「進路希望、適当に書いちゃダメだからね~!」
「将来やりたいことや自分の興味関心をよく考えて志望大・学部を選びましょう(圧)」
...いや、「将来やりたいこと」も「関心がある学問」もわからないんですけど!?
というみなさん、朗報です。
やりたいことが見つかっていなくても、興味がある学問がよくわからなくても、志望大を決めた先輩達はたくさんいます。
どうも、東北大学経済学部のいろはです。
学年の変わり目も近くなり、進路についての話を聞いたり考えたりする機会もあるかもしれませんが、「大学には将来の夢や学びたい学問がある人しか行っちゃイケナイ」なんてことはありません!
何ならチューターにも、「そんな理由で!?」という志望動機で見事合格し、大学生活をエンジョイしている先輩がたくさんいます!!
ということで、今回は先輩達に「ホンネの志望動機」を聞いてみました!
※2022年1月に先輩チューター50名に実施。
そして、23名の先輩からは実際に「ホンネの志望動機」をご提供いただきました!!
大学生のホンネが詰まった志望動機、ぜひ読んでみてくださいね。
先輩の志望動機データ
そもそも、志望大決定時に「将来やりたいこと」がはっきりしている人って、多いのでしょうか。
ということで、そんなキホンから大調査してみました!
高校生の時、将来像は明確だった?
なんと、全体の4割近くの先輩は「志望大決定時」にはまだやりたいことが明確ではなかったという結果に!
過半数の方は「やりたいことが明確だった」ようですが、回答者が「大学進学をした先輩チューター」に限定されていることを考えると、4割という数値は意外と多いのかなと思います。
つまり!やりたいことが明確じゃなくても、志望大を決めて良い!合格できる!ということですね!!
志望大決定に影響を与えた要素は?
ここで生まれるのが「じゃあ志望大の理由は何なの...?」という素朴な疑問。
これについても、先輩チューターに聞いてみました。
1位は大学で専攻する学問についてのマッチ度。
大学では「自分の専門に関する授業」が異様に多いので、やはり学問とのマッチ度を重視した方が多いようです。
それ以外には「高校生時点でのトクイ科目を生かしたい」「偏差値がちょうどよかった」「憧れの大学だったから」という理由も人気でした!
大学の学問って、正直よくわからない...という人も多いと思います。
私も、経済学って何なのかよくわからないまま今の大学・学部を受験しました...
「今のトクイ科目」や「自分の偏差値」を基準に、まずは〈とりあえず現時点での志望大〉を決めて勉強を始めた、という先輩も多いみたいなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
「ホンネ」の志望動機を聞いてみた
さて、ここまで「やりたい学問があったから」とか「現時点のトクイや偏差値を生かして決めた」など、『よくある志望動機』に触れてきましたが、それじゃあ先輩チューターに聞いた意味が無い!
合格を掴んだ先輩達の「ホンネ」の志望動機についても聞いてみました。
「ここしかない!」直感と運命で決まった系
あべも先輩
「家から通える+栄養学べる+部活(ハンドボール)できる+偏差値的にもちょうどいい」という完璧な大学だったので
ぷらむ先輩
「サークルでフラメンコ踊れるようになって、スペイン語話せたらめちゃくちゃかっこよくない!?」が本音の志望動機です。笑
めの先輩
やりたいことも大学も本音を言うと直感!知った途端「あ!これだ!」ってなりました!
「どこで大学生活を送るかって結構重要!」立地が魅力的だった系
あずる先輩
「通える範囲内」かつ「近所すぎて同じ高校の人が沢山いる」を避けられる所!!
だふ先輩
高校が家から遠すぎたので大学くらい近いところに行きたかった...
まみたそ先輩
かに道楽が近くにあったから
→そんな理由で京大に合格できちゃうんですか!?byいろは
くまのみ先輩
就職率が高かったから。近隣の地域だったから。
こあら先輩
ひとり暮らしがしたかった。好きな芸能人のイベント会場が近い。割と都会で生活しやすい。
さんさ先輩
都会のキャンパスに通ってみたかったから。その大学にしかない講座があったから。
「やっぱここで勉強したい!」大学(学業面)に魅力を感じた系
ほえぽ先輩
ノーベル賞を輩出した環境で研究してみたかった
ほうれん草先輩
面白そうだなと思ったことが学べる大学だと思ったから。
さーや先輩
好きな俳優さんが出ている時代劇のその時代について勉強したかったから。
ショート先輩
志望大を決定した理由は、実はありません(苦笑)「この大学に行きたい!」という思いはありませんでした。
ですが、学部・学科を選んだ理由は明確にあって、「ドラえもんを作りたい」と思ったので、今の学部・学科を選びました。
バク先輩
授業を見学して、テーマに沿って住宅を設計し、模型を作り、どこにどういう意図があるのか発表する授業を見学したことがあり、これと同じことがしたい!と思ったことがきっかけです。
「この大学・キャンパスに通いたい!」大学(学業以外)に魅力を感じた系
ホーリー先輩
クリスマスの時期になればイルミネーションが綺麗だったから!
このめ先輩
もちろん、やりたい学問があるっていうのも理由ですが、今通っている大学は給付型(学費免除)の奨学金がある大学だったので受験しました笑(倍率はめちゃくちゃ高い...)。
ちなみに私の学部は4年間約40万で大学に通えるので、国公立の学費より安いです!
