,ジュースなのか)に,

相手がその「冷たい飲み物」を持っている,と期待しているときに使われることが多いです。

 

everyoneとsomeoneとanyoneの使い分けについて

<質問>

every dayeverydayの間に一文字分の空白がありますが,everyoneにはありません。
同じeveryでもこのような違いがあり,とても複雑です。
その理由と,このような空白があるかないか間違えやすい単語(some,any~等)を

できるだけ教えてください!


<回答>
大変良い着眼点ですが,大変難しい質問ですね。
結論から言うと,理由を説明するのは困難です。

こういった問題を感覚的にわかりやすく言うと,
「英語だとtwo applestwo dogsなのに,どうして日本語は
 2個のリンゴ,2匹の犬,と数え方が違うのですか?」
という質問に答えるのが困難なのと似ています。

こういった問題は,言語を専門的に研究しない限りは
おそらく納得のいく回答を見つけることは難しいでしょう。
したがって高校受験対策ということで考えれば,
単語のようにひとつずつ覚えてしまうのが,最も速くて効率的です。

すべてをお答えするのは難しいですが,ひとつ高校入試で役立つポイントを解説します。

以下の【グループ1】と【グループ2】は,
【グループ1】×【グループ2】でひとつの単語として用いることが可能です。

たとえば,
every×thing
everything
no×body
nobody
といった具合です。


【グループ1】                        【グループ2】
every
(すべての~)               one(ひと)
no
(まったく~ない)               body(ひと)
any
(いずれかの~)               thing(こと)
some
(いくつかの~)

ただし,ひとつだけ例外があります。

no×one noone とはなりません。
no one
とスペースを空けるのが正しい書き方となります。
これは例外として,覚えましょう。

もし本格的に「なぜそうなるの?」ということを探究したければ,
大学などの専門機関で「言語学」を勉強されてみてください。
きっと大きな発見があることでしょう。

if節の時制とカンマの入れ方について

<質問>

ifを使った文を書くとき,動詞を何形にしたらいいのかよくわかりません。

例えば「もし明日雨が降ったなら,私は友達のうちには行かないつもりだ」という

ことを表す英文は,次の文で合っていますか?

              If it will rain tomorrow I will not go to my friend's house.

 

<回答>

条件を表すifの使い方についての質問ですね。

 

■時制について

if以下の時を表す副詞節の中では未来のことも現在形で表すというルールがあります。

わかりやすくいうと,「もし~なら」という意味で使われるifが出てくるときは,

ifに続く部分では未来のことも動詞の現在形を使う,ということです。

 

ですから,will rainを現在形のrainsに直して,英文を下記のように

書き直す必要があります。

              × If it will rain tomorrow I will not go to my friend's house.

              ○ If it rains tomorrow, I will not go to my friend's house.

 

■カンマの入れ方について

次のルールに沿ってカンマを入れてください。
             If A, B. 
Aの後にカンマ
             B if A. 
カンマは入れない!

ですから,上の例文では次の2通りの表現ができます。
              If it rains tomorrow, I will not go to my friend's house.       (
カンマあり)

              I will not go to my friend's house if it rains tomorrow.         (カンマなし)

 

このifを使った文の時制とカンマの入れ方は「~するとき」という意味を表す

接続詞whenと同じですので,セットで覚えるといいですよ。

itとthatの使い分けについて

<質問>

相手の台詞や考えた内容を言い換えるときに使う単語はitでしょうか,

それともthatでしょうか。

 

 

<回答>

結論から先に言うと,相手の台詞や考えた内容を言い換えるときに使うのは

thatです。itは使うことができません。

 

代名詞のitthatの使い分けは,日本語ではどちらも「それ」と訳されるので,

難しいと思いますが,次のルールをしっかり覚えておきましょう。

 

              it            具体的な名詞(=何を指しているのか文脈から明らか)の言い換え

              that        台詞や考えの内容などの言い換え

 

次の例文を見てください。

              A: Who made this cake?

              B: ○ It was made by Mary.    /× That was made by Mary.

 

この文ではAの台詞からthis cakeがケーキ全般を指すのではなく,AさんとBさんの

目の前にある特定のケーキを指していることがわかります。

BさんはThis cakeAさんの台詞を繰り返す代わりに,具体的な名詞の言い換えである

Itを使って答えています。特定の具体的なケーキ(ここではメアリーが作ったケーキ)を

指しているので,Thatで言い換えることはできません。

 

次の場合はどうでしょうか。

              A: Did Mary make this cake?

