きっかけ~病気の子どもたちの存在を知って~
医療の進歩とともに助かる命が増えた現代ですが、長期的な治療や医療的なケア(人工呼吸器による呼吸管理、たんの吸引など)により成長に応じた体験や学び、そしてコミュニケーションの機会が十分にとれない子どもたちもまだまだ多い現状です。
厚生労働省・文部科学省の調査によると、難病の子どもたちは約15万人※1、医療的ケアが必要な児童は約2万人※2 病気を理由に長期欠席した小中学生が約4.4万人※3 という数字が示されています。
そんな子どもたちを励ましたいと、主旨に賛同いただいたソニー生命様とともに、2017年よりしまじろうの病院訪問活動「いっしょに笑おうキャラバン」を始めました。
こどもちゃれんじ日本事業本部長室の服部操は
「ソニー生命様との共同取り組みの1つとして、両社だからこそできる取り組みは何か?お子さまの成長や夢に寄り添える社会貢献活動ができないか?と検討し、両社の想いが合致したことから実現できた活動です。」
と企画立案時の様子を振り返ります。
活動の様子~約4000人の子どもたちとしまじろうが出会えた~
コロナ禍の元では病院に伺うことが難しく、オンラインでの実施となっています、2021年度末までに約4,000人の子どもたちとしまじろうがふれあうことができました。
2021年12月にはオンラインクリスマス会を開催することができました。2日間で15院が参加し、入院中の700名の子どもたちと触れ合い、楽しい時間を過ごせました。
保護者や病院スタッフの方から喜びの声をいただいています。
『コロナ禍でイベントが少ない中のイベントで、子どもたちはとても楽しんでいました!』
『子どもたちの笑顔が見られて本当に嬉しかったです』
これから目指すこと
「お子さんの心に寄り添い、支えになれるよう、この活動をソニー生命様と共に長く続けていければと思っております。」(服部)
治療が終わった後、日常の生活に戻ることはとても大変であり、周りの理解がえられないために集団生活に馴染めなくなってしまうという現実もあると言われます。誰一人とりこぼさない社会を目指して、「病気を抱える子ども」を応援し、認知を広める活動をこれからも続けてまいります。
※1 出典:「第1回小児慢性特定疾病対策等の基本方針検討会」(厚生労働省)
※2 出典:「第17回医療計画の見直し等に関する検討会」(厚生労働省)
※3 出典:「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(文部科学省)