マテリアリティ活動事例
公開日:2020年08月31日
コロナ禍で再認識した価値と生まれた価値「オンラインクラスベネッセ」
ベネッセコーポレーションでは通信教材である「進研ゼミ」と対面での学習指導を組み合わせたサービスとして「クラスベネッセ」という教室を2015年より展開しており、2020年4月現在、直営・FC計68教室を展開しています。「クラスベネッセ」の特長は、教材として進研ゼミを活用した「自ら学ぶ力」を伸ばすレッスンにあります。家庭学習も含めた学び方を指導し、生徒の主体性を引き出しながら成績向上につなげています。
2020年に突如世界的に拡大した新型コロナウィルス感染症は、子どもたちの学びにも大きく影響を及ぼしました。通信教育×対面指導の組み合わせで学習の相乗効果と子どもの可能性を広げることを命題としてきた「クラスベネッセ」も、全国の学校の一斉休校を受け、3月2日から2週間の休講。一度は再開したものの、4月に緊急事態宣言が発表され、再び休講せざるを得なくなりました。休講当初は家庭学習用の宿題を郵送し、電話でのコミュニケーションを中心にご家庭をサポートさせていただきましたが、日が経つにつれ、新型コロナウィルス感染症の影響は想定以上に大きく、また長期にわたることがはっきりしてきました。
『このままではいけない』―「クラスベネッセ」はこれまでの通信教育×対面指導のサービスをオンラインでも提供できるよう開発を急ぎました。
教室のようにコーチが寄りそって一人ひとりの子どもたちをサポートしていきたいという想い、そして、子どもたちの学習時間を確保し、「クラスベネッセ」がこだわり続ける「自分で学ぶ力」を身につけてもらいたいという想いを約2週間で形にしていきました。
5月には教室で定期的に開催するオンライン学習会と、コーチと生徒1:1でのオンライン個別レッスンの組み合わせによる「オンラインクラスベネッセ」が始動し、8割以上のクラスベネッセ会員にご受講いただきました。
会員&保護者の方の声
- うちの子が久しぶりに笑顔になりました。
- 学習会でわからなかった問題を、個別レッスンで聞けるのが良かった
- チャットのやり取りでやる気が出る
- みんなとやっているから「頑張らなきゃ」と思えた
- オンライン学習会は(再開後も)続けてほしい
6月以降、教室での対面指導を再開していますが、多くの子どもたちが「クラスベネッセ」の再開を待ちわび、感染予防対策のためにさまざまな不自由がある中でも笑顔で教室に通ってくれています。子どもたちにとって学校でもなく、自宅でもない第3の居場所である教室の価値。その重要性を改めて認識しています。一方で、再開後も一定数の会員がオンラインでの学習を継続しており、オンラインならではの価値を見出すこともできました。予期せぬコロナ禍で再認識した価値と新しく生まれた価値。オンラインとリアルが融合した新しい「クラスベネッセ」として、これからも子どもたちに「自分で学ぶ力」を伝え続けます。
VOICE
ベネッセコーポレーション
クラスベネッセ事業本部 FC推進室
岡本 真生子
クラスベネッセの個人別指導は、一人ひとりの可能性を見つめながら、学力はもちろん「学ぶチカラ」を伸ばします。これからも地域の進研ゼミ会員の皆様に必要な教室であり続けるために、対面指導の良さとオンラインの良さを組み合わせ、新しい学びの形を創っていきたいと思います。