楽器メーカー

楽器メーカーの仕事内容は?

楽器メーカーに就職するとどんな仕事をする?音楽好きなほうがよい?


楽器メーカーでは製造販売(はんばい)とその関連事業を行う

楽器メーカーには、ピアノやギターなどの特定の楽器を扱(あつか)う専門メーカーと、オーケストラで使うような多くの種類の楽器を扱う総合メーカーがあります。
また、アコースティック楽器と電子楽器のどちらか、あるいは両方を扱うメーカーがあります。そういった楽器の製造、販売、営業、事務などがおもな仕事となりますが、楽器製造の技術を生かし、音響(おんきょう)設備やオーディオ機器を取り扱う企業もあります。
また、音楽教室、音楽プロダクション、音楽出版といった音楽関連事業に幅広く進出したり、楽団を持ったりしている企業もあります。
楽器メーカーはどんな働き方をするの?

楽器メーカーでは良い楽器を作って売るための日々の努力を怠らない

楽器は日進月歩でよい製品が生まれています。楽器メーカーの製造部門では、楽器の構造や製造工程など、日々の努力で改善をかさねています。
販売部門では、製造した楽器を楽器店に卸(おろ)したり、顧客(こきゃく)に直接販売したりします。
事業を多角化した楽器メーカーであれば、音響機器やオーディオ機器の製造販売をしたり、音楽教室のフランチャイズ経営、音楽家のマネージメントや音楽ソフトの制作、音楽雑誌や書籍(しょせき)の編集のような仕事をしたりします。
アナログ楽器から電子楽器まで幅広く生産している総合楽器メーカーは数社で、そのほか数百人規模のメーカーはありますが、おおよそ10人から30人ほどの中小企業が多いようです。
楽器メーカーはどんな人に向いているの?

楽器メーカーの仕事は音楽好き、人を楽しませるのが好きな人に向く

音楽が好きで楽器が演奏できると、その趣味(しゅみ)を仕事に生かすことができます。人気のある楽器が演奏できるのであれば、その楽器をよりよいものにすることで、事業を伸ばすことに貢献(こうけん)できます。
あまり人気のない楽器を演奏することができるのなら、貴重な能力として貢献できます。しかし必ずしも楽器を演奏できることが必須(ひっす)条件ではなく、専門的な知識は就職後に身につけることもできます。
いずれにしても、音楽によって世の中の人々を幸せにしたいという情熱と、目標を達成するまでやりぬく根気が必要です。
楽器メーカーの将来展望は?

楽器メーカーの仕事の将来性 音楽の楽しみはいつの時代にも必要

音楽を楽しむことはいつの時代にも通じる普遍的(ふへんてき)な価値です。
すぐれた楽器作りには伝統的なノウハウがあり、そのよいところを引き継いでいくことが重要です。
一方、音楽の楽しみ方は時代によって変化するので、新しいスタイルを常に追求することで、事業を伸ばし続けることができます。
楽器メーカーにはこうすればなれる!

楽器メーカーに就職するには?

楽器メーカーでは、四年制大学を卒業した新卒者を文系・理系問わず積極的に採用していますが、就職希望者の数も大変多いため、採用されるのは狭(せま)き門であるのはたしかです。
しかし、積極的に何でも挑戦(ちょうせん)する意欲や、コミュニケーション能力、職場に適応できる柔軟性(じゅうなんせい)などをもった人材であることを面接などでしっかりとアピールできればチャンスはあるでしょう。
ほかにも、特定の楽器を扱う専門メーカーでは楽器の専門的な知識や技術、経験が必要な場合もあります。
総合メーカーなどの場合、音楽だけでなく、理系なら電子、文系ならマーケティングなどの幅広い知識が必要です。
また、楽器や音楽は世界中で愛用されるため、グローバルで活躍(かつやく)できる語学力のある人材が期待されます。