2018/03/30

自分を守るコツ、人との「距離感」

【安全インストラクター武田信彦のコラム「一般市民による防犯とは?」】(第18回)

 

 中高生時代は、空手を稽古していました。大学1年生で黒帯を得たときはうれしかったものです。また、青春のほとんどを繁華街でのパトロール活動に費やしました。武道と、パトロールでの事案対応、共通していることは「距離感の大切さ」です。とくに、パトロールの現場では、接近してくる人、対応する相手との距離を保つ難しさとコツを学びました。距離をとり過ぎれば、コミュニケーションを拒絶することになります。また、距離が近すぎると、すぐに手が届くため、万が一攻撃されると重大な被害を受ける危険性があります

 

 子どもたちの安全セミナー等では、「予防力」に続いて、「距離感」を伝えています。あいさつや会話ができても、「触られない、つかまれない」こと。しかし、「〇メートル離れなさい」とマニュアル的に教えられるものではありません。地域の人たちとのあいさつなど、健全なコミュニケーションを否定することにもなるからです。私のプログラムでは、新聞棒を用いて1メートルほどの長さを確認します。「これ以上近づいてきたら、触られる...」ギリギリの長さを知り、接近してくる人、そばにいる人に意識を向ける練習をします。街の中では、1メートルですら保ち続けるのは難しいですね...。ところで、子どもの連れ去り等の被害を防ぐためには、「心の距離感」も必要になります。キーワードは、「断る力」です。
 

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執筆者:武田信彦(たけだ のぶひこ)さん

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うさぎママのパトロール教室主宰

安全インストラクター

犯罪防止NPOの幹部などを経て、2006年より安全インストラクターとして活動を開始。 「一般市民としてできる安全のコツ」をテーマに全国で講演やセミナーなどを多数実施中。 子どもたちの安全力向上を目的とした「安全ワークショップ」も好評を得ている。 サイト : うさぎママのパトロール教室 http://www.usagimama.com/


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