「おにぎりで世界を変える!」取り組みにベネッセも参画

  • 誰もが学べる社会へ

2022.10.17

誰もができる「おにぎりアクション」

「おにぎりアクション」をご存知でしょうか。

「おにぎり」の写真をSNS(Instagram, Twitter, Facebook)にハッシュタグ(#OnigiriAction)をつけて、または特設サイトに投稿すると、 1投稿につき給食5食分をアフリカ・アジアの子どもたちにプレゼントできる取り組みです。

開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病という世界の食の不均衡の解消に取り組むNPO法人TABLE FOR TWOが主催し、毎年、10月16日「世界食料デー」を記念して行われています。2022年は10月6日から 11月6日の1ヶ月間実施します。

給食5食分を届けることができるのは、おにぎりの写真を含む1投稿につき100円の寄付を企業が提供するというしくみでがあるからです。2015年のスタート以来、累計125万枚の写真が投稿され、約680万食の給食を届けられました。

ベネッセコーポレーションは、この企画に賛同し、2019年より協賛企業として参画しています。

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給食があるから学校に行く、それが学びへのきっかけに

2019年当時、学校カンパニー新規事業開発室に所属していたUdemyチームで「おにぎりアクション」への参画を決めました。
現在Udemyのブランド・広報を担当する杉原有輝から活動のきっかけを聞きました。

「当時、新規事業開発室では、Udemy事業をはじめとする複数のプロジェクトに挑戦していました。その中で、チームのカルチャーとして大事にしていた「Collective Impact(※)」をテーマに、サステナブルで社会のために企業が貢献できること、新しい他団体との連携のあり方としてNPOとの協業の可能性など、様々な意義を持つ活動を模索していたところ、『おにぎりアクション』と出会ったのです。」

※複雑化する社会課題に対して、企業や行政、NPOなどが協業して課題解決に取り組むこと

「開発途上国での学校中退率は大変高いです。給食を出すことが学校に行くきっかけになり、栄養状態の回復だけでなく、出席率が大幅に改善して成績アップ!ベネッセが大切にしている「学び」につながる活動です。」

「また、一般の方がおにぎりの写真を投稿するという簡単な行動で、社会課題への気付きを持ち、その解決に参加することができるという点は、多くの人を巻き込んで行けるという点で、ベネッセとして応援したい活動と考えました。」

当時のメンバーと一緒におにぎりアクション!右から二番目が杉原onigiriaction Sponsorship .jpg

2年目に向けて

2年目の2020年、プロジェクトの事務局長に任命された杉原は、この素晴らしい活動をベネッセ内に広めるために奔走しました。

「ベネッセグループはサステナブルな世界の実現に向けて、さまざまな社会課題を『人』を軸に捉え直し、企業理念「よく生きる」を社員が実践する集団でありたいという考えがあります。世界には教育をうける以前に、食料も乏しく貧困に苦しむ子どもが多く存在します。」

「ベネッセでは以前から『子どもは未来からの留学生」という考えを持っていますが、『おにぎりアクション』への参加を通じて、世界の『未来からの留学生』を支援したいと多くの部署が賛同してくれ、各部門が活動のアイディアを出してくれました。ベネッセらしいプロジェクトを進められてよかったです。」

ベネッセの様々な部署での取り組み例

    • 幼児の教育・成長支援ブランド「こどもちゃれんじ」が制作するテレビ番組「しまじろうのわお!」での家族で楽しく体験できる「おにぎりソング」の放送
    • 中高生向け【Social issue資料集SDGs「子どもの貧困」】の制作
    • 教員向け情報サイトに、おにぎりアクションを使用した中学・高校向け探究ワークを無料で提供
    • 社会人向け「実例から学ぶ最先端のソーシャルマーケティング戦略講座」の提供
    • 「たまひよ」や「サンキュ」など、ベネッセグループ各事業のSNSアカウントからの投稿促進
    • ベネッセアートサイト直島のレストランなどで、おにぎりを取り入れたメニューを提供おにぎりソングのキャラクター
杉原は今年もおにぎりアクション!sugihara_onigiriaction_FIX.jpg

参加した人々の声

「いつも家族に作っているおにぎりをSNSにアップしただけですが、どんなかたちにしろおにぎりアクションに参加できてよかったです。」
「私たちがアジア・アフリカの子どもたちに何かを与えたのではなく、子どもたちから何かをいただいた気持ちです。」
「教師を務めております。某サイトより、おにぎりアクションを用いた探究学習の指導計画を知り、実際に授業実践を行いました。SDGsはもちろんのこと、おにぎりアクションを私も生徒たちも初めて知ることでしたが、こういった取り組みをまずは始めてみる事が大事だと、私自身も学びました。」

多くの方が参加し、それぞれ有意義な心や行動の変化がありました。

バトンを引き継ぐ

2022年度は、妊娠と出産・育児を応援する「たまごクラブ」「ひよこクラブ」が引き継ぐことになりました。
担当の米谷明子に話を聞きました。

「『たまごクラブ』『ひよこクラブ』の読者の皆様は、妊娠・出産したことで食物への関心が高まり、おなかの赤ちゃんの未来のためにできることを考える方多くいらっしゃいます。日本人が生まれて初めて口にするものがおっぱいやミルクで、その次がお米です。生後5、6ヶ月くらいからおかゆなどで離乳食がスタートし、9ヶ月頃からの離乳食後期には、手づかみ食べをするようになり、小さなおにぎりを食べる機会が増えて来ます。」

「お米やおにぎりを通して、自分の子供だけでなく「おにぎり」を通して世界の子どもたちの役に立ちたいと思ってくださる方が多いのです。『たまごクラブ』『ひよこクラブ』は雑誌だけでなく、ウェブ・SNSなどのメディアを持っているので、赤ちゃんや妊婦さんのご家族により多く知っていただけますし、ご参加いただけると思いました。だからおにぎりアクションに今年も参加を決めました。」

今年は11月6日までです。ぜひおにぎりの投稿をしませんか♪

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最終更新日:2022年10月26日