カーデザイナー

カーデザイナーの仕事内容は?

カーデザイナーの仕事・カーデザイナーになるには?



カーデザイナーの仕事には3つの分野がある

カーデザイナーは、新しく開発する車のコンセプトやテーマを考え、それにそって色や形、内装などを、美的センスや開発目的などにしたがってデザインする仕事です。


大きく分けて、外観を決めるエクステリアデザイン、内装を決めるインテリアデザイン、色を決めるカラーデザインなどの分野があります。


新車の開発には消費者の好みやニーズ、環境(かんきょう)基準、コストなどのさまざまな条件があり、エンジニアや営業担当者などと話し合いを重ねて、スケッチやCG、模型などにしていきます。
1つのデザインを完成させるまでに、5年ほどの時間がかけられているといわれます。
長期間のプロジェクトを責任もって進められる責任感と、車に対する情熱が必要です。

カーデザイナーはどんな働き方をするの?

カーデザイナーの働き方は正社員として自動車メーカーに勤務

カーデザイナーは、工業製品のデザインをするインダストリアルデザイナーの中でも人気が高く、自動車メーカーに入っても希望の職種につけるのはごく少数になります。
ほとんどのカーデザイナーは、正社員として自動車メーカーに勤務しています。


自動車はさまざまな機械が使われており、これまでにつちかわれた専門的な知識や、新たな技術も知る必要があります。
そのため、センスが良いだけではカーデザイナーになることは難しく、自動車メーカーで基本的な知識を得ることは大切な経験になるでしょう。


ほかには工業デザイン専門のデザイン事務所でカーデザインにたずさわる方法や、よほど実績があって名前が売れれば独立してフリーのカーデザイナーや工業デザイナーになることもあります。

カーデザイナーはどんな人に向いているの?

カーデザイナーには美的センスはもちろんコミュニケーション力が必要

カーデザイナーは、自分でデザインした車が世界中を走る可能性もあり、工業製品のデザイナーの中でも花形と言える仕事です。
美的センスだけでなく、市場のニーズを感じ取る力や、車の開発に関わる多くの人たちと意見を交わしながらデザインを作り上げる、コミュニケーション能力が必要な仕事です。

カーデザイナーの将来展望は?

カーデザイナーの将来は?環境配慮(はいりょ)が強く求められる

車には、かっこよさや便利さだけでなく、いかに環境への配慮がされているか、といった機能も求められるようになっています。


空気抵抗(ていこう)を減らし、エネルギー効率を高めるにはどういう形がよいのかなど、機能も含(ふく)めたデザインができる力が必要となるでしょう。
時代によって求められることが何かをつかみ、自分なりのデザインに落とし込んでいく力が必要です。

カーデザイナーにはこうすればなれる!

カーデザイナーになるには?狭き門は覚悟すること

自動車メーカーの花形の仕事である一方、必要とされる人数に限りがあるため採用される人数は少ないです。


大学や専門学校で工学やデザインを専門的に学び、カーデザインに必要なさまざまな知識や経験を積みましょう。大手自動車メーカーでは大学卒業や大学院修了(しゅうりょう)の学歴が求められることもあります。
仕事上ではコンピュータを使ってイメージを3次元(3D)で表現するコンピュータグラフィックス(CG)の技術も使うため、CADという設計ソフトの操作を早くから学んでおくことも役立つでしょう。


*大学進学を目指すならば高校は普通(ふつう)科でよいでしょう。デザイン系(けい)や工学系・美術系の学科で絵やデザインなどを学ぶことも役立つでしょう。


カーデザイナーのかいた一本の線から車のデザインが始まるといえるため、スケッチはもっとも大切な技能です。
たくさん絵をかき、立体的なイメージをふくらませる経験をしていると役立つでしょう。


また、カーデザインには機械工学や人間工学、環境基準やコストの問題など、はば広い知識が求められます。
車のデザインが完成するまでにはおよそ5年という長い時間がかかります。その過程ではさまざまな専門分野にまたがる人たちと協力しなければなりません。
リーダーシップを発揮して意見をまとめ、デザインを決定して具現化していく能力も大切です。