~まだ知らない自分に出会う場所~

職場体験はお礼状やレポートを意識して体験するのが吉!

職場体験で緊張する中学生

中1では「職業講話」。中2では「職場体験」。そして中3ではそれまでの職業学習や体験から進路を決定していくね。
来年挑戦のキミは、なにをやってみる予定だろう? 受験生のきみはどんな将来を思い描いているだろうか。
「楽しみ!」
「ワクワクする!」
という人が多いのではないかな?
もちろんなかには、
「緊張する......」
「勉強時間を削るなんてもったいない......」
なんていう人もいるかもしれないよね。
とくに中2で行われる実際の職場で働く体験をする職場体験にはそんな気持ちを抱く人が結構いるのかも。
そんな人にこそ朗報!職場体験を意味のあるものにするための、とっておきのコツを紹介しちゃうからね!
中1のきみは来年の職場体験のために、中3のきみは受験の進路決定のために役立てて欲しい。


まず、職場をシミュレーションしておこう!


職場体験に行く会社や職場は毎年だいたいおんなじだ。
先輩や先生にどんなところなのかを聞いておくだけで緊張感はずいぶんほぐれていくよ。もうすこし大きくいうと、どこの中学校でも職場体験の業種は似通っている。
今回はその業種をピックアップしてお話を聞いたよ。
職場体験に行く前に予習として観ておこう!

獣医師
職場体験で多いのは動物病院。かわいい犬や猫に囲まれて楽しそうだけど、そこは動物たちの命を預かる場所でもあるんだ。



ペットや家畜などの動物の病気やけがを治します


獣医師は動物専門の医師で、病気やけがの治療や予防、人工授精や出産の立ち会いなどをします。
身近なところでは、動物病院で犬やねこ、小鳥などのペットを診察する獣医師がいます。
ほかに、牛やブタ、馬、ニワトリなどの家畜や、動物園・水族館の動物などの健康管理や命を守る獣医師がいます。
保健所や空港で食肉などの食品の衛生をかん視したり、家畜伝染病を予防したりすることに努める獣医師もいます。

動物の命を預かる責任が重く、いそがしい仕事


動物の命を預かる責任が重くいそがしい仕事です。
動物病院では、おもにペットの診察をします。
動物は言葉が話せないため、病気の特定は簡単ではありません。
飼い主から聞いた話をもとに観察したり検査したりして判断していきます。
病院によっては夜間や休日の勤務もあります。
家畜を専門とする獣医師は、農業共済組合や農業協同組合などの家畜診療所に勤めて、担当する市町村の農家や牧場をまわって診療や病気の予防にあたります。
担当する地域が広かったり、早朝や深夜も緊急対応にかけつけたりするなど、いそがしく働きます。
生産者に飼育のアドバイスもします。

獣医師はどんな人に向いているの?


動物が好きなことは第一の条件ですが、それだけで務まる仕事ではありません。
動物は体調を言葉で伝えられないので、人がつねに動物を観察し、変化を見のがさないようにします。
獣医師は人間のように内科医や外科医、産婦人科医などに分かれてはいない上に、あらゆる動物を診療します。
病気やけがの手術、出産の立ち会いも行います。
動物が治療をいやがってあばれ、獣医師をきずつけてしまうことも起こりえます。
獣医師には、向上心や情熱があり、我慢強さや体力が備わっていて、観察力に優れている、手先が器用であるなど、総合的な力が求められます。

獣医のイメージ


トリマー
いまや家族同然となったペット。以前のように屋外ではなく、室内飼育が大半となっているよ。家族同様にペットのさまざまなケアをしてくれる「トリマー」も職場訪問で取り上げられることが多いよ。



ペットの美容と健康管理をする、ペットの美容師です。


トリマーはおもに犬の美容をあつかう仕事です。
最初に飼い主の希望を聞いてペットに似合うスタイルを考え、シャンプーや毛のカット(トリミング)、ブラッシングなどを行うほか、つめ切りや耳そうじ、皮膚の状態をチェックするなどの健康管理も行います。
ネコではカットはあまりしませんが、シャンプーやつめ切りなどの手入れは行います。

トリマーはどんな働き方をするの?


