2019/11/29

見守りの負担感と「ながら見守り」

 

  

【安全インストラクター武田信彦のコラム「見守りの負担感と「ながら見守り」」】(第37回)

 

 

 

 10月11日は「安全・安心なまちづくりの日」。秋は、防犯に関する講演会やイベントなどが数多く実施されます。私も講師として全国各地をめぐります。

  ここ最近は、刑法犯の認知件数は右肩下がりではあるものの、女性や子どもをねらった犯罪は無くならない状況が続いています。また、朝や放課後の時間帯に子どもだけで行動する場面も増えており、「子どもの防犯、待ったなし」と言えます。子どもだけになりやすい「空白地帯」を減らすべく、防犯ボランティアや見守りの推進が行われています。

 

 各地で積極的に活動を行う防犯ボランティアのみなさんと出会うと、「地域を守る!」「子どもたちを守る!」といった熱い想いとともに、その行動力のパワフルさや、継続的に活動する粘り強さに圧倒されるばかりです。子どもたちにとっても、地域で活動する大人の姿は大きなメッセージとして伝わるでしょう。まさに次世代へのバトンタッチです。

 

 一方、見守り活動の重要性は感じるものの、活動を続けることに負担感を感じているかたたちがいることも事実です。少人数で取り組んでいるため、なかなか休むことができない...。仕事や生活のサイクルの中に組み込むことが難しい...。そのような状況をふまえ、警察や自治体では「ながら見守り」を推奨するようになりました。地域で活動する中で、"ついで"に見守りを行うので、「ながら見守り」と呼ばれます。たとえば、犬の散歩のついで、庭先の清掃や花の手入れのついで、ジョギングやウォーキングのついで...。日々の生活の中に見守り活動を無理なく組み込むスタイルが広がっているのです。

 

 特別なことをしなければと身構えることなく、街を歩くときに周囲に目を向けるだけでも、見守りや助け合いの力になります。簡単なことですが、その意識を広げることも子どもたちを犯罪から守るためには重要な要素であると言えるでしょう。

 

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執筆者:武田信彦(たけだ のぶひこ)さん 

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うさぎママのパトロール教室主宰

安全インストラクター

 

 犯罪防止NPOの幹部などを経て、2006年より安全インストラクターとして活動を開始。 「一般市民としてできる安全のコツ」をテーマに全国で講演やセミナーなどを多数実施中。 子どもたちの安全力向上を目的とした「安全ワークショップ」も好評を得ている

 

サイト : うさぎママのパトロール教室 http://www.usagimama.com/

 

 


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