弁護士

弁護士の仕事内容は?

人々の権利や利益を守る、法律の専門家です。

弁護士は、高度な法律の知識を使って依頼者の権利や利益を守る法律のプロです。
私的なもめ事から事故や事件、犯罪まで、さまざまな依頼に対して依頼人に代わって相手と話し合いや交渉をします。
裁判になれば法廷で相手と争い問題解決を目指します。
裁判のために重要な情報や証拠を集めたり、法令(※1)や判例(※2)の研究も念入りに行ったりしています。
※1 法律と、行政機関の出す命令のこと。
※2 過去の裁判において下された判断のこと。

弁護士はどんな働き方をするの?

独立開業する人が多い一方で働き方が多様化しています。

独立開業する人が多い一方で働き方が多様化しています。
はじめは法律事務所に勤めて仕事を覚え、経験を積んでから独立して事務所を開設することが多いようです。
現代は働き方が多様化して、弁護士が足りていない地方で働いたり、語学力や専門分野の強みをいかしたり、企業の法務部署に就職したりするなど、活やくの場が広がっています。
強みや実力、知名度などによって仕事量や収入も変わり、長時間働くこともあるでしょう。
一方で、訴訟や裁判が増えると考えられていましたが、予想していたほどにはならず、弁護士の数が多くなって独立開業がむずかしくなっている傾向にあります。

弁護士はどんな人に向いているの?

困っている人や立場の弱い人を守りたいと思い、相手の話をていねいに聞く姿勢が大切です。
コツコツとデータを集めたり資料を読みこんだりする根気強さも大切でしょう。
判決を争う裁判では論理的な説明で裁判官を納得させることが求められるので、人前で意見を述べることができる人、逆境にも負けない心の強い人がよいでしょう。

弁護士にはこうすればなれる!

法学系学部を卒業後、法科大学院進学が近道です。

法学系学部を卒業後、法科大学院進学が近道です。
弁護士になるには司法試験に合格しなければなりません。
司法試験を受けるには、法科大学院を修了するか、法科大学院に行かずに予備試験に合格して受験資格を得る必要があります。
そのため一般的には法科大学院に進学します。
司法試験に合格後、司法研修所で学び、さらに司法修習の修了試験に合格、裁判所の面接を受けると判事補(新人の裁判官)になれます。
*普通科の高校から法学系学部に進学できます。