とんきち先輩
目指していた資格を使っての就職率が他大よりも高かったため。
にせい先輩
校内の環境が、自然いっぱいでとても素敵だったから!
「憧れを追いかけて辿り着きました」ヒトに魅力を感じた系
せんり先輩
高校の担任の先生がとても面倒を見てくれていて、大好きでした。この先生みたいになりたいと思い、その先生と同じ大学・学部・学科に入学しました。
どんちゃん先輩
中学生の時からお世話になってて、顔見知りの先生が多かったから
やりたい勉強ができることが1番大きな動機でした。でも最終的に心が決まったのは、学祭に訪れたときです!
その雰囲気や話しかけてみた先輩のやさしさに触れ、ここに行きたいと決めました。(ヒイラギ先輩)
こんな理由もありました!!!
じゃむ先輩
駅伝の選手とお近づきになりたかった
はりちゃん先輩
数学でなく音楽で受けたかったから。
本当に自由奔放な「ホンネ」だけを集めてみました...予想以上にすごかったですね。
でも、大変な受験勉強を乗り越えるために自分を動かしてくれる「原動力」って、案外他人には理解しがたいのかもしれません。
そんな先輩達の大学生活を覗いてみた
明確な「やりたいこと」がなかったり、「そんな理由ってアリですか!?」というような志望動機で大学に入学した先輩ですが、はたして無事大学生活を送れているのでしょうか。
ぶっちゃけ、大学生活に満足している?
約9割の先輩が満足しているという結果に!
詳細を調べると「やりたいことがなかった」「かなり変わった志望動機」の先輩も「満足している」にたくさん含まれていました。
満足していない先輩も、「まだまだこれから挑戦!」という気持ち...かもしれませんし!
「しっかり考えないと4年間を無駄にする」と仰る大人の方もいますが、リアルな令和の大学生のホンネは「今の環境でしっかり充実させる」なのかもしれませんね。
大学生活のメインって何?
さすがチューター、学業という先輩が過半数を占めます。
たしかに、大学生だと講義や研究に費やす時間はかなり多い気がします。
ですが、それ以外に「部活動」「アルバイト」「趣味」がメインの先輩ももちろんいます!
高校までは「学校が世界の全て」という人が多いですが、大学生になると「大学が全て」ではないので、自分なりに世界を切り開いている人も多いです!
大学に入って夢ややりたいことは見つかった?
こちらは「高校生時点ではやりたいことが明確じゃなかった先輩」に質問してみた結果です。
なにかひとつは「夢中になれるもの」が見つかった先輩が約8割!
高校生の時よりも、世界が広がるのであまり心配しなくても大丈夫です。
まずは「大学に進学してみる」ことが第一歩なのかもしれませんね!
〈おまけ〉やりたいことが明確じゃない人必見!こんな大学あります!
それでもやっぱり「やりたいこともないのに志望大なんて決められないよ...」という人もいるかもしれませんね。
しかし!世の中は思ったよりも進んでいます!!
「やりたいことが決まっていない」を武器に進学できる大学があるのです!!!
入学後に学部が選べるタイプ
入試の時点では大まかに「文系」「理系」というくくりで受験して、入学後に1~2年かけて教養を学び、その後2年次もしくは3年次に進級する際に学部を決める制度がある大学があります。
例えば
東京大学
北海道大学(総合入試)
筑波大学(総合選抜)
※総合"型"選抜(従来の推薦やAO)とは異なります!
「東京大学」を例にとると、文科1類・2類...のように、ある程度の方向性は決まった状態で入試を受けますが、3年次に進級する際の「進振り」で学部を最終決定することになります。
大学に入ってからもしっかり勉強することが求められますが、個人的には「大学での学び」を知った上で専攻が決められるのはすっっっっごく魅力的だなと思います!
学部のカバー範囲が広いタイプ
入試の時点では「ある学部」を受験しますが、その学部自体のカバー範囲が広く、大学で勉強する中で専攻を決められる学部もあります。
例えば
国際基督教大学
桜美林大学 リベラルアーツ学群
「リベラルアーツ」や「教養」がついていることが多く、国際系の学部に設置されていることが多いです!
国際基督教大学(ICU)では、1・2年次は全員が幅広く学び、3年次に進級する際に31ある専攻分野のいずれかを選択します。
1・2年次は文理の枠を超えて勉強出来たり、3年次以降も複数の専攻を学んだりすることができるのが特徴です!
進振り制度に似ていますが、「文系」「理系」が明確に分かれない点が「リベラルアーツ(生きるために必要な力)」に繋がっていなのかなと思います!
志望動機は人それぞれ。
他人からしたら「そんな理由で!?」というものだとしても、「自分が納得していれば」それは立派な「志望動機」なんだと思います。
そして、受験勉強を頑張る原動力になってくれるのも、そんな「ホンネの志望動機」だったりします。
「やりたいことがない!」
「大学に行く意味わからない!」
そんな人こそ、「ホンネの志望動機」を考えて、現時点での志望大を見つけてみてくださいね!
\困ったときは相談してね/
<この記事を書いた人>
東北大 いろは
私のホンネは〈アタマが良い大学に行きたい&一人暮らしがしたい〉でした。実現できているかは...ご想像にお任せします。
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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