自然保護官

自然保護官の仕事内容は?

自然保護官になるには、大学などで知識を学び環境省に入る


自然保護官は自然保護地域の保全、自然資源を活用した地域の活性化に取り組むのが仕事


環境庁の地方環境事務所などに所属して、国立公園などの自然保護地域の保全のほか、自然とのふれあいや自然資源を活用した地域の活性化に取り組むのが仕事です。通称レンジャーとも呼ばれています。

具体的な仕事内容は、国立公園の基本的な計画や、国立公園内でのホテルや道路施設などの開発申請の審査、公園内のパトロール、利用者が公園の道を踏み外さないためのロープ張り、ビジターセンターなどの施設の計画・整備・運営、そして野生生物の保護や自然観察会をはじめとした環境教育の実施などです。

自然保護官はどんな働き方をするの?

自然保護官はどんな働き方? オフィスワークが多い?


 
自然保護官は環境省の職員として、主に地方環境事務所や、自然環境事務所、自然保護官事務所などで働きます。

自然保護官は基本的にオフィスワークですが、現場調査や現場巡視も行いながら自然環境を守っています。
自然保護官の勤務時間や休日は、基本的には国家公務員として定められた内容に基づいています。朝8時頃〜17時頃までの勤務となることが多いですが、事務作業などで残業をすることもあります。
休日は土日のことがほとんどで、国家公務員としての休暇制度も適用となります。転勤のある仕事なので勤務地が2年ごとに変わることもあります。

自然保護官はどんな人に向いているの?

自然保護官に向いているのは?自然を守る使命感のほかに何が必要?


自然保護官に向いているのは、自然や国立公園が好きなことはもちろんですが、何より自然を守るために働こうと思える使命感のある人です。自然保護官というと自然の中で働くイメージがありますが、日常業務では資料作成や調査・分析など、デスクワークをする時間が長くなります。それでも自然保護や環境保全のために力を尽くしていきたいと思えることが、この仕事への適性と言えます。
自然保護官の将来展望は?

自然保護官の将来の展望は?確実な需要はあるが採用のハードルは高め


自然保護官の採用は毎年そう多くはなく、若干名程度と言われます。確実な需要があるとはいえ、採用のハードルはやや高いと考え、そのハードルを突破する準備をしておくことが大切です。
自然保護官にはこうすればなれる!

自然保護官になるには、大学は理系?必要な資格は?


自然保護官は環境省の職員なので、まずは国家公務員採用試験を突破する必要があります。環境省の職員には総合職と一般職があり、さらに事務系、理工系、自然系の3つに分かれています。
自然保護官をめざすなら、総合職か一般職の「自然系職員」として採用され、自然保護官に任命される必要があります。
そのためには、専門学校・短大・大学では理工系に進み、自然環境保全や林学・農学・環境政策などを専攻しておくと、自然保護官としての基礎的な知識を身につけることができます。
また専門学校・短大・大学で専門知識を身につける一方、国家公務員採用試験の受験勉強をしておく必要があります。
また学生のうちに国立公園の「パークボランティア」などを実際に経験することで、自然保護官の仕事を知るのにも、自分が合っているのかを知るのにも役立ちます。