              B: ○ That's right. / × It's right.

 

このやり取りではAさんが「メアリーがこのケーキを作ったの?」と確認し,Bさんが

「その通り」と答えています。この場合,Aさんの前の台詞全体を指しているので,

Itではなく,Thatを使うことになります。

likeとsuchの使い分けについて

<質問>

likesuchはどう違うのですか?

どちらも「~のような」という意味ですよね......?

 

 

<回答>
文法的にいうと,likeは「~のような」という意味のときは前置詞,

suchは「このような」という意味の形容詞となります。
意味は似ていますが,使い方が全く異なりますので,注意が必要です。

例文で比較してみましょう。

1) I want to be a great person like Lincoln.
            (わたしはリンカーンのような偉大な人になりたい)

2) I have never seen such a big tree before.

(わたしは以前,このような大きな木は見たことがない)

1)のlikeは,oninと同じ仲間である「前置詞」ですので,

<ひと・もの・こと>を表す名詞の直前に用います。

2)のsuchは,longtallと同じ仲間である「形容詞」なのですが,

使い方が特殊なので注意が必要です。

such(+形容詞A)+名詞B>で「このようなAなB」という意味を成します。

これは表現として覚えてしまいましょう。

 

例えば,

such a beautiful flower(このような美しい花)

such an old temple(このような古いお寺)

といった使われ方をします。

このようにlikesuchは,意味はとても似ているのですが,

使い方が全然違いますので注意しましょう。

every SundayとSundaysの使い分けについて

<質問>

every SundaySundaysは同じ意味ですか?

 

<回答>

同じ「毎週日曜日」という意味を持っていますが,使い方が異なります。

次の例文を見てください。

 

              I go to the library every Sunday.

              I go to the library on Sundays.

 

このように「Sundays」の方には前置詞の「on」が入ります。

every Sunday」の方は前置詞が入りませんので,気をつけましょう。

when節の時制とカンマの入れ方について

<質問>

未来のことを表す文で,「~するとき」の意味のwhenを使うとき,

現在形で書くって聞いたんですが,本当ですか?

あと,カンマをどこに入れたらいいのかわからないので,教えてください。

 

 

<回答>

接続詞whenの使い方についての質問ですね。

 

■時制について

when以下の時を表す副詞節の中では未来のことも現在形で表すというルールがあります。

わかりやすくいうと,「~のとき」という意味で使われるwhenが出てくるときは,

whenに続く部分では未来のことも動詞の現在形を使う,ということです。

 

例文を見てみましょう。

              ○ I want to use this when I go to your home.

              (私はあなたの家に行ったとき,これを使いたい)

              × I want to use this when I will go to your home.

 

日本語訳では「行ったとき」と過去形のように見えますが,「あなたの家に行く」のは

未来のことを表しているのはわかりますよね。未来のことなので,×のように

I will go to your homeと未来形を使うのかと考えがちですが,正しくは○のように

I go to your homeと現在形を使います。

 

 

■カンマの入れ方について

次のルールに沿ってカンマを入れてください。
             When A, B. 
Aの後にカンマ
             B when A. 
カンマは入れない!

ですから,上の例文では次の2通りの表現ができます。
              When I go to your home, I want to use this.        
(カンマあり)
              I want to use this when I go to your home.
         (カンマなし)

 

この接続詞whenを使った文の時制とカンマの入れ方は「もし~するなら」という

条件を表すifと同じですので,セットで覚えるといいですよ。

Which is NOT~の意味について

<質問>

問題を解いていたら,

Which is NOT Yuko's reason to live in Tokushima?
という設問がありましたが,意味がわかりません。

このWhich is NOT~というのはどういう意味ですか?

 


<回答>
これは「優子が徳島に住む理由ではないものはどれか」という意味です。
つまり、「優子が徳島に住む理由として、あてはまらないものはどれか」ということです。

このように<Which is NOT ?>という問題文は「本文の内容と合致しない選択肢を選びなさい」

という内容を問う時などに使われます。

このNOTが大文字になっているのは強調のためです。

普段見慣れない質問の仕方で戸惑いがあったかと思いますが、

一部の高校入試で出題される形式ですので理解しておきましょう。

TOEICなど語学の資格・検定試験では、非常によく使われる表現ですので,

覚えておくと高校に入ってからも役に立ちますよ。

カンマを入れるところ

<質問>

andsoを使った文で,カンマ<,>を入れる場所がよくわかりません。

何かルールはあるのでしょうか。


<回答>

これは大変難しい質問です。
日本語の読点<,>は,どのタイミングで入れたらよいか,という
質問に回答するのと同じくらい,奥の深い質問です。

すべてのルールを過不足なくご説明するのは難しいのですが,
高校入試の範囲で知っておけばOK というものを紹介します。

AndSoと文頭で用いる場合は,カンマ<,>は原則不要です。

<例文> I like swimming. And I like fishing.
I like books.
 So I often go to the library.
ただし,この使い方は対話文など,「話し言葉」のときに限られます。
「書き言葉」を前提とした自由英作文の問題などでは,

