「子どもたちが未来を切り開いていく助けになりたい!」その思いを体現した未就学児向けテレビ番組「しまじろうのわお!」

  • SDGs教育

2023.02.03

「こどもちゃれんじ」のキャラクターである「しまじろう」を主人公にしたテレビ番組はすでに30年の歴史があります。「しまじろうのわお!」となってからも10年以上、子どもたちによりそいながら、外に目を向け、世界の面白さを感じてほしいと「でかけよう!せかいは、そとがおもしろい!」をコンセプトとしています。

2021年のリニューアルから、「サステナビリティ」にこだわった番組作りをしています。その思いをご紹介します。

番組TOP.JPG時代、世の中の変化に応え『サステナビリティ』を核とした番組作りを開始

担当の安野英子に番組作りについて聞きました。

「子どもたちが世界の面白さを知りながら、社会性を身に着け、豊かな心を持ってほしいと、『自然科学』、『音楽』、『国際理解』、『知育』など、バラエティ豊かなテーマを『わお!』(驚き)切り口にお届けしています。『サステナビリティ』を番組の核としたのは2021年度からです。

アニメや実写のテーマだけでなく、キャラクターの服装や話し方などにもサステナブルな社会を目指すのに重要な、環境や人権の課題を意識しています。

かつては、「しまじろうのお母さんは車の運転があまり上手ではなく道に迷う」「お父さんは外で働いてお母さんは家事」といった、無意識に偏った設定でアニメの物語が作られていたこともありました。視聴者の方からご指摘をいただいたこともあります。時代が変わり、子どもたちの考え方や価値観を育んでいくには、より多様な世界を提示していくべきであると思ったのです。

例えば、母親も在宅で働き始め、服装も動きやすいパンツスタイルにし、父親が家事や育児を当たり前にする姿を描いています。車いすを使うキャラクターあみりいも登場しました。

しまじろうと妹はなちゃん、お母さんmother.png
しまじろうとあみりいスクリーンショット (130).png

感染症や戦争といった、困難が多く先が見えにくい世の中であっても、子どもたちに未来をしっかりと切り開いて生きていく力をつけてほしいと思っています。環境問題、多様性、未来のこと...、少しでも子どもたちに興味・関心を広げられるような身近なテーマを切り口に構成しています。」

「しまじろうのわお!」から親子の会話が生まれ、広がる!

新型コロナ感染予防促進や生物多様性、リサイクルなどのコンテンツへの感想が親子から届いています。

新型コロナ感染予防について学ぶしまじろう~しまじろうチャンネルより~hand washing.png

●新型コロナ感染予防コンテンツに寄せられた声

・コロナ対策を子どもがしっかり理解していて驚きました。
・「患ってしまった人を差別してはいけない」との内容にハッとさせられました。大人こそ、観るべき番組です。

●生物多様性のコーナーで「オオサンショウウオ」をとりあげた回での声

・工夫して考えれば、街中でも生態系を崩さずに共存できるという可能性を感じました。実例を見て、思考の大切さを親子ともに学びました。
・子どもたちの代の未来のためにも、自然を守っていかねばと再認識しました。

●リサイクルコンテンツに寄せられた声

・「パパのビールの缶はリサイクルできる!」と私にリサイクルを教えてくれました。

●アニメにあみりいが出た回での声

・車いすでも、工夫をすればみんなと一緒に楽しく遊ぶことができる。ハンディをハンディと感じさせないポジティブな女の子の姿勢に好感を持ちました。

・車いすに乗っている子どもとどうやったら一緒に遊べるのか、みんなで考える姿がいいと思いました。

親子でご覧になっている方も多く、子どもだけでなく親子で見ることで会話が生まれ広がることを期待したいと安野は話します。

分身ロボットOriHimeと開発者吉藤オリィ氏、しまじろうとともに登場!

2023年2月11日(土)放送予定回のテーマは「You're not alone.(一人じゃないよ)」です。ここでは分身ロボットOriHime*と開発者吉藤オリィ氏に登場いただきます。その担当の川村裕紀にも話を聞きました。

*OriHimeは、操作者(パイロット)が遠隔から操作し、分身としてまるで「その場にいる」ような感覚を共有できるロボット

「技術の進歩や未来の様子を伝えるところから始まった企画ですが、単なる最新技術を紹介するのではなく、技術によってできることが増え、それによって起こる何かを子どもたちが感じてほしいと思っています。これまでには、より早く必要なものが配達できるために、ドローンでのテストをする様子なども紹介しました。

分身ロボットOriHimeは新しい技術であり、その結果、「人と人がつながる」というところに大きな意味があると思いました。また「できないことをできるようにしたい」「何らかの理由で外に出られない人を孤独にさせない」という、開発者・吉藤オリィさんの強い想いが新しい技術や可能性を生み出すことをひしひしと感じました。

OriHimeを通じて吉藤オリィさんの想いに番組スタッフが共感し、一人ひとりがその想いを咀嚼して1つの作品、映像になっています。番組開始以来、今回のようにどの作品も丁寧に作り上げるDNAが紡がれていると思っています。」

番組内では、しまじろうとOriHimeが様々なところにでかけて、たくさんのOriHimeとOriHimeパイロットの活躍を紹介します。

大きなOriHimeに案内されるしまじろうと小さなOriHimeスクリーンショット (138).png
分身ロボットカフェ DAWN ver.βにて しまじろうと吉藤オリィ氏スクリーンショット (159).png

最後に安野は話しました。

「ベネッセの理念である『よく生きる』を体現している番組です。自分の家族や友人に知ってほしい内容です。多くの人に見てほしいです。」

子どもたちが一人ひとりが、自分の力で未来を切り開いていけるような社会を目指して、活動を続けます。

最終更新日:2023年02月03日