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ベネッセビジネスメイトが「令和元年度障害者雇用エクセレントカンパニー賞」を受賞

ベネッセグループの特例子会社である㈱ベネッセビジネスメイトは、東京都産業労働局が主催する「令和元年度障害者雇用エクセレントカンパニー賞」を受賞しました。

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(写真は、9月11日に都内で行われた表彰式の模様です。東京都知事 小池百合子氏より「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」を授与いただきました)

●ベネッセビジネスメイトについて

ベネッセグループは企業理念「Benesse = よく生きる」のもと、グループ各社で「人の'よく生きる' を支援する」活動に取り組んできています。
グループ会社であるベネッセビジネスメイトでは、働く意思と能力を有する障がい者に対し、雇用機会と能力発揮の場を継続的に提供し、障がい者の「よく生きる」を実現する様々な取り組みを行っており、2019年4月現在で、158名の障がい者を雇用しています。
具体的な取り組みとしては、障がい者の特性を理解し、その特性に応じた業務の提供や定着支援を行い、採用前実習~適正配置の仕組み、障害者が働きやすくなる工程改革「楽ジョブ」の推進、障がい者の定着支援・相談体制の整備などを行っています。
また、地域との連携も重視し、特別支援学校や中学校などの生徒向けの体験実習、企業や就労移行支援事業所などの会社見学、そして特別支援学校での出前授業などにも積極的に対応しています。
今後も引き続き、継続的な障がい者の皆さんの活躍と自立支援の取り組みに力をいれていきます。

●ベネッセグループの障がい者雇用推進の取り組み

ベネッセグループでは、障がいのあるなしにかかわらず、それぞれの能力・適性にあわせて能力を発揮しやりがいをもっていきいき働ける職場を整備しています。
その中で、積極的に障がい者の雇用も進め、コンプライアンス(法定雇用率のクリア)を高いレベルで実現し続けるとともに、ベネッセグループ全体で多様な人材を受け入れられる風土、障がい者雇用もあたりまえになっている状態を目指しています。

グループ全体の障がい者雇用実行体制においてベネッセビジネスメイトは、「障がい者雇用ノウハウの積み上げ」「グループ各社の障がい者雇用支援」「グループ障がい者相談窓口」の役割を担っています。
 ⇒ベネッセビジネスメイトについて
 ⇒ベネッセビジネスメイトの受賞・表彰事例について
 *「社員が生き生きと働ける環境に関する内容」部分をご覧ください

●「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」について

東京都「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」は、障がい者法定雇用率を達成している都内企業のなかでも、障がい者の能力開発や処遇改善を積極的に行うなど、特色ある優れた取組を行う企業5社を選んで表彰する東京都独自の制度です。
障がい者が職場で活躍できる環境整備の促進、障がい者雇用に関する周知啓発を目的とした表彰であり、受賞企業の取組は、都のホームページや事例集などで広く紹介されます。
今回の受賞では、表彰にあたって、ベネッセビジネスメイトの以下の3つの取り組みを取り上げていただきました。

1)「楽ジョブ」として、複雑な業務をユニバーサルでシンプルな工程に組み立て直すことで、障がい者の職域を拡大している。
2)少人数のチームの「キャプテン」として、指導力がある知的障がいのメンバーを任命し、モチベーションアップやチームの生産性向上を実現している。
3)インターンシップの受入れなど、近隣の大学と連携した発達障がいの学生の就労支援モデルを展開している。

●今回取り上げていただいたベネッセビジネスメイトの取り組み詳細について

1)「楽ジョブ」の詳細

「楽ジョブ」とは、「仕事を楽にしよう、仕事を楽しくしよう」という取り組みです。
複雑で難易度の高い業務の工程・設計を見直し、さまざまな特性をもった障がいのある社員が働きやすいユニバーサルでシンプルな業務に変えていくことを推進しています。

例)OAセンターでの業務工程改革
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従来は、コピーから後加工までを1人で完結させる「業務完結型」だった業務について、業務工程を細分化し、個人の特性・強みに合わせた「適正配置型」に変更しました。
これにより、2008 年健常者 18 名・ 障がい者 2 名でスタートしたOAセンターのチームが、2018 年には健常者 7 名・ 障がい者 15 名となり、より多様な障がい者が働く組織を実現しています。

2)スタッフのモチベーションアップやチームの生産性向上への取り組み

担当業務で経験を積み、業務スキルはもちろんリーダーとして指導力もある知的障がいのあるメンバーを、少人数のチームの業務リーダー「キャプテン」として任命(2019年5月現在で9名)しています。
制度の運用にあたっては、指導力のあるメンバー間で1年ごとにローテーションをするなどの工夫をしています。

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また、今回事例として紹介いただいた上記「キャプテン」制度の他に、スタッフ個々人のキャリアアップを意識した取り組みとして「ジョブローテーション」や、ビジネスのベースとなる「ビジネスマナー研修」「コミュニケーションスキル研修」なども実施しています。

3)積極的なインターンシップの受入れ

ベネッセビジネスメイトは、障がい者雇用が当たり前になっている社会を目指して、自社内の活動にとどまらず、社外と連携した活動についても積極的に取り組んでいます。
2015年からは、本社が近い明星大学と連携により、発達障がいを持つ大学生の「働きたい」を支援するインターン受け入れの取り組みをスタートし、これまで延べ13名を受け入れてきました。(翌16年からはさらに長期の就労支援もスタート)

受け入れに当たっては、障がいのある学生の特性・体調に応じて業務を分解し、短時間やシフト制で軽作業から働けるようにするなどの工夫をしています。
この結果、受け入れ学生からの新卒就職実績も生まれています。
(この取り組みは2017年Good JOB Award 準大賞を受賞しました)

(ベネッセビジネスメイトの社外との連携活動実績)
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最終更新日:2019年09月20日