コロナで思うような高校生活が送れていない君へ 日常は当たり前じゃなかった!福島ボランティアで気づいたこと

  • 息抜き

この記事を書いた人

立命館大学 経営学部  はっすん

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こんにちは!最近、メイクが好きになっている、はっすんです!

そろそろ皆さん新学年、なれてきたころでしょうか(*^o^*)

コロナウイルスが流行してから早1年、新時代の幕開けといった感じで、これまで普通だった日常が送れなくて苦しんだり、戸惑ったり、日々物足りなさを感じていたり、いろんな人がいるんじゃないかなと思います。

けど、これから先はもとあった生活に戻る、ということはなく、新しい日常を楽しむ方へより進んで行かなきゃ行けないんだろうな、って。

そこで、今回は、私が大学3回生のときに経験した、東日本大震災後の福島の人々の声を記録するボランティアでの出来事をご紹介したいなと思います。

私はこのボランティアをきっかけに今の日常の尊さに気づくことができ、自粛期間中もその後も今も、今できることを楽しめました

本当は福島へ行って、実際に感じてみてほしいのですが、なかなか旅行に行けない人のためにも、この記事で紹介していきます!!

3回生夏休み 福島の人たちの「今」の声を聞く

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2011年3月11日、震災当時、私は小学六年生で神戸の学校にいました。

もう10年前ですね。

皆さんは幼稚園とかですかね。

あまり記憶にない人も多いかもしれないですが、私にとっては衝撃的でした。

神戸でも過去に大きな震災があったこともあり、東北からバスケチームが交流試合にきたこともあり、自分で足を運べる時が来たら必ず東北のどこかへ足を運ぼうと決めていました。


8年ちょっと時が過ぎ、訪問が実現したのが、福島にある楢葉町(ならは町;一度は原発事故により一時警戒区域となり、4年半の月日を経て解除され戻ることができるようになった)という町の人々の声を残す活動、「ならは31人の"生"の物語」でした。

それに伴って、今、町に住んでいる人々のお話を聞いたり、今の町周辺の姿を見に案内してもらったり、この目でたくさんのリアルな「ならは」を見ました。

活動の中で、たくさんの人が「震災をきっかけに出会えた人がいる」と話してくださいました。

その中に今自分がいられることが嬉しいような、でも震災はなかった方が良かったんじゃないのかな、と。

少なくとも「その日」にこの町にいなかった私が、震災があって良かったなんて口が裂けても言っちゃダメだと考えていました。



けれど、ここにはキラキラした目をしている人がたくさんいて、今は「震災がなかったら」なんて言いませんでした

「向かざるを得ない前を向いてなんとか生きている」と思っていたら、むしろ私の方が後ろを向いていたことに気付かされました

そんな生きる力をたくさん感じ、この町や、人々のことがどんどん好きになっていきました。

「当たり前の日常は当たり前ではない、この町の人たちは本当の意味でそれを知っている」

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今は入れる地域と帰宅困難区域の境界線に案内をしてもらいました。


そんな今にも普通の生活が始まりそうな柵の向こう側の景色を見ながら、立命館大学出身、楢葉町在住の先輩が言ったこと。

「当たり前の日常は当たり前ではないのだ、と気づかされる。この地域の人たちは本当の意味で当たり前じゃないことを知っている。」

東京就職も考えていたそうですが、先輩自身、他の場所にいたら忘れてしまいそうだと思ったとおっしゃっていました。

この町に居続け、「当たり前の幸せ」を忘れずに、この町の人たちと生きたいと思ったそうです。


私は特に最近、何度もこの言葉を思い出します。

自分の今の日常が愛おしくなります。


一緒にいてくれる人、家族、遠くにいるけど大切な人たち、そして楢葉町の人たちに会いたくなります。


そしていつもありがとう!!!って気持ちになります。

コロナが落ち着いたらすぐにみんなに会いに行きたいです!!