ペット美容室ではとくに高いカット技術が求められます。
ペットショップやペット美容室、動物病院などに勤めていることが多いです。
飼い主に喜んでもらえるよう、カットの練習をしたり先ぱいトリマーから教わったりして技術をみがいています。
美容師と同じように経験を積んでから独立して店を持つ人や、店は持たずに出張して仕事をするスタイルの人もいます。
収入や勤務時間は働き方によって変わり、土日にお客さんが多くなる店では平日しか休めないこともあるでしょう。

トリマーはどんな人に向いているの?


トリマーは毎日動物と向き合う仕事であるため、動物が好きなことが第一の条件です。
同時に飼い主相手の仕事でもあるため、飼い主との会話から要望をうまく聞き取って飼い主が喜ぶスタイルに仕上げます。
飼い主との信頼関係を築くコミュニケーション力、美的センスや手先の器用さは大事な資質になるでしょう。
動物を飼育した経験があれば仕事でも役に立ちます。
ときにはシャンプーやカットをいやがって、ほえたりあばれたりするペットもいます。
動かないようにだきかかえる技術は慣れや経験も必要ですが、立ちっぱなしで仕事をしたり、大型の動物をあつかったりすることもあるため、我慢強さや体力がいります。

トリマーのイメージ


ケアマネージャー
老人介護の現場は少子高齢化が進む現在、大きな産業となっている。将来の従事者確保のために職場訪問をさせてくれる事業者も多いんだ。



介護保険制度の中心をになう専門職です。


介護を必要とする高齢者が急激に増えていることに対応するために、2000年度から介護保険制度が始まりました。
介護に必要なお金を国民が平等に負担するしくみをつくり、介護を必要とする高齢者一人ひとりに応じた、きめ細かな介護を提供するのが目的です。
都道府県が定めた介護保険施設や病院などに勤めるケアマネージャーは、この制度の中心となる専門職です。
介護を必要とする高齢者の相談にのり、その人に合った介護プランをつくります。
また、市町村や介護保険し設などと連絡をとり、その人に合ったサービスが利用できるようにスケジュールを調整するといった仕事を行います。

ケアマネージャーはどんな働き方をするの?


ケアマネージャーの勤務時間は、他の福祉関係の仕事とは違って夜間や泊まり込みの勤務は少なく、平日の昼間に働くのが基本です。
しかし、サービスを必要とする高齢者やその家族を訪問して相談を行うこともあり、場合によっては夜間や休日に働くこともあります。
また、急ぎの相談などがあったときには、勤務時間以外でも対応することもあります。

ケアマネージャーはどんな人に向いているの?


介護を受ける高齢者の必要性におうじて、きめ細かな介護計画を立てたりするので、企画を立てる力やスケジュールを管理する力が求められます。
また、介護保険制度を利用できるようにするために、高齢者のかわりに書類を作成することもあるので、事務を処理する能力も求められます。

ケアマネージャーのイメージ


医師
病院には多様な職種のかたが働いていて、職場体験にとても適している。でもみな忙しいのでよく話を聞いてルールを守ることが大切だよ。



医師になるには大変 だが人の人生に関わるやりがいがある職業


病気やけがを治すための治療や研究をします。
人の命を守るために、病気やけがを治療したり、治療のための研究をしたりしているのが医師です。
もっとも身近な医師は臨床医といって、訪(おとず)れた患者の診察や治療、リハビリテーションなどを行います。
病院や診療所に勤務している場合と、自分で医院などを経営している場合があります。病気の原因や治療法などを研究する基礎医学研究者という医師もいます。
こちらは大学病院などに勤めていることが多いです。

医師のやりがいは


医師にとってのやりがいは、健康を害した患者さんを手助けし、根治したり回復していくことを支援(しえん)できることです。
さらに健康を取り戻(もど)すことで、患者さんの人生や心の持ち方も変わってきます。このように多くの人の人生に関われることも医師のやりがいではないでしょうか。

医師はどんな働き方をするの?


