こんにちは!!
京都大学教育学部の先輩チューターのじゃかです。
さて、いよいよ10月になりましたね!
長く続いた暑さも、ようやく落ち着いているころではないでしょうか?
今回のテーマは、「先生にならない教育学部」です!
実は僕がいる京大教育学部がそうなのですが、教育学部というと「先生になるの?」とほぼ毎回聞かれます(笑)
しかし、東京大・京都大・九州大だけでなく「○○教育大」と名の付くところでも、先生を育てる学部でない教育学部は意外とあります。
今回は、先生にならない教育学部でどんなことを学ぶのか、僕がいる学部を例にご紹介します!!
教育と「人」を見る
僕がいる京大教育学部では、3年生でゼミを選ぶときに大きく3つのコースを選ぶことになります。
1つ目は、教育と「人」を見るコースです。
ここでは、
・授業の方法やカリキュラム、あるいは先生・生徒の評価などを調べる教育方法学
・教育に関わる人の歴史を見る教育史学
・教育に関わる人の考え方(哲学など)を考える臨床教育学
などの学問を深く学ぶことができます!
教育と「こころ」を見る
2つ目は、教育と「こころ」を見る心理学に関するコースです。
くわしくは僕も分かっていないのですが、心理学は大きく認知心理学と臨床心理学の2つに分かれるようです。
僕はこのコースに所属していないのですが、友人によれば
・認知心理学では、脳の機能や人が物を感じるときの仕組み・機能を学ぶ
・臨床心理学では、人の心に着目して、心の問題・その悩みなどについて学ぶ
という違いがあるようです。
このように、心理学では「心理学部」と学部として存在するよりは、教育学部の中などにある場合が多いです。
もし心理学を学びたい場合、心理学部だけでなく文学部・教育学部...と他の学部も調べてみるといいところが見つかるかもしれませんね!
教育と「社会」を見る
こちらは僕が今所属しているコースです。
人が集まれば社会になり、それが教育ともかかわってくる。
このコースでは、教育と社会の関係を中心に、国や世界の教育を調べたり1人の生活を探ったりと、非常に幅のある研究内容です。
このコースでは、
・教育に関する社会問題(家族・ジェンダー・教育格差など)を研究する教育社会学
・2つ以上の国・地域の教育を比べることで、その差異・共通点を研究する比較教育学
・教育の制度・仕組み・政策などを研究する教育行政学
・図書館を中心に情報がどのように生まれ、世間に広まり、保存されるのかを学ぶ図書館情報学
などの学問が学べます!
かなり扱う幅が広いので、例えば僕はまだ図書館情報学についての授業を取ったことがないなど、全ての学問に触れることはかなり難しいです...。
しかし、扱う幅が広いことから、まだ研究したい対象が具体的に定まっていないという人もこのコースに入ってくることがあり、間口が広いのが特徴でもあります!
最後に
ここまで、先生にならない教育学部ではどんなことが学べるのかをご紹介しました!
今回ご紹介したコース・学問は、あくまで僕が知っている範囲・理解している範囲でのご紹介なので、もしかしたら伝わりにくいこともあるかもしれません。
しかし、ご覧の通り教育学という学問は、先生になる以外にもかなり扱う幅が広い学問でもあります。
これを機に、少しでも皆さんに興味を持っていただけたら嬉しいです!!
<この記事を書いた人>
じゃか
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