ベネッセビジネスメイトが運営する「ふらっとcafé」地元の就労継続支援B型事業所夢畑さんとのコラボで野菜市開催!

  • SDGs教育

2023.02.13

ベネッセグループで障がい者雇用に特別な配慮を行う特例子会社のベネッセビジネスメイトは、ベネッセコーポレーション東京本社ビルで2021年5月より「ふらっとcafé」を運営しています。「健康×環境×地域貢献」をコンセプトに、地域のリソースを活用し、安全でヘルシーな「食」を提供しています。

2022年8月、12月の2回、多摩市のNPO法人草むらの会の事業の1つであり、就労継続支援B型事業所(障がいにより企業などに就職する事が困難な方などが雇用契約を結ばずに働く場)の夢畑さんとのコラボレーションイベントで、カフェ内で野菜市を実施し、夢畑さんの野菜の販売と野菜を使ったメニューを提供しました。多くのベネッセ従業員が利用したこの取り組みについてご紹介します。

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「ふらっとcafé」の誕生まで

2019年のベネッセコーポレーション総務部が主催する部内の提案大会で、カフェ運営の事業提案で賞をとりました。実現にあたっては、まずはベネッセ社内のファンを増やし、徐々に広げていってはどうかという意見をもらいました。

担当責任者の飯田佳子に当時のことを聞きました。

「カフェ運営は未経験です。実績がないというのは、運営する私達も不安です。それでも障がい者が活躍できる場所を少しでも増やしたいと考え、まずはベネッセの会社のロビーでの飲み物の提供や、期間限定の朝食販売などにトライしました。

おかげで多くのベネッセ従業員から利用され、品質が担保でき、ニーズがあることも確認できました。総務部の社員食堂運営会社再検討に際し、『ふらっとcafé』の提案をしたところ、実績を評価され採用されました。」

担当の佐藤瑞枝からも聞きました。

「このカフェのオープンまでに社内外から多くの支援やアイディアをいただきました。

メニューづくりのために、食べ物を扱う就労継続支援B型事業所を見学にいったり、外部の会社などのご協力もいただきました。カフェ経験のある店長を採用できたことも大きかったです。ベネッセ従業員の困りごとやこんなサービスがあったら喜んでもらえるのではないかを考え、忙しく仕事をしているベネッセ従業員の健康をサポートするようなサービスを設計しました。また、過去に実施した各フロアでのパンやお菓子のテスト販売の結果も参考にしながら、朝食の販売やワゴン販売を実現しました。

店名は、ビジネスメイトの社内公募により『ふらっとCafé』に決まりました。ふらっと気軽に立ち寄って欲しい、誰もが分け隔てなく"ふらっと"に語り合える場にしたいという思いが込められています。それは、多様な人材が働くベネッセビジネスメイトの社員にとっても自分らしくいられる場所にしたいという願いそのものです。

最初はサンドイッチとスープ、ドリンクだけの軽食でしたが、2年目になり、ベネッセ従業員の声を反映し、カレーなど温かい食事メニューの提供もはじめました。おかげで昼食の利用も増え、今では1日に300人近くまで来店が増えました。

ふらっとCaféは17時まで営業 おやつを楽しみにするベネッセ従業員もIMG_0543.jpg

多摩草むらの会 夢畑とのコラボレーションのきっかけ

NPO法人草むらの会は、心の病を持つ精神障がい者が安心して自立した生活ができるよう、就労支援、自立生活支援、相談支援など、様々な形で支援事業を展開しているNPO法人です。レストラン(遊夢)やクリーニング(草夢)など、様々な事業を展開されています。

夢畑は、農業の事業です。八王子由木堀之内の丘陵にある夢畑事業所を中心に、9か所約13.000平米の農園を運営しています。収穫した野菜やしいたけ、お花は、多摩草むらの会が運営するレストランや弁当屋に出荷するほかに、道の駅やイベントなどで直売もしています

多摩草むらの会サイトトップ
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ふらっとcaféが始まったばかりのころは、まだ食事の提供が難しく、お弁当の仕入れが肝でしたが、条件が合うところがなかなかありませんでした。多摩草むらの会の遊夢さんが、近くで美味しいカレーを販売していることを知った飯田は、10食でも提供可能かとダメ元で伺ったところ、ご快諾いただきました。

コロナで出社が減っている中、大量のお弁当の仕入れができませんでしたが、ほとんどのお弁当業者さんが「最低50~60食の仕入れから」となっていました。そんな状況に手を差し伸べてくださったのが遊夢さんでした。そのときからのお付き合いだそうです。

