2018/04/30

断る力は、自分を守る「心の距離感」

【安全インストラクター武田信彦のコラム「一般市民による防犯とは?」】(第19回)

 

 前回、身を守るための「距離感」について述べました。あいさつやコミュニケーションはとれても、触られない、つかまれない距離を覚えておくことは重要です。ところで、距離感が必要なのは、身体的なことばかりではありません。「心の距離感」も重要なのです。触られない距離を保っていても、悪意ある人に心理的にコントロールされてしまうと、自ら危険な状況へ近付く、ついて行ってしまう...などの状況が生まれてしまうからです。身を守るためには、身体の距離、心の距離、両方の距離感をおぼえておく必要があります

 

 とくに、誘い文句、お願いごとなどをされたときは、注意が必要です。「おかしいな...」と感じたら、キッパリ断ります。しかし、大人も子どもも、断ることに慣れていないかもしれません。おすすめの断り方は、「できません!」。ついて行かない、乗らない、見に行かない...すべての行為に対して、キッパリ断る意思表示となります。子どもたちが、咄嗟にできるようするためには、身近な大人と繰り返し練習することが効果的です。ところで、もっと難しい場面が、パソコンや情報端末等を利用したネットでのやりとりです。アプリやゲームなどで交わされる個々のやりとりは、外部から見えないため、個人情報は伝えない、直接会う約束をしないなど、自分を守るための「心の距離感」を伝えておく必要があります

 

 

 

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執筆者:武田信彦(たけだ のぶひこ)さん

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うさぎママのパトロール教室主宰

安全インストラクター

 

犯罪防止NPOの幹部などを経て、2006年より安全インストラクターとして活動を開始。 「一般市民としてできる安全のコツ」をテーマに全国で講演やセミナーなどを多数実施中。 子どもたちの安全力向上を目的とした「安全ワークショップ」も好評を得ている

 

サイト : うさぎママのパトロール教室 http://www.usagimama.com/


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