いよいよ2020年も残りわずかとなりましたね!
学校も部活も休みになる年末年始。
感染症対策でお家でのんびりするという人も多い今年の年末年始にオススメしたいのが、読書です。
テレビや動画もいいけど、たまには国語力も鍛えられる小説を読んでみたり、夢中になれるマンガを読んだりすると、気分を一新できますよ!
そこで、今回は大学生の先輩たちが教えてくれたおすすめの本の中から、年末年始の短い時間でサクッと読める小説・漫画を紹介します!
水野敬也『夢をかなえるゾウ』シリーズ
©『夢をかなえるゾウ1』水野敬也著(発行:文響社)
定価:770円+税
最初に紹介するのは『夢をかなえるゾウ』シリーズ。
<あらすじ>
ダメダメな僕のもとに突然現れたゾウの神様"ガネーシャ"。 なぜか関西弁で話し、甘いものが大好きな大食漢。そのくせ、ニュートン、孔子、ナポレオン、最近ではビル・ゲイツくん(、、)まで、歴史上の偉人は自分が育ててきたという......。しかも、その教えは「靴をみがく」とか「募金する」とか地味なものばかり。
こんなので僕の夢は本当にかなうの!?
高校生のみなさんは、まだ自己啓発本を読んだことがない人が多いと思いますが、この本は生きる上で大切な考え方や経験を教えてくれます。
他の自己啓発本と違うのは、それがエンタメ要素の強いコミカルな小説として描かれていること!
横浜国立大 M.T先輩
現在4冊出ていますがどれも面白いです!
本を読みながら、たくさんの偉人の経験談や教えを学ぶことができます。ガネーシャの教えがとても胸に刺さります。
夢に向かっている高校生にはピッタリの内容だと思います!
大阪大 H.K先輩
私はこの本を読んでまず「当たり前のことをやる」、「なにげないことをやる」から始めてみました。
すると、今まで全く興味がなかったものがなぜか好きになっていき、その好きになったものが進路となりました。
これから大学進学という人生の大きな岐路を迎えるみなさんにとって、新たな視点で進路を考えるきっかけを与えてくれるはずです。
有川浩『キケン』
©有川浩『キケン』(新潮文庫刊)
定価:550円+税
2冊目は、理系男子の大学生活を描いた『キケン』。
<あらすじ>
ごく一般的な工科大学である成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称【キケン】。
部長・上野、副部長・大神の二人に率いられたこの集団は、日々繰り広げられる、人間の所業とは思えない事件、犯罪スレスレの実験や破壊的行為を日々繰り返すことから、キケン=危険として周囲から忌み畏れられていた。
これは、理系男子たちの爆発的熱量と共に駆け抜けた、その黄金時代を描く青春物語である。
エンターテイメント性の強い作品なので、ふだんあまり小説を読まないという人にもぴったり!
なにより、大学生活が描かれているので、みなさんが目指している大学生像がイメージできます。とくに理系学部を目指す人にはオススメ。
明治大 M.I先輩
理系大学生のお話で、ギャグっぽい内容ですが、大学生の全力の遊びの描写がとてもキラキラして見えます。
遊びと言っても、サークルや学祭などでの活動です。大学生の日常を題材にしているので、大学生活が楽しみになると思います。
蛇蔵『決してマネしないでください』
©決してマネしないでください(1)/蛇蔵/講談社
定価:630円+税
3冊目は、唯一取り上げたマンガ作品の『決してマネしないでください』。
<あらすじ>
『日本人の知らない日本語』の蛇蔵による、週刊コミック誌「モーニング」連載の「大人が読める学習マンガ」!!
理系大学を舞台に、今日も最高の頭脳を使った、最高におバカな実験が繰り広げられる。例えば、「スタントマンが燃えても平気な理由を検証する」「切れた蛍光灯をともす」「フライドチキンで骨格標本を作る」「2月が28日しかない理由を調べる」などなど。
マンガはどうしても巻数が多くなりがちで時間泥棒的な面がありますが、こちらは全3巻なので時間がない高校生でも気軽に読める!
誰もが知る歴史上の偉大な科学者たちの面白エピソードをたっぷり紹介してくれる本作。
コミカルで軽いタッチなのが読みやすく、一方で情報の洪水とも言える情報量がまた勉強になります。
茨城大 S.I先輩
理系大学生の生活をコミカルに描いている作品で、自分の学生生活を思い描くのにとても良い材料になると思います。
理系科目が苦手な人でも、この作品を見れば親近感がわいて、好きになれるかも!?
森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』
© 『ペンギン・ハイウェイ』森見 登美彦
KADOKAWA/角川文庫
定価:640円+税
4冊目は、アニメ映画化もされている小説『ペンギン・ハイウェイ』。
<あらすじ>
小学4年生のぼくが住む郊外の町に突然ペンギンたちが現れた。この事件に歯科医院のお姉さんが関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした。未知と出合うことの驚きに満ちた長編小説。
突如現れたペンギンたちの謎を解明していく、ファンタジー要素のある作品です。
研究熱心な主人公と謎多きお姉さんといった登場人物が魅力的で、その姿勢に刺激を受けた先輩も。
神戸大 H.N先輩
主人公の少年の探究心を見ていると、今やっている勉強などの小さな積み重ねが、いつかきっと将来に繋がるという希望を持てます。
不思議な世界や、のんびりした日常感に浸りたい方にオススメ!
恩田陸『夜のピクニック』
©恩田陸『夜のピクニック』(新潮文庫刊)
定価:750円+税
最後に紹介するのは、青春小説『夜のピクニック』。
<あらすじ>
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。
学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
高校での出来事を題材としているので、高校生のみなさんにとって共感したり、考えさせられたりする部分が多い作品だと思います。
先輩も言っているように、この作品で語られているのはたった2日間の出来事。その表現力にも注目です。
京都大 M.H先輩
たった2日間のことを書く小説ですが、勉強、恋愛、将来のこと、家族のこと、友達のことなど高校生にぴったりな話です。
のんびりできる年末の時間で、ぜひ本を読んでみてね!
ちなみに先輩の中には、こんな意見を挙げてくれた方も...!
都留文科大 A.S先輩
あまりマンガ、小説に触れなかったのでオススメはないのですが、高校生の時は進研ゼミの情報誌のマンガを読むのが好きでした。こんな高校生活が送れたら...と夢見ていました。
これはもうゼミ生に限らず、めっちゃわかる共感ポイントでは!?
今回紹介した本で読んでみたいものがあったら、この年末年始にぜひ読んでみてくださいね。
<この記事を書いた人>
上智大学大学院卒 ライター/クロロ
高校生の頃から、年末年始は寝て食べて過ごすダラダラタイプでした...。みんなは真似しないように!
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。
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