      AndやSoは文頭で使わないようにしましょう

andは【A and B】,【A, B and C】という表現を覚えましょう。

<例文> I like apples and oranges.
I like apples, oranges and grapes.

 

■andもsoも,文と文をつないで, 【A and B】,【A so B】と表せることを覚えましょう。
<例文> I like fishing and I like to eat fish.

              I like fishing so I often eat fish.

以上の3点だけ理解しておけば大丈夫でしょう。
さらに高度な使い方については,高校に入ってからのお楽しみ
ということで今は受験対策に集中しましょうね。

英作文の勉強法について

<質問>

英作文ではまず,英語に直しやすい日本語訳を作ること,と勉強しましたが,

どうやったら英語に直しやすい日本語訳が作れるかわかりません。コツを教えてください。

また,どうやったら,解答解説にのっているような英文が書けるようになりますか?

私が書く英文はまるで1年生が書くようなものなので,受験で減点されないか心配です。

 

 

<回答>

■日本語訳の作り方

大変よいところに目をつけてくれましたね。
実はこのポイントは,9月に学習する「テーマ型の問題」で解説します。

ポイントを少しだけお伝えすると,

1)「だれが」「なにを」「どうした」を明らかにする。
  日本語は英語と異なって,主語や目的語などが省略されることがよくあります。
  こうした省略を意識して補うことで,英語に直しやすい日本語訳を作成することができます。

2)これまで習得した単語や熟語の日本語訳に置き換える。

  和文が自然な言葉になっている場合,どの日本語をどう英語に直せばよいのか
  あいまいでわかりづらいことがよくあります。
  これまで学習した単語や熟語を使って言い換えることができないか,を意識することで
  英語に直しやすい日本語訳を作成することができます。

詳しくは9月のライブ授業で勉強します。

ライブ授業や復習ムービーなどで確認してくださいね。

 

 

3年生らしい英作文

1年生が書くようなものなので,受験で減点されないか心配です」とのことですが,

受験では内容や文法のミスで減点されるケースがほとんどですので,

英作文の中で使っている文法がやさしいからといって心配する必要はありません。

 

どんなに格好の良い英文に見えても,入試本番で減点されてしまっては

何の意味もありません。最近習った文法を使って,ミスをして,減点になるよりは,

確実に使える文法で英作文に取り組む,という考え方を大切にしてください。

その上で,さらに高度な英文を書けるようになりたい,ということであれば,

進研ゼミの教材を使うなどして,文法の演習に励んでみてください。

何度も書いて練習を重ねることで,自信を持って書けるようになりますよ。

英文の中で省略すべきところについて

<質問>

英作文や英問英答においての,省略の仕方や過不足ない書き方について教えていただきたいです。

例えば長文の中で
Tomoko:
 I went to Malaysia with my parents.とあり,
これに対し英語でいつ(when)行ったかを問うとき,
どう書けばいいのかいつも迷ってしまいます。

また,英語では,繰り返される言葉や,直接関係がない部分は省略するとわかりましたが,

動詞も省略してdoまたはdoes(did)を使っていいんでしょうか。

 

 

<回答>

Whenの質問文の作り方

まず,代名詞などを使って省略しない文の作り方を確認しましょう。

1)の文に対して,「いつご両親と一緒にマレーシアに行きましたか」と

たずねる文は2)のようになりますね。

1) I went to Malaysia with my parents.

2) When did you go to Malaysia with your parents?

 

では,2)の文のどの部分が省略できるでしょうか?

会話なら,to Malaysia以下をすべて省略して,3)のようにいうことができます。

              3) When did you go?

 

また,to Malaysia thereに置き換えて,4)のように表現することもできます。

              4) When did you go there?

