教育

株式会社ベネッセホールディングス

代表取締役社長CEO 小林 仁

ロールモデルに出会える探究型の小中学生向けオンライン講座 「みらいキャンパス」2023年3月より提供開始

~保護者・各界識者ら100人とともに「これからの子ども達に届けたい」プログラムを共創~
「自分の興味・関心テーマの発見」や「自分の未来に向けた可能性を拓く学びの体験」を
各界で活躍する「ロールモデル」との対話を通して提供


 株式会社ベネッセホールディングス(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長CEO:小林 仁 、以下:ベネッセ)は、2023年3月より小学生・中学生を対象にした「少人数×対話型」の探究的な学びのオンラインライブレッスン「みらいキャンパス」を始めます。

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■ウェブサイト: https://miraicampus.benesse.co.jp/mc/2022winter


 各講座8名程度の少人数形式のオンラインライブレッスンで、受講者は約70講座(スタート時予定)のなかから自分の興味にもとづいて、好きな講座を自由に選んで参加します。レッスンでは、小中学生の子どもにとってリアルなロールモデルとなる社会の各領域で活躍中の講師と出会うとともに、講師や他の受講者との対話型のコミュニケーションをとおして多様な価値観に触れる体験を提供します。こうしたレッスン内容を通して子どもの学ぶ動機を醸成し、かつ興味あるテーマへの探究を深めます。
 プログラムなどの講座詳細については、3月の受講受付スタートに向けて、上記ウェブサイトにて随時公開していきます。

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<「みらいキャンパス」レッスンの特徴>

● 既存の教科でなく、子ども自身が自分の「好き」「得意」を軸に横断的・総合的な探究型の学びを選び取っていける、新しい学びの選び方を提供。
● 未来のテクノロジー、アートとサイエンスの融合など、未来の可能性を拓くSTEAM領域の学びのラインナップを充実。
● 子どもたちのリアルなロールモデルとなる、実社会で活躍する一流の講師陣を迎えて、子どもたちと直接対話を重ねる形でレッスンを進行。


【講座開発に至る議論~コンセプトは保護者や識者を交えたコンソーシアムで共創】

 ベネッセでは、2022年に保護者および教育者・企業経営者・NPO・ジャーナリストなどの各界識者らとともに今後の子どもたち学びのニーズを検討するオンラインのコンソーシアム「未来会議」を結成し、約1年にわたって「これからの時代を生きる子どもたちの未来に、どのような学びの環境を用意していきたいか」を議論しながら、今回の「みらいキャンパス」プログラムを共創しました。

image0106_2.JPG 議論の中では、VUCAとも言われる予測不可能で先行き不透明な未来を生きていくことになる子どもたちに、「自分の軸(ものの見方や価値観、強み)をもって考え、行動できる人になってほしい」という声が続出しました。

 これを背景に、「みらいキャンパス」のプログラムは、教科にこだわらず、人を軸に「ロールモデルに出会えるヒューマンライブラリー(人間図書館)」を提示し、そこから自分の興味関心のあるテーマを選ぶという、従来ベネッセが提供してきた講座にない構成となりました。興味・関心テーマについて、学ぶ動機を生む憧れのロールモデルと共に探究的な学びを深め、自分の価値観や物の見方を研ぎ澄ませていくレッスン構造になっています。

 コンソーシアムの議論をもとに構成したプログラムを今夏にテスト開催したところ、各講座満席となる反響を得て、今回の本格スタートとなりました。


【講座開始の社会的な背景 ~教育の変化や子どもの課題】

1)これからの子どもたちに求められる「⾃ら課題を⾒出し周囲と協働して解決する⼒」

 グローバル化の急速な進展、産業構造や就業構造の転換、⽣産年齢⼈⼝の急減、AI等技術の進展など、大きな変化が続く社会を背景に、これからの社会に出ていく子どもたちには「知識」「技能」でなく、「⾃ら課題を⾒出し周囲と協働して解決する⼒」が求められるようになっています。
 求める力の変化に伴い、学びのあり方も変化しています。小学校~高等学校まで探究的な見方・考え方を働かせて、横断的・総合的な学習を行う授業(探究学習)が行われるようになり、多様な資質・能力が評価されるようになっています。多様な資質・能力を評価する一つの例として 例えば大学入試では、受験者に志望動機を求め、面接を重視する総合型選抜を含む年内入試の比率が増加しています。中学入試では各校の重視する教育内容に合わせ、プレゼンやプログラミングなどを通して自己アピールをするといった選抜方法も生まれています。

