~まだ知らない自分に出会う場所~

土用の丑の日にうなぎを食べるのは平賀源内の発明?

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みんな大好きうなぎを食べる習慣はいつから?


突然だけど、うなぎは好き?
かば焼き、白焼き、うな重、うな丼、ひつまぶし、握りずしのうなぎ...どれもおいしい!
うなぎといえば「土用の丑」。
聞いたことはあるかな?コンビニやスーパーでも大々的にキャンペーンが行われているから、看板やチラシなんかで目にしたことはあるかもしれない。
「家族で絶対うなぎを食べるよ!」
そんな習慣があるのも、素敵だね。
さあ、だんだんと暑さも厳しくなってくる時期になる今回は、そんな「土用の丑」のうなぎについて考えてみよう。



土用の丑(どようのうし)の日とはなにか


まずは、「土用の丑」というのがどういう日なのか、知ってるかな?
これをパッと答えられたら、なかなかのものだと思うよ。
「土用」と「丑」を分けて解説しよう。
はじめは「土用=どよう」。
昔の日本では、四季を説明するための考え方として「陰陽五行説」というものを使っていた。
「五行説」というのは、「世界は5つの要素からできている」という考え方で、その要素というのが「火・水・木・金・土」だ。
四季は4つの季節だから、それぞれの季節に1つずつ要素を当てはめていくと......あれ、1つ余る!
そこで、すべてのものに共通する、土台となる「土」は全部の季節にくっつけよう!ということで、季節と季節の間に約18日間の「土用」という時期をつくったんだって。
「ということは、土用は夏だけじゃないの?」
その通り!春にも秋にも冬にも、土用はあるんだね。
次は「丑=うし」。
カンの良いキミは何となく、気付いたかな?
そう、この「丑」は十二支の「丑」。
昔は数字の代わりに、十二支を使って日にちや時間などを数えていたんだって。
つまり、「土用の丑」というのは、「土用」の時期の「丑の日」を指しているというわけ!
しかも、春夏秋冬すべての季節に「土用の丑」はあって、しかも1シーズンに2回やってくることもある。
でも、ある人が夏の最初の「土用の丑」と「うなぎ」を結び付けた事から、「土用の丑」と言えば夏!というイメージが定着していったという説があるんだ。



江戸時代のマルチタレント 平賀源内(ひらがげんない)


その人というのは、平賀源内。
日本初の発電器である「エレキテル」を発明した人として、歴史好きなキミは名前を聞いたことがあるかもしれない。
ただ、平賀源内は、その多才さ、とらえどころのなさから歴史の教科書にはあまり登場しないという......。
江戸時代、まさにマルチタレントだった彼は、10代のころから「からくり」を作って大人を驚かせ、大人になってからも、今の「万歩計」や「方位磁石」「水平器」のようなものなど次々と発明していたという。
さらに、浄瑠璃(じょうるり)の台本を書いては大ウケし、長崎で蘭学(らんがく)を学んではそれを広め...と、とにかくさまざまな場所で活躍をしたらしい。
そんな多才な平賀源内に、「夏にうなぎが売れない」と相談した、町のうなぎ屋さんがいた。
「う~ん、どうしたものか」
と考えた彼はひらめいた!
「本日、土用の丑の日」という看板を書いて、店に飾らせたそうだ。
すると、
「あ、今日は土用の丑の日か。......うなぎを食べるのか!」
とみんなが思い始め、いつの間にか「夏の土用の丑にはうなぎ」が定着した、というわけ。
いろいろな説があるけれど、ストーリーとしておもしろいよね!



『う』のつくものを食べると縁起が良い


どうして「うなぎ」なのか、という理由には「丑」の日に「う」のつくものを食べると縁起がいい...という説もあるらしい。 ただし、これはとくに根拠はない。
まあ、とはいえ「縁起をかつぎたい」というキミ、そして「うなぎ」が嫌いなキミは、別の「う」がつく食べ物を探してみよう! 「梅干し」を食べるとか、そんなのでいいかもしれない。

江戸は背開き、大阪は腹開きってなあに


うなぎが好きなキミは「江戸は背開き、大阪は腹開き」って知ってる?うなぎのさばき方が、江戸と大阪では違うんだって。 江戸、つまり東京をはじめとした関東地方では、うなぎは背中側から開く。
そして、大阪をはじめとした関西地方では、おなか側から開くんだ。
「侍にとって『腹を切る』というのはとても不吉なことだから、侍の多い江戸では背中から開く」
という説があるんだけれど...あれ?他の魚は腹から開くよね?
そう、どうやらこれは「もっともらしい」説であって、本当のところは「うなぎのかば焼きの作り方」の違いが理由らしい。
関東では、一度蒸して柔らかくしてから焼くため、途中で身が崩れやすい。
その防止策として、背中側から開いて串(くし)を指す方法が生まれたんだそうだ。
反対に関西では蒸さないで焼くから、腹から開く方法で問題が無かったというわけ。
ちなみにうなぎのかば焼きの技術は、「串うち3年、裂き8年、焼き一生」という言葉があるくらい、おいしく焼くのが難しいんだって!
万葉集にも、夏の栄養ある食べ物として登場するうなぎ。
今年の「土用の丑」は、うなぎを食べよう!とぜひ誘ってみてね。

「土用の丑のうなぎ」に興味を持ったキミにぴったりな仕事
「本日、土用の丑の日」という看板1つでうなぎ店を繁盛させたという平賀源内。そんな「言葉の力」を生かした仕事に興味があったら、「コピーライター」という仕事を調べてみよう。食べ物をどうやって売るか、どんな食べ物が売れるか、などを考えることに興味があったら、「食品メーカー」の仕事を調べてみてはどうかな?「串うち3年...」みたいな修行を経て手に職を!おいしいご飯を作りたい!そんなキミは、「調理師」の仕事がおすすめだよ。
どんな仕事かな?と思ったら「ミライ科」を見てみてね!




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