経営

株式会社ベネッセホールディングス

代表取締役社長CEO 小林 仁

ウェルビーイングの在り方を社会と共創する「ベネッセ ウェルビーイングLab」を設立

幸福学の専門家・前野隆司氏、ウェルビーイングの研究者・石川善樹氏もフェローとして参加
一人ひとりの多様な価値観の交流、ウェルビーイングへの理解を深める機会を創出


 株式会社ベネッセホールディングス(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長CEO:小林 仁、以下:当社)は、本日「ベネッセ ウェルビーイングLab(ベネッセ ウェルビーイングラボ)」(以下:ラボ)を設立しました。

WellBeingLab.pngwww.benesse-hd.co.jp/ja/well-being/


【設立の趣旨】

 当社は、1990年にフィロソフィ・ブランドとして「Benesse=よく生きる」を発表し、1995年にはBenesseを社名に掲げました。以来、約30年にわたって教育や介護、生活といった、人生そのものとも言える事業内容を通じて、お客様の一人ひとり異なる「よく生きる」を支え、見つめてきました。サステナビリティやSDGsが目指す方向であるWell-Being(よく生きる)を理念にもち実践してまいりました。
 社会のありかたや個人の考え方は、当社が「Benesse=よく生きる」を掲げた90年代当時よりもさらに多様化が進みました。今回設立するラボでは、「ウェルビーイングでありたい」と考える様々な方に向けて、ベネッセがこれまで培ってきた知見・リソースを活用したサイトでの情報発信と、ワークショップなどのリアルな対話・理解の機会提供を行います。また、その活動を通して当社自身もこれからの「よく生きる」のあり方への理解をアップデートしていきます。ラボの活動から生まれた考え方を、事業化する可能性や、あるいは起業家を支援することも視野にいれながら、「ウェルビーイングとは?」という"問い"を中心に、私たちは新しい可能性を広げていきます。


【ラボの概要】

■ 2022年4月に新設したESG・サステナビリティ推進本部の担当役員である、常務執行役員 兼 ESG・サステナビリティ推進本部長の岡田晴奈が所長を務めます。
■ 社外の有識者にフェローとしてご参加いただきます。幸福学の専門家である慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授の前野隆司氏、ウェルビーイングに関する研究者である予防医学研究者の石川善樹氏を招きます。
■ 2023年2月にオープンセミナーを予定しています。その後は子ども、学生、社会人、子育て世代の方、ご高齢者などさまざまな方にご参加いただけるワークショップなども企画していきます。

【フェロー紹介】

230105人物1.png

前野 隆司
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授

84年東工大卒。86年東工大修士課程修了。
キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、慶應義塾大学理工学部教授、ハーバード大学客員教授等を経て、2008年より慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科教授。

●就任メッセージ
 もともと会社名がベネッセ(=よく生きる=ウェルビーイング)であるベネッセさんがウェルビーイングLabを開設されるという必然を心強く思います。フェロー就任に際し、世界中の人々の平和と幸せのためにこのラボの活動の進展を大いにサポートさせていただくことを誓います。また、ラボの発展と世界への貢献を心より応援しています。私たちは、次世代の人類に自信を持ってバトンを渡すために、誰もが「よく生きる」世界を作ることに注力すべきです。未来は私たちにかかっています。いま日本は人口が減少し経済が停滞し閉塞感に包まれているという見方もありますが、私はそうは思いません。経済成長に偏りすぎていた時代から、「よく生きる」こと第一優先の時代へ。産業革命以来の大変革期にあって、日本は産みの苦しみをそろそろ終え、ウェルビーイング推進をリードする国として復活するときです。和の国(Land of peace and harmony)のこのラボから、世界を変えましょう。

230105人物2.jpg

石川 善樹
予防医学研究者、医学博士

東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。

●就任メッセージ
 よく生きる(Well-being)とは、刻々と変わる自身や環境に対して、適応し続けていくということです。だからこそ、Well-beingという単語には、現在進行形を意味する「-ing」が含まれています。ゆえに、「よく生きるとは何か?」という問いは、何か固定的・絶対的な答えがあるわけではなく、自身の状況や置かれた環境によって、多様な方向性が存在し得るということでもあります。一方で、それほど動的な概念であるがゆえにWell-beingは捉えにくく、様々な持論やデータが氾濫し、わかりづらさや混乱の原因ともなっています。
 以上の背景を踏まえ、わたしが本ラボに期待したいのは、「スタンダード的な存在」になることです。言い換えれば、みんな違ってみんないい、というスタンスをとらないということです。もちろん、一人一人の「よく生きる」があってしかるべきです。しかし、よく生きるための「土台」については共通項が得られるはずですし、その土台を足掛かりとして、多くの人がそれぞれの「よく生きる」に向かって歩みを進めていける。そんなラボになったら素晴らしいなと期待しています。

【所長コメント :ベネッセ ウェルビーイングLab設立にあたって】

230105人物3.jpg

株式会社ベネッセホールディングス
常務執行役員
ESG・サステナビリティ推進本部長
兼 ベネッセ ウェルビーイングLab所長
岡田晴奈

 私たちは、「よく生きる」を企業理念に掲げ、赤ちゃんからお年寄りまで、人の一生に寄り添って、その方の好奇心や向上意欲を支援していくことで、社会とこれからの時代のウェルビーイングを実現していきたいと考える企業グループです。

 ウェルビーイングのかたちは人によって違うはず。でも一人ではわからないこともあるから、ウェルビーイングの専門家の方をフェローに迎えながら、ウェルビーイングでありたいと願うさまざまな方とともに一緒に考えていきたいと思います。様々な価値観に触れ、思いもよらない見方や考え方を知ることでワクワクすることが起きるかもしれません。こんな情報があったらいいな、こんな活動をやってみたいなど、あなたの声をお聞かせください。これからのウェルビーイングを一緒に創っていきましょう。

最終更新日:2023年01月05日