教育

Times Higher Education

株式会社ベネッセホールディングス

「THE 日本大学ランキング 2023」発表

※『THE 世界大学ランキング日本版』は、2023年より『THE 日本大学ランキング』に名称変更致します


 世界で最も権威のある英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(以下「THE」)は、高等教育界に特化したデータ・分析・情報を提供し続けており、「世界大学ランキング」を2004年から発表しています。この度、THEはベネッセグループの協力のもと、大学の教学改革やグローバル化の推進に向けて、「THE 日本大学ランキング2023」を発表いたします。
 ベネッセグループは2016年にTHEと業務提携契約を締結し、THEの国内総合パートナーとして協力してまいりました。「THE 日本大学ランキング」は2017年3月に1回目の発表を行い、今年で7回目となります。毎年秋にTHEが発表する世界大学ランキングでは「研究力」を軸に据える一方で、日本大学ランキングは、日本の教育事情により即した形で大学の魅力や特性が表れるように、大学の「教育力」を測る設計となっています。
 ランキング指標は「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野で構成されています。一般的な国内の大学ランキングは、主に入学時の学力(合格基準)が軸になっていますが、本ランキングは学生の学びの質や成長性に焦点を当てたものとなっています。
 日本大学ランキングの2023年版では271大学がランク付けされました。
 総合ランキングでは、東北大学が昨年に続き4年連続で1位に、東京大学も昨年に続き2位に、3位に大阪大学(昨年同率3位)、4位に東京工業大学(昨年同率3位)が、続いて5位は昨年に続き京都大学、6位は昨年から一つランクを上げて九州大学(昨年7位)がランクインしました。また、国際基督教大学が2つ順位を上げて初めてトップ10に入りました(10位)。
 分野別ランキングでは、「教育リソース」で東京医科歯科大学が再び1位となり、「教育充実度」は国際基督教大学が初めて1位になりました。「教育成果」は京都大学、「国際性」では立命館アジア太平洋大学と、昨年から1位に変化はありません。(ランキング詳細については、次ページ以降をご覧ください)
 THEは、日本に特化したランキングを制作する理由として、日本の大学をより深く、詳しく取り上げることで、より多くの大学の強みを広く世界に示すため、としています。THEおよびベネッセグループは、大学ランキングを順位そのものにとどめることなく、大学独自の魅力や特性を客観的に把握するツールとして、大学改革でのプロセスで活用していただきたいと願っています。
 日本の大学における教育改革の一指標とするとともに、国内外の大学進学希望者にとって大学選びの一助になれば幸いです。


Times Higher Education (THE)について

THEは50年にわたり高等教育界に特化したデータ・情報を提供し続けている世界的なオーソリティです:

www.timeshighereducation.com  @timeshighered


THE日本大学ランキング2023【ランキング指標】    

 2023年版のランキング指標は、2022年版から変更はありません。2019年版以来、指標における「教育充実度」の充実を図る目的で、"教員・学生の交流、協働学習の機会"、"授業・指導の充実度"、"大学の推奨度"の3つの学生調査の結果が、重要な指標項目としてランキングに反映されています。

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【指標の補足説明】

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THE 日本大学ランキング 2023【総合順位】(50 位まで抜粋)

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※詳細は「THE 日本大学ランキング」日本語公式サイトをご覧ください。 https://japanuniversityrankings.jp/

THE 日本大学ランキング 2023【分野別順位】(20 位まで抜粋)

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THE Chief Global Affairs Officer:Phil Batyによるコメント

人物THE0323.jpg この国に特化した日本大学ランキングにより、日本の高等教育の質をより深く、豊かに知ることができます。
 今回私たちは、学生数ベースの大学規模別にデータを分析し、コロナ禍後の回復ペースが、規模ごとに若干異なることを発見しました。全体的に、小規模の大学は、コロナ禍前は学生のエンゲージメントが高い傾向にありましたが、パンデミック時にはより大きな影響を受け、教員と学生の交流や協働学習のレベルをコロナ禍前のレベルに回復させるのに苦労しているようです。
 東北大学が4年連続で首位を維持したことは、非常に素晴らしいことであり、同大学のレベルの高さを明確に示しています。東京大学は2位を維持し、これも高く評価したいと思います。
 トップ10の大学の顔ぶれは昨年とほぼ同じで、九州大学が1つ順位を上げて6位、国際基督教大学が2つ順位を上げて初めてトップ10に入りました。上位層のこの安定感は、日本を代表する大学の泰然性と回復力を証明するものです。
 日本大学ランキングは、国内外から日本で教育を受けようとする全ての学生にとって、素晴らしいカスタムメイドのリソースであると同時に、大学の経営者や政策立案者にとって強固なベンチマークと意思決定ツールを提供しています。

以上


最終更新日:2023年03月23日