 

thereは「そこで,そこへ」という意味を表す「場所を示す副詞」で,

1語だけで「to+場所の名前」と同じ働きをするので,thereの前にはto

つかないことも確認しておきましょう。hereも同じような働きをする語です。

 

動詞の置き換えについて:doまたはdoes(did)
ご質問の意味は,ふつうの文(肯定文)などで,一度出てきた動詞を,

doなどで置き換えてもよいのですか?という主旨だと思いますので,
その前提で解説します。

大変良い質問ですが(学習が進んでいる証拠です),

一概にこういう場合と説明するのは難しいです。
ただ,傾向として言えるのは
「どんな動詞を指すか,だれが見ても明らかな場合」
といってよいでしょう。

 

例)
Tom runs faster than Mary does.
(トムはメアリー[が走る]よりも,より速く走る)
このdoesは省略し,Tom runs faster than Mary.とするのが普通です。

 

こういったdodoesdidなどの使い方を「代動詞」と呼ぶことがありますが,

「代動詞」を高校受験の英作文で積極的に取り入れるのは避けた方がよいでしょう。
(高校受験レベル以上の英語力が必要です)

I like apples. Mary likes apples, too.
と書くよりも
I like apples. Mary does them, too.
と書いてしまうことのほうが
減点される可能性が高いです。文法的には正しいかもしれませんが,
内容が大変わかりにくい文になってしまっているからです。

代名詞や「代動詞」は,
「語句の繰り返しを避けたほうが,より美しい文になる」
という点でとても便利なものですが,それを用いた結果,
文全体の意味がわからなくなってしまっては本末転倒です。
したがって,何が何でも繰り返しは避けなくてはならない,
と考えてしまうのはよろしくありません。

最初に定義したとおり,英作文で代名詞や「代動詞」を用いる際は
「どんな内容を指すか,だれが見ても明らかな場合」であることが前提です。

採点官によって解釈が分かれてしまうかも,という不安が少しでもあるようでしたら,
繰り返しでも構いませんので,一度使った動詞をふたたび用いたほうがよいでしょう。

数えられる名詞と数えられない名詞について

<質問>

many」は数えられる名詞の前につき,「much」は数えられない名詞の前につき,

a lot of」は,そのどちらにもつけることができるという理由がわかりません。

この,「数えられる名詞」と「数えられない名詞」をなぜわざわざ区別したのか。

また,区別したのならなぜ,どちらにもつけることができる語を作ったのですか?

わざわざそのようなものを作っても意味がないような気もするのですが・・・。

 

<回答>

これは大変難しい質問です。
英語の歴史,言語の歴史にも関係してくるので,少なくとも高校受験のレベルで,

もっというと大学受験のレベルでもこの解答を見出すのは至難の業です。
言語とそれを使う人々の文化は密接に関係していますので,それらをひも解いていかないと
満足いく答えは得られないでしょう。

高校受験を突破するためのアドバイスとしては,
進研ゼミやエベレスで紹介している表現を覚えてしまいましょう,という回答になります。
dogなどの
数えられる名詞,waterなどの数えられない名詞の例を頭に入れ,
many
は数えられる名詞に,muchは数えられない名詞に用い,a lot ofはどちらでも使える
ということを覚えてしまうのが最も効率的な方法だと思います。

しかし,高校受験のさらにその先,これから先の人生で知性をより豊かにするために,
この根本的な疑問に目をつけた点は,すばらしいと思います。
「なぜ?」という着眼点は,学習において最も大切です。

ここから先は,ご質問への回答には直接関係ありませんが,知的好奇心をくすぐる内容としては
興味深いと思いますので,ぜひ読んでみてください。

英語には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」がありますが,
フランス語は,これに加えて,「男性名詞」と「女性名詞」があります。
ドイツ語は,さらに「中性名詞」というものもあります。

逆に日本語が特殊なところも多くあります。
たとえば,英語の場合,「2匹の犬」はtwo dogs,「3人の男の子」はthree boys

「5本のペン」はfive pensですね。
日本語と英語の複数名詞の表し方を比較してみてください。
英語の場合は,基本的に「個数+名詞の複数形」で表現できますが,

日本語は名詞によって「数え方」がすべて違うのです。
さらにいうと,同じ数え方でも,「1匹」の場合は「いっぴき」,

「2匹」の場合は「にひき」,「3匹」の場合は「さんびき」・・・と
数え方の「読み方」もすべて違うのです。

では,これらの理由がすべて説明がつくか,というと,
おそらく経緯や理由が存在するのは間違いないのでしょうが,
私たちはそれらのルーツをすべて知ったうえで,日本語を使いこなしているかというと,