医師の就職先には様々な病院がある
・病院で働く
医療機関には大きく分けて「病院」と「診療所(クリニック)」があり、入院できるベッド数で決められています。
ベッド数が20床以上ある医療機関が「病院」、19床以下が「診療所(クリニック)」となります。
入院患者がいる場合といない場合では入院患者のために夜中も常駐(じょうちゅう)する医師が必要になるなど、働き方に違(ちが)いが出てきます。
また、ベッド数が多い大きな病院では専門科が細かく分かれます。
例えば「内科」「外科」「産婦人科」「泌尿器(ひにょうき)科」「小児科」「眼科」「耳鼻科」「皮膚科」「整形外科」「精神科」などがあります。 一方小さな病院では一人の医師がさまざまな病気やケガに対応する必要があります。
・研究機関や企業(きぎょう)で働く
医療の研究をする研究医の就職先はおもに大学などの研究機関で、病気の原因や治療法などの研究をすることで医学の発展に貢献(こうけん)します。
特定の会社で社員の健康を守るために働く医師は「産業医」です。 産業医は企業の一員として従業員の健康管理を行う「専属」と企業と契約(けいやく)し職場巡視(じゅんし)や面接などを行う「嘱託(しょくたく)」に分かれます。 現在では産業医の多くは「嘱託」であり、勤務医や開業医が従来の業務のかたわら職務をになうことも少なくありません。
・その他の働き方
医療機関や研究機関以外にも医師免許を生かして働いている場合もあります。
医療分野に強いジャーナリストや大学や専門学校の教授になる医師もいます。 幅広い分野で医師の活躍の場があると考えて良いでしょう。
・医師の1日のスケジュール
日本の医師不足の現状もあって、医師の1日は大変忙(いそが)しいものです。
病院は大抵(たいてい)午前と午後に診療時間を分けており、この間の休診の時間にランチを取ったり休息をしたりしますが、午前中の診察が押してしまい、この時間が取れないことがよくあります。 入院患者がいる病院に勤めている場合は、診療科によっても違いますが、当番制で当直があり病院に泊まらねばなりません。
休日も毎週土日休める医師は多くなく、年末年始などの長期休みでも待機がかかっているために気が休まらないといいます。 一方で研究医の場合は、患者さんを持たないため一般的(いっぱんてき)な会社員と同じような働き方となります。 とはいえ学会発表などでの出張は多く、ときには海外出張になることもあるようです。

医師に向いている人は向上心や情熱、指導力が必要


何よりも、人の命や健康を預かる仕事であるという使命感を持っていることが大切です。
大きな病院では24時間体制で対応するために当直勤務や休日・夜間診療などもあり、医師自身が健康で体力のあることも大切です。激務の合間に時間をつくって、新しい医学の知識や技術も学ばなければなりません。
向上心や医療分野への情熱が求められます。現場の責任者として看護師や技師などをまとめる指導力、患者を安心させられる人間としての心の温かさも重要でしょう。

医者のイメージ


食品メーカー
さまざまな会社のなかで、食品をつくって販売する食品メーカーはきみにも身近な存在かもしれない。各地に工場があるので職場体験に選ばれやすいね。



食品メーカーで商品開発や品質管理などをします


食品メーカーなどに勤め、加工食品の開発や品質管理、製造ラインの立ち上げなどを行います。
商品の開発では、新商品の企画に対して具現化する案を考え、試作品を作って味や食感、栄養などを分析し、検討します。
また商品ごとに工場の製造ライン(製造する機器や設備)を組み立て、衛生面に問題がないか確認したり、効率のよい生産計画を立てたりします。
こうした商品開発や生産におけるさまざまな課題を解決し、安全でおいしく、売れる商品を作ります。

食品メーカーはどんな働き方をするの?


専門(せんもん)的に学んできた知識や技術を生かした仕事ができます。
食品メーカーに勤める研究者や技術者は、室内で実験や調査をしているだけではありません。
商品の提案をする営業担当に同行したり、工場の製造ラインを確認したり、社内で新商品の試食や打ち合わせをしたりと、取引先や社内のほかの部門と仕事をすることも多いです。
分析が夜間までかかることもありますが、残業や休日出勤は比較的少ない仕事でしょう。
大学などで専門的に学んできた好きなことを仕事にしているやりがいがあります。

食品メーカーはどんな人に向いているの?