今、隣で大切な人が笑っていることを大事に

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楢葉町を出る際に、本当の「出会い」はまた会いに行ってはじめて意味のある出会いになる、と引率の先生がおっしゃっていました。

「またね」と言ったからには、また足を運ぶ。連絡をとる。

これがきっと、人と人のご縁を大事にするということで、今、私にできる唯一のことかなぁと思っています~。


実は、ボランティア後、早速遊びに行っちゃいました!

先程の先輩が楢葉町の人と結婚してパーティーを開くということで参加させてもらいました。

その時の新郎さんのスピーチに胸を打たれました。

「震災後に出会った〇〇(←新婦さんのお名前)が今隣で笑っていることを何より大事にしたい」と。


涙ボロッボロでした。

震災をきっかけに楢葉町で出会った二人が、自分たちの手で復興していった場所で、仲間と作り上げるパーティー。

たくさんの人に祝福される姿
が素敵すぎました!

私も今、自分の隣で大切な人が笑っていることを大事にしたいな、って。

コロナで自分の身に起こる「当たり前の日々が送れない日々」で何ができるのか

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「コロナ禍で、卒業旅行にいけなかった」「部活の大会が中止になった」など、 高校生のあなたはとてもさみしい、悔しい思いをかかえていることと思います。


やりたいことができなくなった今、「これって実は大事だったんだ」と気づく――

いろいろな情報が流れていく今の時代に、近くにある大事なものを見つけられるのは、実はとてもステキなことだと思うのです。

友達との時間、一人でマンガを読む時間、おいしいご飯を食べる時間、昼寝をする時間...

そんな生活も、同じように、実はとても大事なことなのかもしれません。


今日あたりまえの生活も、明日できるとは、限らない。

たとえ震災が起きても、コロナで思うような生活が出来なくても、途絶えることなく幸せな生活が送れるように。


私自身、楢葉町での経験を思い出すと、「今って案外、すっごい幸せなのかもしれない」と思うようになりました。

美味しいご飯も食べられるし、あったかいお布団で寝られるし、お風呂には入れる!

制限はあっても思ってるより何でもできる!一人ぼっちじゃなく隣で笑ってくれる人もいる!

イベントはできないけど、その分オンラインを通じて小まめに皆さんの声が聞けて繋がりを感じやすくなってる!


実はすごいハッピーなのかもってことに気づきました。

部活やご飯屋さん、いろんなものが時短や制限のかかっている中、遊びにあまり行けず不自由な生活とばかり思いがちですが

できていること、幸せなことに目を向けたら「少しだけ心がホッとするね」、ってみんなに伝えたい!!

最後に!

被災せずに当たり前の日々が当たり前じゃないことを教えてもらえ、いまの生活に感謝ができるようになりました。

何かみんなに、私のできることを返したい、そう思っています。

いつ起こるか分からない未曾有の事態に備えるのではなく、必ず起こる災害に対して、今度は当たり前の幸せな日々を失わないように日常を守れる力を付けたい

そのために、卒業後、IT系の企業に行くことに決めました。

幅広いテクノロジーの力を学びつつ、自分に出来ることを模索し続けていきます。

熱い想いを語りまくってしまいましたが、皆さんにとってこの記事が、少しでも心がホッとするものになっていたら嬉しいです。

私は卒業しますが、ゼミには多数の先輩たちがいます。

いつでも「先輩ダイレクト」から相談してきて下さいね!

これを読んでくれたご縁にも感謝して、 ではまたね~!

<この記事を書いた人>
立命館大 はっすん

卵焼き作りがプロ級になりました

※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。

 

コメント(3

Lemonade

2021年5月19日 15:38

最近、コロナの状況が厳しくなり、どうしようか困っていましたが、この記事を読んで、今できることをやっていきたいと思えました!

不比等会の会長

2021年5月19日 18:21

勇気をもらった!

淡い愛らしい空水色のさらさらとしたドレス

2021年8月 9日 00:24

ワタシも勇気を貰った!

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