そうでない場合も多いと思います。

英語のような外国語を習得するとき,何もかも暗記で覚えてしまうのは味気ないかもしれませんが,
逆に今日に至っても,そのルーツが謎に包まれている表現などが多く存在することもまた事実です。

高校受験や英語を実用的に習得する目的においては,ある程度暗記も必要ですが,
本格的に何かを勉強するときは,「なぜ?」という好奇心から目的が湧いてくるものなので
「なぜ?」の答えを探求していく勉強は非常に楽しいものです。
エベレスを通じて,高校受験対策のお手伝いをさせてもらうだけでなく,勉強そのものの楽しさも
一緒に共有できればうれしいなと思います。

前置詞について

<質問>

前置詞とは何でしょうか。

inとかonなどのことを指しているのはわかるのですが,

どういう共通点があるのかわかりません。

<回答>
前置詞というのは,質問の通り,inonwithなどのことを指しますが,

名詞(ひと,もの,こと)の前にくっついて,動作の対象,時間や場所などを表しています。

たとえば
I sent a letter to Mary.
という例文の場合,前置詞<to>は直後の名詞<Mary>を伴って,

「メアリーに」という手紙の送り先,つまり<動作の対象>を表しますね。

もうひとつ例を出します。
I bought a camera at the store.
という例文の場合,前置詞<at>は直後の名詞<the store>を伴って,

「その店で」というように,<場所>を表します。

このように,名詞の前に置いて(だから「前置詞」というのですね),

名詞とセットで動作の対象,時間や場所などを表すという共通の性質を持った

ことばのグループを前置詞といいます。

代名詞itとoneの使い分けについて

<質問>

前に述べたことを繰り返さないようにするために使うitoneの使い分けがわかりません。

たとえば次のような文はどうでしょうか。1文目に述べられたことを2文目ではitで表しました。

We can listen to music on the cell phones. I think that we should have it.

 

<回答>

itoneの使い分けは「特定のものか、そうでないか」が重要になります。

結論から言うと下記のような使い分けをする必要があります。

              it            特定のもの

              one         種類全体 (*複数のものを指すときはonesとなります)

 

書いてくださった英文を日本語に訳してみるとよくわかると思います。

 

私たちは携帯電話で音楽を聞くことができる。

私たちはそれを持つべきである。

 

 

2文目で「携帯電話」が「それ」に置き換えられていますが,これはある特定の携帯電話

(たとえば田中さんの携帯電話)ではなく,携帯電話一般を指すと考えられますので,

ここではitではなく,oneを使うべきだった,ということがわかるでしょうか。

 

              We can listen to music on the cell phones.

       I think that we should have one. 

 

 

itを用いるときは、

 

Your camera looks very old but nice. I want it.
             
あなたのカメラはとても古いけど素敵に見える。私もそれがほしい。

 

のように、「そのカメラ」という特定のものを指すときです。

ここでは「あなた」の持っているカメラそのものがほしい,といっているので,

oneではなくitを使うということになります。

長文読解問題の取り組み方について

<質問>

英語の長文で、「適語選択・補充」や「英問英答問題」など、
いろいろなテーマがありますが問題全体を見て、どのタイプの
問題から取り組んだらいいのか、教えてください。

 

 

<回答>

どのタイプから取り組むかは、それぞれの強みや課題によって異なってきます。

自分にぴったりな始め方を知りたい場合は、

ぜひ「エベレス専用サイト」の「合格への軌跡」を活用してください。
これまでの学習の記録が一覧で確認できますね。
この中から、たとえば「到達度チェック」や「理解度チェック」の
得点がほかと比べて低かったものから取り組んでみることをお勧めします。

動名詞とto不定詞の違いについて

<質問>

授業で「to不定詞」と「動名詞」の使い分けについてありましたが,

to不定詞」しか後につけられない動詞と,「動名詞」しか後につけられないもの,

そして,「to不定詞」と「動名詞」のどちらもつけられるものとがありました。

これらの動詞の違いは何なのですか?

