『七夕はいつも雨? 織姫と彦星は会えるのか』

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2021.07.07

7月7日は何の日?


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そう、七夕だ。小さいころに、保育園や幼稚園、小学校でも短冊に願い事を書いて飾ったことが、キミも1度や2度はあるかもしれないね。
それにしても、7月7日は結構雨が降ることが多いような気がするし、天の川が見られる場所も限られているよね。
でも織姫と彦星の話もほとんどの人がきっと聞いたことがあるはず......というくらい、日本の昔話としては定番だ。
七夕のイベントは一体いつからあるのかな?
今回はその謎を紹介するよ。

七夕は中国から伝来した


七夕は、日本でも古くから行事として楽しまれてきたけれど、そもそもは中国から伝わった行事だ。
昔の日本にとって中国は、歴史も古くて、学問や技術も進化した最先端の国。
歴史でも習ったと思うけれど、中国から日本に伝わったものはものすごくたくさんあるんだよね。七夕もその1つなんだって。
中国での七夕の発祥は、西暦25~220年ごろだといわれている。
このころにはすでに、中国の年中行事として定着していたと考えられるというから、歴史の古さには驚きだよね。
誕生したころは七夕に何をしていたかと言うと、虫干しといって本や衣類を天日に干す作業をしたり、害虫を駆除する薬を作ったりしていたらしい。
それが次第に、季節の節目としての意味と、織姫と彦星の伝説が合体した......と考えられているよ。



中国の七夕と日本の七夕の違い


中国では、七夕は「乞巧奠(きこうでん)」とも呼ばれている。
「乞巧奠(きこうでん)」は裁縫や刺しゅう、機織りの上達を願うお祭りだったらしい。昔の中国では、裁縫などの腕がいい女の子が良い家にお嫁にいけることが多かったことから、機織りの得意な「織姫」にあやかって、星空にきれいな糸や針などを供えて、お祈りをしていたんだって。
ただ、時代が移り変わって、裁縫などを家でやることが減っていき、それとともに七夕のお祭りも下火になっていったらしい。
ところが最近では、中国版のバレンタインデーとして盛り上がってきているらしいから驚きだ!
そして、いよいよ日本にやってきた話。
日本では、古くから「棚機(たなばた)」という行事が行われていて、それと、中国から伝わった「乞巧奠(きこうでん)」が合体して、「七夕」が生まれたといわれている。
中国から伝わってからしばらくの間は、貴族の風流な遊び・行事として親しまれて、ごちそうを用意して星をながめたり、「けまり」、「歌合せ」、といった遊びをしたりして楽しんでいたようだ。
それが今では、みんなも知っているように「七夕の歌」を歌ったり、短冊に願い事を書いて飾ったり、地方によっては大掛かりなお祭りを行ったりするようになったんだ。



雨が多いのは新暦 旧暦の差


「七夕の夜は、晴れたら織姫と彦星が会える」
「雨が降るのは、織姫のうれし涙」
いろいろな話を聞いたことがあるんじゃないかな?
雨は降ったほうがいいの?晴れたほうがいいの?ってね。
実は、7月7日は雨が降る確率が結構高い。
例えば東京で2011年~2020年までの10年間の7月7日の天気を見てみると、晴れたのは何と3年だけ!なんといっても、梅雨の真っ最中のことが多いんだよね。
ちなみに、晴れることが多いといわれる1月1日の同じ10年間の天気を見てみると、なんと10年間でくもりマークが1日あるだけで、あとは晴れ。
そんなに晴れることが少ない日に、どうして夜空を見上げたくなるようなイベントがあるのかな?
その理由は、七夕が伝わって日本で行事として行われ始めたときと今では、使われている「暦」が違うからなんだ。
今使われているのは「新暦」。そもそもは、「旧暦」など「太陰太陽暦」の7月7日だったから。
国立天文台では、「伝統的七夕」として、太陰太陽暦での7月7日に近い日をホームページで紹介しているよ。その表を見ると、8月2日だったり、8月29日だったり......と、今とはずいぶん時期が違うから、ぜひ見てみよう。

「七夕」に興味を持ったキミにぴったりな仕事
世の中の多くの人が楽しむような、毎年のイベント、お祭りを企画すること、生み出すことなどに興味のあるキミは、「イベントプランナー」の仕事を調べてみよう。たくさんの人を巻き込んで盛り上げるには、どうしたらいいか?など、文化祭や体育祭で張り切るタイプのキミはぴったりかもしれない。
旧暦と新暦、天気と七夕の関係について興味がわいたキミは、「気象予報士」について調べてみると面白いかもしれないよ。
どんな仕事かな?と思ったら「ミライ科」を見てみてね!


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