コラボレーション企画の野菜市を担当し、売り場にも立った高橋三恵から話を聞きました。

「元々『健康×環境×地域貢献』というコンセプトに沿って、八王子市の社会福祉法人由木かたくりの会さんからもシフォンケーキやクッキーを仕入れるなど、地域の作り手の紹介を積極的に行ってきました。

ふらっとcaféも2年目になりさらに何かできないかと考えていたとき、ベネッセの従業員に自信を持って紹介できるものを見つけました。夢畑さんで生産されている無農薬野菜です。野菜が福祉施設で働く方々によって作られていることを知って欲しいという気持ちもありました。

夢畑さんとのコミュニケーションを重ねる中で、コロナの影響で、多摩草むらの会さんが運営されているレストランで使用する野菜の量が減り困っているという事実も知り、もっとがんばりたい気持ちになりました。準備期間は2か月なかったと思います。野菜市でどんな野菜が提供できるかを伺い、合わせて食事メニューもコラボしようということになりました。話し合いながら内容をつめ、実施へ向けての準備を急ぎました。」

8月に実施した第1回が大好評で、12月の第2回実施を決めました。

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夢畑さんの冬野菜市開催!

第2回の野菜市は、2022年12月19日から1週間実施されました。

だいこん、にんじん、小松菜、日野菜... 冬の野菜がたくさん並びました。人気のしいたけは、すぐに売り切れ。タア菜などの珍しい野菜もありました。お野菜福袋は、かぶや白菜も入ってずっしりと重いものになりましたが、完売です。

コラボメニューは「イタリアおでんボリート」と「炊き込みご飯」。里芋入りで味がよくしみています。

「夏に続けて買いに来てくれた方が、この野菜市をきっかけに野菜に目覚めたという声を聞きました。今回は、おでんの里芋に感激して、家でもやってみますといった言葉をいただきました!夢畑さんから伺った野菜づくりの様子や調理法をそのまま従業員の方にお伝えして、楽しくコミュニケーションもできました!」と高橋。

野菜についてたずねるベネッセ従業員IMG_0525.jpg
準備万端のおでん!IMG_1856.jpg

感謝の声をつくり手に!

利用者にアンケートを取り、メッセージをファイルに入れて夢畑さんにお渡しします。作り手に感謝の気持ちをしっかりと伝えたいという「ふらっとcafé」の思いを込めています。

作成中の冬の野菜市のメッセージファイルファイル.jpg

夢畑さんから感謝のメッセージをいただきました!

夢畑の河野さんより、メッセージをいただきました。

「手間暇をかけた安心安全な野菜を、リーズナブルな価格で提供していくことにこだわっています。なぜならメンバーさん(障がい者)の生きがいとなる仕事場を提供していくことと、薬の服用が多いメンバーさんに『健康な野菜を食べさせてあげたい!』という二つの強い思いが根底にあるからです。農福連携圃場として、NPO法人多摩草むらの会が立ち上がりました。

ここでは、農薬・化学肥料・動物性肥料を不使用の野菜を生産しています。一般的な野菜(慣行野菜)は、除草剤をまいて数10分で作業が終わり、野菜の生育に必要な肥料も、化学肥料を買って畑にまいて簡単に終えますが、夢畑では、人間の手により除草をし、堆肥などを自ら作るため、通常の何10倍もの労力が必要です。さらに野菜が育つための土作りの研究や技術も(職人技)必要となります。日々の作業労力を担っているのは、ほかでもないスタッフと共に働いてくれているメンバーさんです。

今回ベネッセさんとのコラボ企画により、ベネッセの皆様に召し上がっていただきました野菜は、そんな頑張るメンバーさんの工賃となり生活を支えています。本当にたくさんご購入いただきまして、ありがとうございました。

私たち夢畑のメンバー、スタッフは、皆様に安心でおいしい野菜だと感じていただけたなら、何よりのよろこびです。これからも夢畑をよろしくお願いいたします。」

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地域に愛される会社に!

最後に飯田から今後について聞きました。

「カフェの運営も安定し、野菜市のような特別な企画も実施できるようになり、カフェの事業に挑戦できて本当によかったです。現在はベネッセ従業員限定のカフェ運営ですが、いつかは従業員の方々だけでなく、地域の皆様に貢献できる場を持てればと思います。これからも福祉や地域とのつながりを大切にし、地域に愛される会社になることを目指しています。」

ベネッセグループは、今後も一人ひとりの「よく生きる」を支援し、地域社会への貢献を目指します。

最終更新日:2023年02月13日