 

<回答>
厳密な違いを解説することは難しいのですが、ひとつ参考までに考え方をご紹介します。
直後に不定詞を伴う場合は「まだその動作が完了していないもの」を指し、
直後に動名詞を伴う場合は「現在その動作を行っているか、すでに行ったもの」を指す、
という考え方です。

直後に不定詞しか使えない動詞として、wanthopeなどがありますが、
「~したい」、「~することを望む」というのは、まだ「~」にあたる動作が

完了していないことを表しますね。
一方、動名詞しか使えない動詞としてfinishenjoyなどがありますが、
「~し終えた」、「~するのを楽しむ」というのは、すでに「~」にあたる動作を行っているか、

今していることを表しますね。
どちらも使える動詞としてlikeなどがありますが、「~するのが好きだ」というのは
「~」にあたる動作をすでに行っているとも考えられますし、これから行うとも考えられますね。
なので両方使える、という考え方ができると思われます。

ただ、これは大まかな目安になりますので、必ずしも当てはまらない場合もあります。
あくまで参考にしてください。

文頭では使わない方がいい接続詞について

<質問>

接続詞の使い方がよくわかりません。

たとえば,「~だからです」という意味で「Because~」のように

Becauseで始める文を書いたら,減点されました。

他にも文頭で使えない接続詞があったら,教えてください。

 

 

<回答>

まず,書き言葉の文頭では使わないほうがいい場合がある接続詞を説明します。

 

and,butso
「書き言葉」を前提とした英作文では,

 

△ I like apples. But I don't like oranges. 

 

のようにBut.で始まる英文は避けた方がよいです。
したがって,2つの文を1つにつなげて,

 

I like apples but I don't like oranges.

 

としましょう。
なお、butの前にカンマ<,>はあってもなくてもOKです。

andsoも同様の扱いとなります。

 

              △ I went to the library. And I read a book there.

              ○ I went to the library and (I) read a book there.

 

△ I was tired. So I went to bed early.

○ I was tired, so I went to bed early.


ただし,対話文のように「話し言葉」を前提とした場合は
And
. But. So. は可能です。
And,
. But, . So, .も誤りではありませんが,
高校受験の英作文ではカンマ<,>を伴わない使用例が多いです。
ですから,And . But. So.で書くことをお勧めします。

 

 

becauseについて
and
butsoと同様に,「書き言葉」を前提とした英作文では,

 

△ I read the book. Because it is interesting. 

 

のように,Because.で始まる英文は避けた方がよいです。

したがって,

 

○ I read the book because it is interesting.

 

としましょう。
なお,becauseの直前にカンマ<,>はつけませんので注意してください。
カンマ<,>のある用例も存在しますが,ごく限られた場合のみで
  高校受験の英作文では推奨できません。

対話文のように「話し言葉」を前提とした場合は
Because
.は可能です。
Because,
.は誤りですので気を付けてください。
こちらもカンマ<,>のある用例も存在しますが,ごく限られた場合のみで
 英作文では推奨できません。

*これらの表現は日本語訳から英語訳するときに文頭に置きがちなので気をつけてください。

なお,英作文では,日本語と違い接続詞がなくても前後の文脈に誤りがなければ,
得点となるので,どうしても2文に分けたい場合はbecauseなどは書かなくても大丈夫です。

 

 

ここからは補足ですが,文頭でも使える表現について解説します。

then
基本的にはand・butsoと,以下の場合を除いて扱いは同じです。

「話し言葉」でも「書き言葉」でも文頭で使えます。
ですから,

 

I went to the bookstore. Then, I bought a magazine.

 

という文は「話し言葉」でも「書き言葉」でも正解になります。

 ただし,文中でthenを用いるときは

 

I went to the bookstore, then I bought a magazine.

 

というようにthenの前にカンマ<,>をつけますので,忘れないでください。


However
「しかしながら」を意味するhoweverは,以下の例のように<However,>という使い方を
知っていればよいでしょう。

 

Japanese people love sashimi.
However, some people don't like it.

 

 

Todayなど,時をあらわす語句について
Today
など,時をあらわす語句については,以下の例文のように用います。
文頭で用いるときはカンマ<,>が必要です。

 

Today, many people have computers.
              =Many people have computers today.

              Two days ago, I went to the bookstore.
              =I went to the bookstore two days ago.

文法の勉強法について

<質問>

文法がニガテです。どうやって勉強したらよいでしょうか。

 

 

<回答>

文法の学習は一概に「この方法でないとダメです」や「この方法だったら絶対に大丈夫です」とは
言い難いです。ただ,進研ゼミ高校受験講座を受講いただいていると思いますので,
ゼミの教材をつかった学習方法をひとつご紹介します。

1.8月号の<受験Challenge総復習完成号>の英語の問題を解く。

2.間違えた問題を,<Challenge>や<基礎完成ドリル>,もしくは
  4月号付録の<入試によく出る基礎5>を使って復習する。

以上のような手順を踏めば,
習得が不十分だった文法単元だけを重点的に学習できますので,
効率的に文法の勉強を進めることができると思います。

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