こんにちは!北海道大学先輩チューターのすいかです。
水産学部、ときいてどのような印象を持ちますか?
魚の種類などをたくさん勉強するのかな、と思う人が多いと思います。
もちろんそういう授業もありますが、それだけではありません。
水産学部の中にも様々な学科にあり、学科によって研究することも異なります。
物理に興味のある人、生物に興味のある人、化学に興味のある人、すべての人が海を研究対象として、自分の興味にそった勉強をすることができます。
今回はみなさんに、水産学部の魅力をお伝えしたいと思います。
水産×物理
物理に興味があるなら、理学部物理学科か工学部、と思いがちですが、水産学部でも物理を使って研究することができます。
例えば、漁具が水中でどのような形になっているのかを把握する研究開発や、漁具に対し、魚がどのような反応や行動をして漁獲されていくのかを詳しく調べ、漁獲過程を解明する研究があります。
水産資源の持続的利用のためにターゲットとする魚種やサイズを、必要な量だけ獲る技術が国際的にも進められています。
水産×生物
水産と生物はイメージつきやすいかもしれませんね。
水産学部では生物系の研究は幅広く行われています。
例えば、海には私たちの知らない不思議な力を持つ生物がたくさんいます。
具体的には、アワビやホタテは紙資源の再生に役立つ消化酵素を作り出すことができます。
現代生活にかかせない燃料やプラスチックを作り出す海洋生物もいます。
このような海洋生物の不思議な力を社会に役立てる研究が行われています。
水産×化学
化学に興味があるなら、理学部や、薬学部というイメージが強いかもしれませんが、水産学部でも化学を使った研究が多く行われています。
海洋生物に含まれる成分には、ヒトの体に良い健康機能成分が多くあります。
そのような成分を分子レベル、遺伝子レベルで解明する研究が行われており、海洋生物由来の成分が医薬品材料として利用されたりしています。
例えば、褐藻に含まれるフコキサンチンという成分には、肥満予防効果があり、生活習慣病の予防につながります。
また、最先端の臓器移植の技術を魚介類の鮮度保持技術に応用し、鮮度の高い魚を日本中どこでも食べる事ができるようにする研究もあります。
まとめ
「地球は青かった」
これは人類初の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンが宇宙から地球を見て言った言葉です。
地球の表面の約7割は海に覆われています。
しかし海はまだまだ未知の事だらけです。
水産学部はそんな海についてを自分の興味にそって学べる学部です。
この記事を読んで水産学部=魚だけではなく、いろいろなことができる学部だということを知っていただけたら幸いです。
<この記事を書いた人>
北海道大 すいか
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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