2)「学ぶ意欲の低下」のなか、興味を持ったことに打ち込む子どもほど「自ら学ぶ」「挑戦したい」

chart0106_1.png●「勉強しようという気持ちがわかない」子どもが54.3%

こうした変化のいっぽうで、子ども側の大きな課題となっているのは「学ぶ意欲の低下」です。
 ベネッセの社内シンクタンク・ベネッセ教育総合研究所が東京大学社会科学研究所との共同研究プロジェクトで行った調査「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」では、「勉強する気持ちがわかない」の肯定率が調査対象全体の小4~高校生において2019年の45.1%から2021年には54.3%に増加、さらに小4~6生においても33.0%から43.1に増加するなど、子どもたちの学習意欲が低下する傾向が明らかになりました。


●興味を持ったことに打ち込む子どもほど「自ら学ぶ」「挑戦したい」

chart0106_2.png こうした子どもの学びへの意欲の課題に対して、上記調査のデータをさらに分析したところ、「興味を持ったことに打ち込む」と自認する子どもほど、「勉強しようという気持ちがわかない」比率が低いほか、「人に言われなくても勉強する」「難しいことや新しいことにいつも挑戦したい」「将来の目標がはっきりしている」等の肯定率が高い傾向も見られました。

 このような状況を踏まえて、子どもの興味を広げ、それに打ち込んでもらう機会を作るために、このたび「みらいキャンパス」を開講します。

 【データ出典】
  ※東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2021」
  https://berd.benesse.jp/shotouchutou/research/detail1.php?id=5703


【プログラム一覧】

 現在、開講を予定している内容は以下のとおりです。
 3月のスタートに向けて、ウェブサイトにて随時プログラムを追加公開していきます。

領域講師名授業概要
サイエンス 雨宮崇
(科学コミュニケーター)
身近にある先端科学「センサー」に注目して、自分の「できたらいいな」をかなえる「設計図」作りに挑戦する
テクノロジー 芦部洋一郎
(数学科教員。Microsoft認定教育イノベーター)
自由に世界を作り上げられる、大人気のマインクラフトで、動物と一緒に学べる理想の学校を創る
数・図形 齋藤颯
(データ分析のプロ)
数の不思議な力を体感!データを使って身近な生活を変える知恵を学ぶ
アート・表現 寺島義智
(未来創造サポート代表)
「SDGs」×「レゴ®シリアスプレイ®メソッド」
レゴ教材を活用してテーマに沿った自分のアイデアを形にしていくワークショップ
グローバル 仲本千津
(ウガンダ在住の社会起業家)
アフリカ発のファッションブランドの立ち上げを体感して 新しい価値の作り方を学ぶ
生きる力 こどもプレゼン教室 
presented by Kids Presen Station
自分の言いたいことをうまく伝える「プレゼン力」を皆で磨いていく
ペアレンティング 吉野加容子
(発達科学コミュニケーション代表)
脳科学×教育学×心理学の専門家と、『自己肯定感と行動力を引き出す親子のコミュニケーション』について考える
じぶんづくり 中楯浩太
(自分軸メンタルコーチ)
「自分らしさ」ってなんだろう?自分の良さを再発見していくお子さま向けのワークショップ

※一部、保護者向けのプログラムも開催します。

【保護者向けセミナー開催について】

「みらいキャンパス」開講にあたって、保護者を対象とした無料セミナーを以下の概要で開催します。未来に向けて子どもに必要な学びや、そのための大人の役割について考えるきっかけをお届けます。

● タイトル:みらいキャンパスでかなう「自己決定力」を育む学び方
● 日時  :2023年1月21日(土)11:00~12:30
● 対象  :先着100名
● 内容  :①特別講演「未来をひらく学び」
       矢萩邦彦氏(アルスコンビネーター/知窓学舎塾長/多摩大学大学院客員教授)
      ②ベネッセ「みらいキャンパス」総合責任者による「みらいキャンパス」のご説明
● 申し込み: https://miraicampus.benesse.co.jp/mc/2022winter

最終更新日:2023年01月06日