化学や工学の専門知識を持っていることが第一にあるため、理系の学問が得意であることは外せません。
研究心があり、実験や調査に熱中できるような人が向いているでしょう。
商品の提案や検討では、営業担当や取引先の担当者に対するわかりやすい説明が求められるため、論理的思考力やプレゼンテーション能力が必要です。
自分の知識や技術を世の中に役立てたいという熱い気持ちや責任感があると、仕事のさまざまな困難も乗りこえられるでしょう。

お菓子の写真

それぞれの動画、どうだったかな? 先んじてどんな業界なのかをわかっておけば、不必要に緊張することもなくなるよね。 では次に、どんな点に気をつけて職場体験に行けばいいのかをお伝えしよう。

職場体験はお礼状やレポートから逆算して計画しよう


せっかくの職場体験も、職場の方に言われたことをただやるだけじゃもったいない!
意味のある経験にするための、とっておきのコツを教えよう。
それは......「お礼状やレポートに何を書こうか、考えてから参加する」ことだよ。
職場体験が終わると、おそらくどの学校でも、体験させてもらったところへお礼状を送ったり、学校で発表するためのレポートを書いたりするはずだ。
そこにどんなことを書こうかな?と考えてから参加するだけで、体験の内容はぐっと濃くなること間違いなし!

お礼状は「どんな体験」で「どう感じたか」を書く


お礼状には、そこでの体験を通して自分がどんなことを感じ取ったのか、これからの学校活動にどう生かしていくのか、といったことをふまえてお礼の気持ちを書くといいよ。
だから、まず参加する前に体験内容のイメージがもてるように
「体験する職場の仕事内容」
これを調べてみよう!前もって調べておくことで、どんな体験ができるのかイメージを持てるんだ。
たとえば、飲食店での職場体験予定だとするよね。最初に思いつくのは
「お客様を席へ案内する」「料理を運ぶ」
といったことかな。
でも、ここでイメージしてみてほしいのは、「どうして、その仕事をするのかな?」「その作業にはどんな意味があるのかな?」という、もう一歩踏みこだ内容なんだ。
たとえば
「お客様を席へ案内する。」→「お客様が気持ちよく食事ができるように、人数や、その店でどんな時間を過ごしたいのか、を想像して席へ案内する」
「料理を運ぶ」→「どんな風に置かれたら食べやすいのか考えて運ぶ」
といった具合だよ。
ちょっと深めに考えておくことで、
「緊張した」「つかれた」「楽しかった」「嬉しかった」
といった、ありきたりなだけじゃない感想をもてるはずだよ!

職場体験のレポートでは「どんな気づきがあったか」を書く


そして、その準備は学校でのレポートにももちろん活かすことができる!
「自分は〇〇だと思っていたけれど、実際は●●だった」
といったように、気づいたことをまとめるのがレポートだよね。
前もって職場体験での内容を深く想像して体験することで、レポートを書く場合にもより具体的で深い内容をまとめることができるはずだよ。
そのための準備として、本やインターネットで仕事の内容を調べてみたり、おうちの人の知り合いに似た職場で働く人がいれば、話を聞いてみたりするのがオススメ!

職場体験当日はあいさつや気遣いに気をつけよう


さあ、最後は体験当日の心得を教えるよ。
キミは中学生で、その仕事は初めて......ということが多いはず。だから、当然職場の人も「即戦力になってくれる」ことを期待しているわけではないから、「うまくやろう」なんて気負う必要はないよ。
大切なのは、「元気なあいさつ」「気づかい」だ。
「おはようございます」「お疲れ様です」「ありがとうございます」「申し訳ありません」「はい」
これだけは、大きな声で相手の目を見て言うこと。
そして、何をしたらいいのかわからない時は「次は何をしましょうか?」と聞いてみる。
忙しそうだったら「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけてみる......といった、気遣いをすること。
まずはこれができれば大成功だと思って、元気に参加してきてほしい。
職場体験はとってもいい機会だ。
キミが今14歳だとしたら、たぶん10年後には、クラスの多くの人が何らかの仕事について働いているはずだ。キミはずっと学生でいるわけではないんだ。
これから、高校受験、大学受験......と「自分はどんな仕事がしたい?」と考える機会は増えていく。そんな時に、自分がどんな仕事を目指すのかを考えるための材料として、実際に働く人を見たことがある・働いたことがある、という経験はものすごく役に立つ。
そこで自分の視野を広げるためにも、ぜひ積極的に参加してほしい!がんばって!
どんな仕事かな?と思ったら「ミライ科」を見てみてね!

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